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私の思うストリップ鑑賞

私はストリップ鑑賞が好きだ。

とは言っても、もうすぐ3年目というくらいの新参者で、横浜ロック座1回、新宿ニューアート1回、浅草ロック座11回しか行ったことがない。(こう書くとマウントっぽいけど、恐らくファンの皆様はもっと行っているはず)
でも地方在住者にしてはかなり観ている方なのではないか。自分の並外れた鬼のような行動力に、我ながら感心する。

そもそも私は長年、美術史・文化史研究の延長で、性風俗史に並々ならぬ興味を抱いていた。それがピークに達したのが2017年頃。
ちょうど横浜トリエンナーレが開催され、3回にわたり通っていたが(当時はまだ横浜在住だった)、同時に黄金町バザールに足を運んだことで、これは風俗史について色々調べなければな、、、という勝手な使命感を抱いたのがきっかけ。黄金町・日ノ出町周辺は元々風俗街だったからだ。
そして日ノ出町には横浜ロック座がある。どう見ても不思議なその佇まいに、惹かれないわけがなかった。  

はじめて観たストリップ
前置きが長くなってしまったが、私がストリップを初めて観たのは2018年3月下旬の横浜ロック座。忘れもしない大雪の日、大学院の修了式の次の日だった。友人が一緒に行ってくれた。
大きく垂れさがったのれんをくぐり、チケットを購入、劇場は思ったより小さいと思った記憶がある。
暗くなった舞台に照明が当たり、登場した踊り子さんは黒髪の色白の清楚な感じの方だった。え、こういう子も脱ぐんだよ…ね?と、新参者の私は妙にどきまぎしたのを覚えている。

その時、横浜ロック座では5人の踊り子さんたちが交代で出ていたが、出演者は20代前半の方から40代くらいの方まで、年齢は結構幅広かった。どの方も綺麗な肌と程よい筋肉を持っているように見え、一番の見せ場のポーズは本当に、ただただ美しかった。
ストリップでは、踊り子さんたちは一糸まとわぬ姿になり、回転台(ベッド)で文字通り360度見られる。どこから見ても美しくあるように、きっとものすごい努力をされているんだろうなと、そのプロ意識にひたすら頭の下がる思いだった。
ちなみに最初に観た踊り子さんに魅せられ、すっかりファンになった。  

浅草ロック座
その後、就職して引っ越して数か月ストリップを観ていなかったが、横浜ロック座でファンになった踊り子さんが出演されたので、初めて浅草ロック座に行った。同じ年の暮れだった。

浅草はもっとすごかった。

一つの大きなテーマを設け、それをそれぞれの踊り子さんが表現する。踊り子さんの美しさは言うまでもなく、演出の凝り具合にもう…何とも言えない…
私が専門にしてる美術史も、何かに見立てて表現したりするものだが、ストリップでもそうだったのか。
もちろんフラットな気持ちで観るのも楽しいけれど、これは何の見立てなんだ?あ、あれか!みたいに考えるのも、一興なのではないか。
その後は現在に至るまで、ストリップは浅草メインに観ている。


当初は、ストリップに対して、もっとアングラなイメージを持っていたけど、全然そんなことなかった。むしろ芸術ともいえる美しいショーだと思う。
お客さんは踊り子さんたちに敬意を払っているし、何ていうか素敵な世界だった(語彙力の欠如)。踊り子さんを応援しようとするお客さんたちの姿にも癒されるものもある。  
私も細々であるが劇場に足を運ぶことで、踊り子さんや劇場、ストリップ文化に少しでも貢献できればなと思う。

追記
ストリップにハマったおかげで7,8年遠のいていた「絵を描くこと」を再開する気になった。
Twitterに細々と上げていこうと思います。→@machiko9273



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