十三機兵防衛圏プレイ感想

追想編・崩壊編・究明編100%クリアしました!
個人的に書きたい内容をざっくばらんに書いていこうと思います。

SF×群像劇ってさいこうだなあ

SFゲームをプレイしてたと思ったらいつの間にかハチクロになっててビビりました。
冬坂→関ケ原→東雲→井田→故・如月……ってなにこれ!関ケ原は「諒子さんのことは恋愛対象として見てない」って言ってたけど絶対嘘だろ!(個人の解釈です)
やっぱ両想い矢印よりも片思い矢印のほうが好きですね〜。なので関ヶ原まわりの人間関係が一番すきです。関ケ原は三浦との友情も胸にくるものがあるし…関ケ原…良い…。
はー…ここまで恋愛要素を全面にだしてくるゲームだとは思ってなかったので、ふいうちモエが多くて大変でした。
私じつはSFってほぼ触れたことなかったんですよね。(だから挑戦してみようと思って本作をプレイしてみたんですけど。)
だから「実はクローンで!」「実はこの世界は全部仮想空間で!」みたいな、多分SF好きにはたまらないんだろうな~的な要素も、単体だったら私はそんなに刺さらなかったと思う。
ただそういった要素にボーイミーツガールがかけ合わさったことで、あんまりSF感度が高くない私でも世界観の良さをちゃんと味わうことができてよかったです。
あとSF×群像劇っていいですね。気が遠くなるほど壮大な世界観において、人間の絆なんてとてもちっぽけだ……だからこそ強く輝く。

好きな設定とか世界観とか

すごい地味な部分なんですけど、「怠け者の技術者が既存のプログラムをコピペしたら悪用された」とか「東雲パイセンの薬の成分は、処理時間をかせぐだけの無意味なコード群」みたいな………なんか妙に納得感ある設定が結構あるところ、好きです。
あと「人間とAIの差って何?」っていう問いが出てきた、関ヶ原ルートのストーリーが好き。王道のテーマですかね?
「肉体が生成する自意識、AIが生成する自意識、出力結果がおなじなら別にAIの自意識でもよくない?」と思ってる沖野と、沖野とおなじ時代の人間といえどそこまで割り切れていない関ケ原の対比がおもしろい。キャラごとに相違する倫理観、っていうのが見れるのも群像劇SFならではかな。
(余談:別にこの作品に限った話でもないんですけど、わたし実は「この世界は全部仮想空間でした!」オチがあんま好きじゃなくて。だってなんか虚しいじゃないですか。そう感じるのも、多分私は関ケ原に近い感覚なんでしょうね。肉体が生成する自意識こそ絶対的で、唯一無二である、みたいな価値観。
あー、だから関ヶ原はエンディングムービーの世界に出てこなかったのかな?仮想空間は結局虚構って考えてるから、あんまり行きたくないのかも。)

因幡深雪がたり

みんな言ってますけど、因幡深雪の歌を聴きながら戦闘するパートがめちゃくちゃ好きです。絶対にこの演出をやりたいがためにアイドルキャラ作っただろ!!
戦闘に入る前の網口と因幡のやりとりも好きなんですよね。網口が「それならさ。君がいる間、歌を聞かせてくれよ。」と言うシーンです。ここ、因幡の気持ちを想像すると切ないんですよね。因幡って、別に網口に恋愛感情を抱いているわけじゃないけど、やっぱかつての井田の面影は見ていると思うですよね。だって因幡が死んだ時点って、因幡(如月)も井田も16歳だよね?だから見た目だけに関していえば、現在の井田よりも網口のほうが因幡にとっては「井田くん」だと思うんだよ。
因幡は網口を見ていると、かつて井田と恋人だったころの思い出とか、自分のせいで闇落ちしてしまった井田が頭によぎることもあると思うんですよ。網口に対して井田への懐かしさや悲しさをうっすら抱えながら、それでもみんなを助けるために奔走しているわけです。そんな中でふいに網口から言われるんですよ。「歌を聞かせてくれよ」。くう~~~。因幡→網口に恋愛感情はないですけど、「懐古」みたいな感情はあると思うんだよね。そう思いながら網口&因幡のやりとりを見るととても切ないです。

比治山ルートがたり

SFゲームをプレイしてたと思ったらいつの間にかBLラブコメが始まっていてビビりました。
この作品ってルートごとにコンセプトがあるじゃないですか。冬坂は少女漫画、緒方はループもの、鷹宮は探偵もの、南はSF、みたいな…。比治山ルートはラブコメなんですかね?(困惑)
比治山の気持ちについて、地味に気になってる点があるんですよね。沖野って自意識をAI化してるじゃないですか。だから性別の問題だけじゃなくて、人間×AIっていう問題もあると思うんだけど、こっちについて比治山はあんまり気にしてないんだよね。こっちも割とでかい障壁だと思うんだけど・・・、まあ個人の意見です。なんにせよ比治山・沖野よ、幸せになってくれ。

東雲ルートがたり(長い)

私の友達に記憶喪失フェチっていう人がいるんだけど・・・記憶喪失フェチってなに・・・?ずっと疑問だったんです。でもこの作品をプレイして”理解った(わかった)”。このゲーム、記憶喪失シチュエーションの宝石箱や!!記憶喪失者が三人もいる。
私は特に東雲パイセンの記憶喪失が一番すきですね。私は記憶喪失のなかでも、バッドエンドっぽい記憶喪失エンドがだいすきなんです。バットエンドっぽい記憶喪失ってなに?辛すぎる記憶に心がたえきれず精神崩壊するエンド、みたいなやつです。(パワポケの高坂茜とか…。)
東雲パイセンが最後にあんなんなってしまったのはDD426のせいであって別に精神崩壊したわけじゃないんですけど、なんかそういうバッドエンドに通じる空気感を感じてしまい、うわー!!!分かるかなあ!?!?
あと私、早見沙織さんが大好きなんです。あと女性の先輩キャラが大好きで……だからですね、なんだろう、私の好きな要素しかない!!奇跡?ありがとうございました。
加えて、東雲ルートをプレイしてる時点では私自身も郷登と森村がいったい何を考えてるかまったく見当ついておらず、マジで東雲パイセンと同じ気持ち(ワイを監視してる男と怪しい薬のませようとしてくる女がおる…こわ…何も信じられん…という気持ち)でプレイできて楽しかったですね。
結局森村と郷登のがんばりも虚しく、東雲パイセンの記憶は消滅してしまったわけですが…。あの保健室の居た堪れない空気の中で「14番機兵は…誰にも渡さない……!」と呟く東雲パイセン…あーー泣泣はあ~あの東雲パイセンの最後、ほんと好きなんですよ~。
やっぱ記憶喪失エンドといえば「すべての記憶は失ったが、これだけは覚えてる」っていう記憶がさ~絶対あるじゃないですか。(あ、あれ?私…何も覚えてないはずなのに…なんで泣いてるんだろう…みたいなやつね。)これが記憶喪失エンドの肝といっても過言ではない。東雲パイセンは14番機兵に関する記憶がそれにあたるんですね。うう〜〜…「14番機兵は先生が私のために用意してくれた 私の機兵・・・誰にも渡さない・・・」→機兵起動 うううう~~~~ここ~神~~~最高~~~~すごい~~~~~音楽も良い~~~段々暗くなる演出も良い~~~~~~~ありがとうございます。

おわり

ほんとは他のキャラについても延々語りたかったけど止まらないので省略。でもいっぱい書けて満足!!
十三機兵防衛圏はいいぞ!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?