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おわりとはじまりの日

PERMISSION TO DANCE ON STAGE in LA 2021.12.01


薄暗くどんよりとした空と冷たく刺さるような風が吹く。慌てて車からモコモコのブルゾンを引っ張り出した12月1日のロサンゼルス。
数日前は真夏のような天気だったのに。あったかいと聞いていたのに。急に冬を知らせるかのようなそんな日だった。まだ彼らに会えていない私はブルブルと凍えながら、ドキドキとワクワクを抱えながら入場ゲートに並んでいた。


2021年11月28日、チジックショップ以来ほぼ二年ぶりに彼らに会いにLAまでやってきた。
自分で言うのもあれだけど、、THE優等生で石橋を叩きまくっても渡らないような超超超慎重派な私にはありえない決断だったなと(笑)
引っ張り出してくれたお友達、学生最後の我がままを許し、後押ししてくれた両親。今更ですが大感謝。

SoFi Sradium

久しぶりすぎる、コンサート、ドデカすぎるスタジアム、たくさんのARMY
ぐちゃぐちゃの列に並んで、入場するまで時間はかかるし、寒かった、とにかく寒かったけどこの時点で十分に幸せだった。
会場に入ってひたすら歩く。動く歩道まであるSoFiスタジアム。広すぎる。やっと席を見つけて、座る。いつもの通りステージ上の大きなモニターにMVが流れる。大声で歌いだす周りの皆さん。びっくりした。
日本では見なかった光景。響き渡るARMYの歌声。感動。みんなで歌うLife goes on。国境を越えて、言語の壁を越えて、ARMYとして皆が1つになっていた。まだ彼らは登場していないのに(笑)
もうこんなに幸せでいいのかな~などとフワフワしていたその瞬間、会場が真っ暗闇に包まれる。聞きなれたドラムの音が鳴り響く。いよいよだ。


「ねえ!!コンサートのセトリなんだろね?」
「ONから始まったらゲキアツ。」
「あのドラムは始まりっぽい」
「「最高」」

ふいにONEコンの日、友達とこんな会話をした記憶が呼び起された。
その友達は今、私の左隣にいる。一緒に生であのドラムの音を聞いている。なんとも不思議で現実感がない。まだまだフワフワした状態でメインステージに目をやる。


가져와 bring the pain oh yeah
올라타봐 bring the pain oh yeah
Rain be pourin'
Sky keep fallin'
Everyday oh na na na
Find me and I'm gonna bleed with ya

ON-BTS

ジン君の声からラスサビに入る時。一瞬踊りが緩やかになる時。ふと思った。

「あれ。私、この曲初めて聞くんだ。」

この曲が出された二年前。まだ何も知らなかった。この曲をコンサートで聴くのに二年もかかるということを。
コロナが当たり前となる前に出された曲だったから、音楽番組でARMYの掛け声とともに聞ける曲だと思っていたから、誰もが次のツアーですぐに聞けると信じていた曲だったから。簡単に聞けないと知っているのと知らないのとじゃ全然違う。心の準備もできていないからBWL以降のひっっっっさしぶりのカムバなのにと、余計に悔しく悲しかった曲だった。
そんな記憶がドバ―――と押し寄せてきたラスサビ。フワフワしていた頭がシャキっとした。

가져와 bring the pain oh yeah
올라타봐 bring the pain oh yeah
All that I know is just goin' on & on & on
가져와 bring the pain oh yeah

ON-BTS

そして最後の力を振り絞って踊る七人の姿。曲が終わって一人も欠けることなく肩を組むみんな。
泣きそうだった。涙で画面が滲むのが嫌で我慢した。
遠くにいるけど、米粒みたいにちっちゃいけど、確かにそこに会いたかった七人がいた。曲が終わってやっと実感した。

「ああ~バンタン、、、」

Hello,I'm Jin.

PERMISSION TO DANCE ON STAGE in LA DAY 3  JIN

ONが終わって挨拶が始まる。
お決まりのソンキスからのご挨拶。大好きな人だ。激しいダンスと汗で前髪がぐちゃぐちゃだった。
とってもかっこよくてかわいかった。




セトリ、、全部最高だった。
何か月も経った今更、私が細かなレポをあげても、、という思いがあるのでこのnoteには私が残したいお話だけ綴ろうかと(なんとももったいない話だが、、もうコンサートの記憶が薄れているのも事実。)


  • Dynamite
    虹色に輝くフロアとアミボム、楽しそうにパフォーマンスをするみんなと、会場に響き渡るARMYの歌声。踊りたくてうずうずして飛び跳ねちゃった私たち。
    なんだか、このコンサートを構成している一要員って感じで、私もこのコンサート、演出の一部!!みたいな気持ちになった(笑)
    日本のライブって掛け声以外はあんまり声を出さないでしょう。メンバーの歌声、ダンス。表情をじっと見て静かに心に留める。私も大好きな空気感。
    でもね、アメリカのみんなでコンサートを作り上げるっていう、この一体感も何とも言えず最高だった。これまた大好きな空気感だなと。
    メンバーの歌声聞こえない時あったけどね(笑)


  • Telepathy
    大好きなんだ~~この曲。
     
    ブイエプで優しくお話してくれたように
    「痛いとこはないでしょ?」って
    優しく聞いてくれたユンギさんがいた。トロッコに乗って会場を一周しながら、手をいっぱい振って、お辞儀をして、楽しそうなキラキラなお目目で私たちを見つめながら
     
    みんなが、あの七人が「君という人に会う時が一番幸せ」だって。

    そんなこと言われちゃう私たちが一番幸せだよ~。
    彼らが一番幸せ!って言ってくれるその瞬間に立ち会えただけで幸せなんだよ~~。
    みんなが同じ幸せを共有して、夢みたいな時間だった。


  • 봄날
    この曲をコンサートで聞くことが私の人生の夢
    って言うほどに重た~い気持ちをもってるSpring Day
    叶っちゃったよ。
     
    イントロが流れた瞬間。心臓がヒュッてなった。
    ポムナルがアンコールの始まりだなんてなんて幸せなことでしょう。

ホビちゃんが優しく丁寧に歌ったワンフレーズ目。

보고싶다.

Spring Day-BTS

じんわりあたたかい気持ちになった。
始まるまではあんなにブルブルと凍えていたのに気付いたら、春が来たみたいに私の心も体もポカポカあったかかった。


バンバンコでもポムナルがアンコールだったね。初めてのオンラインライブ。アンコール前のメント、最後の順番ががジン君で、なんだか胸がざわざわしたけれど、なんとも素敵な言葉とともに歌をプレゼントしてくれた。

こうやってみなさんと共にした瞬間とても幸せでした。他のメンバーもそうでしょうけど僕には毎日がとても大切です。それでみなさんに早くお会いしたかったです。状況が厳しくて会えなくて本当に残念ですが機会があったらぜひみなさんに会いに行きます。待っていてください。


凍っている日々が過ぎてもう少し暖かく僕たちがまた会えるその日まで少しだけ待っていてください。ARMYのみなさん本当に愛しています。​

BANBANCON THE Live-JIN


この言葉を聞いてから私は「彼らに会うこと=春の訪れ」という風に考えるようになった。
一日一日がとても大切とも言っていたジンくん。その姿を見て早く会わなきゃという思いも溢れた。
やっと私のもとに春の日が顔を覗かしてくれた。

추운 겨울 끝을 지나
다시 봄날이 올 때까지
꽃 피울 때까지
그곳에 좀 더 머물러줘
머물러줘

Spring Day-BTS

一番好きなとこ。
寒い冬が終わったよ。
また春がやって来たよ。
いつも来てくれるのを待っていたよ。
でも今回は待てずに会いに来ちゃった。

優しくジンくんが歌い終わったあと。
コンサートでしか聞けないコーラス。
嬉しかった。とにかく嬉しかった。


最後はナムさんの素敵なメントで締めようか。

It's a really special day because today is the 1st day of December.
It really feels strange because it's like we're here, being together at the end and start of something at the same time.
So, I just wanna say that it feels destiny. You guys are my end and my beginning at the same time.
 ~
So thanks for being my nature and the beginning and love as always.

PERMISSION TO DANCE ON STAGE in LA Day 3 RM


私が参加したのは3日目。12月1日。中日
初日のやっと会えたという感動は薄れ、2日目のメーガン、オーラスのMy Universeのようなサプライズはなかった真ん中の日。
それでもナムさんが言ってくれたように、何かの終わりでもあって、始まりでもある、そんな特別な日にお会いすることできて、バンタンとARMYだけの空間を造ることができて幸せだった。


幸せを感じたのはコンサートの時だけじゃなかった。
LAに着いた瞬間、「BTSか?」と知らないおじさんに尋ねられる。「そうだ。」と応えるとにっこり笑ってグッドサイン。
コンサート会場では知らないイケイケのお姉さんにカップホルダーをもらった。ラキドロのとこにいたスタッフさんは「ジンが欲しいのね!?現実にするわよ!!」って言ってくれた。写真を撮ってくれたかわいい子たちは、私のうちわを見て「ジンが好きなのね?とってもクール」って言ってくれた。

全部全部ぜ~~~んぶ嬉しかったんだ。ドキドキとワクワクが止まらなかった。
思えば、こんな感覚は久しぶりで、彼らに会えない間にすっかり私の心は冷え切っていたみたい。それが彼らのおかげで一瞬であったかくなった。


バンタンに会って、ARMYに会って、やっと春の日の訪れを感じられたLA。
もう4か月も経った。気づけば社会人になった。
きっとこの先学生の時より、辛くて逃げ出したいこともたくさんあると思う。
でも春の日を迎えた私は、この時の思い出とバンタンがいるからきっと大丈夫。そう今は確信できている。


さてさて長くなりました。BTSの皆さん、一生忘れられない思い出をありがとう。
4/1は学生が終わった日。社会人が始まる日。そんな特別な日。
学生で出会った君たちへの思いは、社会人になっても変わらないよ。
いつまでもあなたたちは私の本質であり、始まりです。今までのように、それ以上にこれからも愛していくよ!!!

💜💜💜


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