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台湾の半導体は今どうなっている

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日本、台湾、米国企業の半導体会社で15年仕事をしていました。 今注目の半導体業界に興味がある人、文系だけど働いてみたい人、などに向けて、元ファウンドリー出身者の視点で語ります。
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ラピダスよ、夢を語れ─2ナノ量産は遠くとも、未来に力を与える

ファウンドリ・ラピダスの発表 ラピダスは今年3月1日、北海道千歳市に工場建設を進めることを発表した。 同社は昨年11月の設立に際し、2027年に2ナノのロジック量産開始を目指すことを発表している。 この発表当時、多くの専門家やエンジニアたちから疑問の声があがったことは記憶に新しい。 かつて国会で「日本の半導体崩壊の歴史」について講演した元半導体技術者の湯之上隆は、「誰がラピタスに半導体を生産委託するのか」「国産のファウンドリよりもインテルに来てもらう方が現実的だ」などと痛