読書メモ 「愛するということ」 (The Art of Loving) 第1~2章
「愛するということ」第1~2章の感想を共有する会を行うので、その予習としてのメモ(おそらく雑過ぎて読めない)。
所感
二項対立の構造で比較的読みやすい。様々な観点から A vs B ⇛ A' vs B' ⇛ A'' vs B'' と話が展開する。
国と時代が異なるため例示されている内容が、今の時代の場合どのような例に当てはまるか、例を置き換えてみると読み進めやすい。
第一章 愛は技術か
と問われてしまった時点で、愛は技術であると筆者は言いたい。一般に、愛は快楽の一種で学ぶものではないと考えられている。
【世間一般の前提】
愛される(対象の問題)>愛する(能力の問題)
(マッチングアプリの)市場価値が高い、"モテ"る、トレンドに合致している人
↑
時代背景:自由恋愛⇛結婚 >契約結婚
恋に「落ちる」状態と愛している状態の混同
愛は人々の興味の対象ではあるが、上記の前提にとどまるに過ぎない。
⇛愛は技術であると認めることで、愛することを考えることができる。
技術の習得 = 理論学習(第二章) + 習練 (第四章)+ 習得への興味
第二章 愛の理論
愛、それは人間の実存にたいする答え
【いかにして孤立を克服するか、合一を達成するか】
⇛ セックス(物理的結合)
⇛同調(心理的結束)
(労働や娯楽の)画一化 ※これは現代ではやや弱まっている傾向かも?
⇛創造的活動
【愛(成熟) vs 共棲的結合(未成熟)】
・共棲的結合
母と子、服従関係(受動)、支配(能動)
・愛
自分の主体性と個性を保ったままの結合
能動的、踏み込む、与えること
与えることがすなわち与えられることである。
= 愛の能動的性質
【愛の能動的性質】
・配慮
・責任
何かを求めてきたときの私の対応
・尊重
その人自身のために成長することを願う。
・知(理解)
その人を知ること
【愛と性】
男ー女の二極性
自分の中の二極性を敢えて一方に偏らせなくても(偏らせても)良い。
親子の愛
生まれたて:受動的(母親からの愛、世話)
思春期:自己中心主義、ナルシズム
独立
愛の能力、愛の対象の変化
母親的良心(無条件)、父親的良心(条件付き)
※現代では薄れつつある母親像や父親像かもしれないため、大きく2分類できるという認識に留める。
愛の対象
a. 兄弟愛
人類皆兄弟(対等)
b. 母性愛
子供の成長に伴い、その関係性を変化させることができるか(無力な者→独立した者)
c.異性愛
排他的
d.自己愛
利己主義は自分を愛さなすぎるのである。
もし自分自身を愛するならば、すべての人間を自分と同じように愛している。
↓このインタビューを思い出した。
e.神への愛
まだ実感として持てていない。
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