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青ペン研究会

M9notesプロジェクトメンバーに、動画の撮影&編集を生業にしているOWガレージ・大木貴博さんがいます。大木さんは、仕事が趣味で趣味が仕事のような人です。大木さんは、世の中がYouTuberと言う前からYouTubeの可能性を言い広めていました。私が大木さんと出会ったのは、アイドルグループの「ももクロ」が出始めのころです。大木さんはももクロを熱烈に応援していて、ももクロがメジャーデビューすると「もう私の役目は終わった」と言って、アイドルの応援活動をあっさりやめてしまいます。大木さんは当時から今日のYouTubeの現象を予想していたと思いますが、自分自身がYouTuberになることはありませんでした。替わりに、この人はと思う人を見つけYouTuberに育て上げました。

大木さんと一緒に仕事をしているうちに、大木さんは道具にこだわる、モノ好きな人柄だとわかります。大木さんはメーカーや価格にこだわらず、自分自身が手にとって本当に使いやすいモノを大事に使っていて、それを人にもすすめました。大木さんと毎月1回『青ペン研究会』をオンラインで開催しています。この研究会は、だいたい1時間くらい「青ペン」のことについて雑談するだけでした。それでもこの研究会のために大木さんは、毎回大量のペンを持参して来ました。「大木さん大変ですね〜」と尋ねると、大木さんは「ゴルフをすることを思えば安いモノです(^^)」と言って、研究会はいつも盛り上がります。

大木さんは、毎回オンラインの前には仕事の合間を縫って、イトー屋、丸善、東急ハンズの東京文具御三家を巡回して、さらに外してはいけない老舗の三省堂、侮れない街の文具店の数々、定点観測しておきたい地球堂の文具売り場を見て回って来ていました。大木さんに「スケジュール帳におすすめの青ペンを教えてください」とお題を出したところ、その答えが流石でした。
大木さんは、先ず軸の細いペンを何本も並べて説明をはじめました。「各メーカー、手帳用のペンというのは軸が細いモノが多いです」。大木さんは、おそらく使うことがないペンをわざわざ買って来ていました。しかも、その中には青色インクのペンありませんでした。大木さんの手帳用ペンの条件は4つありました。
1.「どこでも買える安いこと」
これは自身の経験からもペンに挟んで使っていると無くすことがあるからです。どんなに安いモノでもいつも使っている愛用のモノが無くなると、その日は一日中ネガティブな気分になってしまいます。
2.「クリップがついていること」
これはペンを栞(しおり)として使うことがあるからです。先ほどの手帳用ペンは軸が細いためクリップがついていないペンもあります。
3.「キャップレスなこと」
ペンで一番重要なことは、書き始めるまでに時間がかからないことです。今すぐ書きたいのにキャップを外してから書き始めることで、機会損失が起こると大木さんは言います。経験した人が言えることです。さらに、キャップレスだからインクの漏れにくい油性インクのペンが良いと言います。手帳におすすめペンのペン選びは、キャップレスということで更に条件が絞られます。
4.「マルチペン」
マルチペンというのは、1本のペンに黒・赤・青色のインクのペンが入っているペンです。3色だったり、それにシャープペンがついているペンも各メーカーから出されいます。スケジューリングに黒色だけの単色ではつまらないからです。
ここまでの大木さんのおすすめ手帳用ペンをまとめると、油性のノック式のマルチペンということになります。
他人がどんな道具を使っているかが気になることがありませんか。ペンもそのうちのひとつだと思います。大木さんの出した条件を参考にペン売り場に行って、新たに自分好みのペンを探してみるのも楽しいと思います。毎日使う道具だから妥協することなく、いいモノを選びたいですね。こうしていい道具に出会ったときのよろこびは忘れられません。この研究会は、大木さんのおかげで日本における青色インクのボールペン事情を深く知ることができています。

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