日記 22.04.01 金

おれは「謎めいている」だの「正体不明」だの言われることが多いので、今日はおれの華麗なる一日を時系列に沿って書いておくことにする。

6時半、目が覚める。おれが目覚めると、察知したポンタとソトが体の上に乗ってきて、喉を鳴らしながらふみふみし始める。しばらくそのままにさせておき、スマホで昨日の自分のツイートをリツイートする。

7時起床。寝室は二階、リビングは三階。まずはリビングに上がっていき、猫たちの世話に着手する。ポンタ、ソト、ジャニス、クロの4匹はフリーにしてあるが、それ以外は夜はゲージに入れてある。ゲージごとにトイレと水が設置してあるので、まずはそのトイレの掃除と水の入れ替えだ。惣之助とボン・クレーが一緒に入れてあるゲージ、豆太と一之輔が一緒の入れてあるゲージ、サクラと雪之丞が一緒に入れてあるゲージ、熊子とハンコックが一緒に入れてあるゲージ。この作業を始めると、猫たちが一斉にご飯を催促して鳴き始める。一通り掃除が済んだら、それぞれのご飯を用意する。
猫の世話が一通り終わったら、クイックルワイパーで床掃除。一日でもこれを怠けると、猫毛でたいへんなことになる。次いでコロコロでソファーやハンモックなど布ものの掃除である。

今日は母の弁当の日。母は徒歩五分くらいの近所に住んでいるのだが、足が悪いので、炊事がままならない。それで、三日分のおかずを弁当にして持って行っている。一日二食なので、6食分。一食はメインが一品と副菜が二品、ご飯はお粥と汁物は自分で作ってもらう。
今日は、メインに焼き魚×3(鯖、鮭、銀タラの西京漬け)、回鍋肉、豆腐ハンバーグ、ロールキャベツ。副菜には、菜の花のお浸し、卵焼き、がんもどきの含め煮、焼き茄子をこしらえ、あとは作り置きのひじき煮、きんぴらごぼう。調理時間はだいたい1時間半。弁当の日は調理しているあいだに残り物を食べて済ませてしまう。
弁当の準備ができたあたりで、妻が目覚めてリビングに上がってきた。「残り物の回鍋肉食べる?」と聞くと「食べる」と言うので、冷凍ご飯をチンして、回鍋肉丼にして、供する。「うっま。あいかわらず、うっま」と言いながら、YouTubeで神田伯山チャンネルを見始めた。弁当を籠に入れ、母の家へ歩く。
母は最近、時代小説に凝っているらしく、家に行くと「買ってほしいリスト」が書いてある。リストを見ながら、その場でAmazonをポチ。10分くらい50回くらい聞いた昔話につきあい、前回の弁当の空き容器を籠に入れ、家へ。帰りにドラッグストアに寄って、猫のトイレ砂とオムツシートを補給して帰る。

帰ると、居候のSさんと少女Aも起きてきていて、妻と三人で講談を眺めている。
おれはひとり一階に下りて、洗濯機を回しながら、昨日読んだ本をツイートにまとめる。

昼過ぎ、打ち合わせで某社へ。しばらくずっとZOOMで済ませていたが、今日は本社の経営陣が名古屋支社に勢ぞろいするということで、ちょっと顔を出しておくことにする。約一時間半、今後の取り組みについて説明する。秘書のクセナキスが完璧な資料を作ってくれていたので、おれはそれを眺めながら、「ま、だいたいここに書かれてる通りなんですが……」と進めればいいだけである。優秀な社員がいると、経営者は何もすることがない。

クセナキスと遅い昼食。「肉ですね」というので、行きつけの店でステーキにする。彼女は痩せているのに、いつも大量に食う。今日も350gのステーキをぺろりと平らげていた。
彼女と別れ、おれは三省堂に寄って、新刊書を買い込む。積読が崩れそうになっているのに、今日もまた2万円分買ってしまった。買書については、本当にちょっと依存症を疑った方がいいかもしれない。

カフェに入って一息ついたところで、付き合っている女の子から電話がかかってくる。なかなかヘビーな内容だったが、1時間半くらい話して、最後は笑って終わる。ああ、愛おしい。とニヤニヤしているうちに気づけばもう6時半だ。

帰宅して、猫のご飯。そして、風呂。読書。で、今。さて、どうでしょうか。+Mの華麗なる一日……

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