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フムちゃんのぼうけん 前編

望美
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Fumさんとお約束していた「おあつらえ」のおはなし♬やっとできました(^^)声をたっぷり楽しんでもらえたら幸いです(*^^*)
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BGM:花本恵介さん 「Aperitif」src="https://note.mu/embed/notes/n5a3d8e64dc61"
作・朗読:望美

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<フムちゃんのぼうけん>

フムちゃんは、くまの森にすむ黒髪の女の子です。
ふだんは森のどうぶつたちのはいしゃさんをしています。
どうぶつたちは、フムちゃんが大好きです。
今日は、久しぶりのお天気。
おひるごはんは、外でたべようと、おべんとうをもって、しごとにでかけました。おべんとうは、くまの森のトマトがたっぷりはさんであるサンドイッチにビタミンCたっぷりのマーマレードのサンドイッチ。あつあつのコーヒーも、ポットに入っています。

ごぜんちゅうのかんじゃさんのちりょうをおえて、さぁおべんとうをたべようと外に出ようとすると、小さな子ぎつねが2匹やってきました。いちばんしたのおとうとぎつねが、はが痛いと泣いているそうです。
フムちゃんは、お弁当とちりょうどうぐを一式カバンに詰めて、いそいで子ぎつねたちの家のあるクサイチゴの野原へと向かいました。クサイチゴの野原はちょうど赤い実をいっぱいつけていました。「帰りにつんで、ジャムにしよう」とフムちゃんは考えながらクサイチゴのとげにひっかからないように気をつけて歩きました。
するとそこへフムちゃんのとおせんぼをするように、オオカミが一匹あらわれました。
「やい、そのかばんをよこせ。」オオカミはフムちゃんのかばんをじろじろ見ながら言いました。
大事な道具が入っているかばん。渡すわけにはいきません。
「いやよ!そこをどきなさい!はがいたくてないてるこがいるの。いそいでるんだから!」
「なんだと」おこったおおかみが、フムちゃんにおそいかかろうとしました。
その時、おおかみの目の前に先のとがった光るものが!ますい用の注射器です。
「これでさされたいの?いたいおもいをしたくなかったら、そこをどきなさい!」おおかみは、これはたまらんと、にげてしまいました。フムちゃんはホッとして、きゅうにガクガクふるえてしまいました。クサイチゴのかげでにひきの子ぎつねのきょうだいもふるえています。「こわかったね。もうだいじょうぶ。さあ、おうちへあんないして」
ふと見ると、子ぎつねのうちのいっぴきが足にけがをしています。おおかみが出たときびっくりして、クサイチゴのとげに足を引っかけてしまったのです。

フムちゃんと子ぎつね。この後どうなるか。つづきはまた次回お楽しみに。

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