備忘

祖母が亡くなってばたばたお通夜とお葬式をしてきた

高校の頃一人で一年間
祖父母の家に預けられて、
一年後に祖父が亡くなって
母と弟もやってきて四人暮らしが始まった

祖父が亡くなる少し前から
祖母が少しおかしくなって
月に二回は出ていけと騒ぎ立て
話すのは祖父や母や近所の人や親戚の人の
悪口ばかり

祖母は寂しくて悲しくて、
でも強気な人だから
そういう気持ちのかわりに
周りにあたるしか方法を知らなかったのかもしれないと今になっては思うけど
その時は嫌いで嫌いで嫌いで仕方なかった

楽しいことをすることへの罪悪感がずっとあって
高校生のときは
家に帰りたくなさすぎるし
あほな感じで
楽しい話をしてみては文句を言われるし
困ってた

地元の大学に入って少し祖母と距離をおいて過ごして
地元で就職するか迷ったけど
文句を言われない程度の会社に入って
東京に出てきて会わなくてもいい理由を
作った

母を一人にできなくて
私だけ地元の大学行ってたけど
姉と弟も東京にいってたから
このままだと私が全部面倒見るんだなと思って私まで東京行っちゃった

その時、
見捨てるって決めたから
祖母が死んでも私は絶対泣かないって決めたから泣かなかった

姉はたくさん泣いてた
小さい頃の面倒見てもらった思い出が多くて
祖父が亡くなったときも側にいなかったから
私よりもいい思い出がたくさん残ってるんだと思う

もっと会いに行けばよかったと後悔していて

素直に泣けるのはいいところだなと思いつつも(こうやって若干見下しながら姉を可愛い人などと思うのも嫌)
猛烈に腹が立って仕方がなかった

前から分かっていたことなのに
何も行動してないくせに
会いに行かないくせに電話も出ないくせに
すぐ泣く いい思い出に浸って 
今日は慰めて〜とお客にラインしてるんだけど客くるかな?とか言っててブチギレそうになって、新幹線で寝た

ただ単純に
私は姉のことも好きじゃないだけかも

自分の強情さもよくわからないし
泣くのに権利なんて必要ないのに
私が勝手に決めただけなのに
勝手に腹を立てて、

祖母が死んだというのに
私はいつもまた自分の気持ちのことばっかり
考えてると思って、
ほとほと自分が愚かだなと思って
備忘として残しとく


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