見出し画像

海外生活経験のメリット

留学やワーホリを勧める経験者は多いと思います。
ただ、外国に興味があっても別に英語を勉強したいとは思わない、怖い、行くまでの理由がみつからない、英語ができないから行かない、など様々な理由で海外に行かないという方が多いのではないでしょうか。

実際には、海外生活には語学力向上のほかにどのようなメリットがあるのでしょうか。

外国に住むというのは、今まで染み付いた常識が通じない場所で生活するということでもあります。「ふつう、こうだよ」「魅力的って、こうだよ」
そのように思い込んでいる日本の一般論とは全く違ったりします。

カルチャーショックを経験することで、外に出ないよりも明らかに価値観がアップデートされ、違う世界が見えるようになる瞬間があります。そのうちの2つ、私が実際に経験したことを紹介したいと思います。

モラル・マナー・道徳観に対しての変化


まずはモラルやマナー・道徳観に対しての変化です。

「住めば都」という言葉がありますが、環境だけでなく、人間は自分自身を変化させていく必要があります。
なぜなら外国では日本的思考はマイノリティー。
郷に入っては郷に従えで、柔軟に変化させるよう自然と強いられます。
異国で経験した受け入れがたい「日常」を笑い話やネタにしたり、違いを尊重できるようになり、強かに生きる力が身につきます。

別に海外に住まないから…そんな機会なんてないから…と思っている方。
日本でも同じような状況は多いと思います。

「普通ならこれが正しい・良いでしょ」
が通じない事って日本でも、ずっと同じ地域に住んでいても、たくさん起こると思うのです。

だけど、あえてより違いの大きい海外に足を伸ばして新しい考え方や文化に触れることで、自分のキャパシティや許容範囲がどんどん広がります。自分だけがその国の良いところと悪いところを見つけるだけでなく、その国の人からどのように見られているのかを、考える機会も多くなります。それらの経験はより「寛容」になれるように自分を助けてくれていると私は思っています。

「寛容になる」を「自分を抑圧する」と混同してしまう方もいらっしゃるかもしれません。私が思うのは、「まあ、いっか」と楽に思えるようになる、「これは私には大事だけど、この部分はどちらでもいい」がよりはっきり分かるようになる、「これもいいけど、あれもいいよね」と違いを個性として認められるようになる状態です。

許容範囲が広がることで、より多くのことを不安視したり批判したりせずに、おおらかに楽しめるようになります。
そして、異なる価値観や生き様に触れることによって、自分の抱えている悩みがいかに小さなものか、ハッとする瞬間に出会うはずです。

能力的基準のアップデート

もう一つは、多くの刺激により自分の能力的な基準がアップデートされるということです。

マレーシアに滞在していた時、多くの中・高校生が当たり前のように2か国語以上話す事に驚きました。多民族国家の恩恵の1つとも言えるでしょうが、少なくとも私の周りのマレー系の子供たちは、マレー語・英語は問題なく話せるといった子が非常に多かったです。中華系やインド系になると、3か国語話者も多いです。

更に、マレーシアでの出会いは本当にありがたく、同世代は特に知的で教養のある人が多くて、会話についていけずに悔しい思いをたくさんしました。ちょうど私が滞在していた時は政権交代した選挙の時で、日常の会話は政治・金融・経済に関する話題も多く、彼らは非常に最新の話題に敏感でした。日本ではあまり見かけない光景です。私が”日本では”得意としている語学でも「ミーナはあまり英語が得意じゃないから〜」のような扱いを受けることもありました。明らかに自分に知識が足りないのがわかりました。マレーシア人は面倒見がよく優しい人が多かったので、彼らにたくさんの事を教えてもらいました。

ということで、私の中の「知的な人」のレベルは更に上昇したのでした。そして、私の世界もぐんと広がりました。まだまだ知らない世界が広がっているのだと思うと、モチベーションが上がります。
そういう刺激を受けられるのも、海外生活の魅力の一つです。

ちょっとディープな?お話でしたが、ご理解いただけるように書けているでしょうか。
海外生活は語学面はもちろん、生きるうえで大切なことを学ぶいい機会になります。日本の常識とは全く違うところで生活し、衝撃を受ける経験がしやすい世の中にもっとなればいいなと思っています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?