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正方形をベースのデザイン

手帳『M365』の中には、6ヶ月を一目で見渡せる「曜日優先カレンダー」、親しみのある「月別カレンダー」、1日一行で1日を時間軸でスケジュールできる「日別カレンダー」があります。手帳の中にある3種類のカレンダーのデザインは全て正方形をベースにしています。

その理由は、スケジューリングに“ひらめき脳”といわれる右脳を使いたいからです。人間の脳には右脳と左脳があるといわれています。左脳は「見える世界に対応」していて、右脳は「見えない世界に対応」しています。理性や知性が得意な左脳に対し、右脳はヒラメキや理想を考えるのが得意なようです。右脳を使えば、瞑想しているときと同じ集中状態となり、「アイデアがわいてくる」「ひらめきが得られる」「気づきを得られる」など、高いクリエイティビティが発揮されます。もし右脳を使ってスケジューリングする手帳があれば、素晴らしい理想の未来を手に入れることができるのではないかと考えました。

右脳を使うために、仏教の智恵の「マンダラ」のデザインからヒントをもらいました。宗教学者の正木晃先生はNHKの番組『マンダラと生きる』の放送の中で、マンダラを見たとき「対称性が強い」と言います。上下左右どこから見ても対称のシンプルでデザインは、パッと見て美しく見え、その図形に引き込まれていくような気持ちになるのだと言われました。ここから先は私の想像ですが、そのときの右脳が反応して動き出しているのだと思います。右脳が動き出すと、自分が今まで気づかなかった本来持っている力、才能とか、能力とか意欲が湧いて来て、新しいヒラメキや気づきがあると言います。正方形はこのような力を持っています。この力をスケジューリングに応用できれば、素晴らしい理想の未来を手に入れることができるのではないかと考えました。

正方形のカレンダーを長方形の用紙にデザインして、手帳に仕上げるまでにいくつものドラマがありました。

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