『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観てきた話

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を一人で観に行った。

『ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが共演!?しかも監督がクエンティン・タランティーノ!?』
私はそこまで映画好きってわけではないけどこれは凄いことだと感じた。
あと『タイトル長すぎない!?』とも思った。

私は今まで一人で映画館に行ったことがない。
誰かと一緒に観て、終わった後に自分とは違う目線での感想を聞くのが好きだから。
でも今回は周りにこの作品を好きになってくれそうな人がいなかったので、一人で観た。
物語のあらすじ、実際に起きた事件の詳細は一切知らないまま映画を観た。

以下、ネタバレも含めて感想を書いていく。

今この時代のブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの共演が、思っていた以上に素晴らしかった。

レオナルド・ディカプリオが演じるリック・ダルトンは繊細な男で、作中で何度も泣いている姿が印象的だった。
だけど泣いている姿はどれもとても可愛らしく見えた。
情けないからこその人間らしさが溢れていて、素晴らしかった。
この映画の中で一番好きなシーンはリックが子役の女の子の前で泣いて慰められた後、女の子と共演するシーンを撮影したところ。
これはレオナルド・ディカプリオが演じていたからなのかな。
あと、個人的に彼の目の色がすごく綺麗で好きなので、今回も『あぁ、綺麗な目だなぁ…』と何度も思った。
それから子役の女の子、すごかった。あとから調べたらまだ10歳とのこと。

ブラッド・ピットが演じるクリフ・ブースは強くて優しい男だと思った。
いつも笑顔だった印象が強い。
だけどその笑顔からはなんだか寂しさみたいなものも感じられて、ものすごいセクシーだった。
あと飼っている犬がめちゃくちゃ賢くて最高だった。

リックとクリフが二人でいる場面は最初から最後までずっと楽しかった。
物語の最初の方で泣いてしまったリックをクリフが慰めるシーンがあって、その時のリックはかわいすぎたしそれを受け止めたクリフは男前だった。
(私もブラッド・ピットにあんな風に慰められてみたい…なんであんなにかっこいいんだ…)

リックが出てるドラマを二人で観るシーンも好きだ。
二人の関係は劇中で『兄弟以上、妻未満』と表現されていたんだけど、まさにその通りだった。
ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの二人がリックとクリフとしてこの作品で共演してくれて本当に良かった。

マーゴット・ロビーが演じるシャロン・テートは物語にはほとんど関わってこない。
映画の中での彼女はずっと輝いていて可愛らしい人だった。
映画を観た後に『シャロン・テート事件』について調べて、この映画のタイトル『おとぎ話』の意味がわかった。
観る前は長すぎるタイトルだし、なんで邦題つけなかったんだろうとまで思っていたけど、この映画は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』以上に良いタイトルがない気がする。
もし調べてから映画を見ていたら、シャロンが出てくるシーンすべてで泣いてしまっていたと思う。

映画のラストはこれぞタランティーノ!!!っていう展開もあってすごくワクワクした。

二時間半を超える長さの映画だったけど、後から思い返してみても私には全部必要なシーンだった。
ずっと余韻に浸っていられる。

いろんな思いを一人噛み締めながら家に帰った。
誰かと観てたら逆にここまで感動できなかったかもしれない。これからは一人でもどんどん映画館に行こうと思う。

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