KDPで電子書籍をセルフパブリッシングする方法

KDPで電子書籍をセルフパブリッシングする方法 «中級編»


【有料記事】この記事は初級編よりも、セルフパブリッシングについて一歩踏み込んだ内容を公開します。

「KDPで電子書籍をセルフパブリッシングする方法 «初歩編»」も併せてご参考にしてください。

KDPで電子書籍をセルフパブリッシングする方法 «初歩編»

https://note.mu/mmmillionseller/n/ne87bec956d99

不定期更新です。記事が増えたら、値上げします。


«中級編»の目次一覧

「売れる本」にするために工夫できること
 
本は「縦書き」と「横書き」どちらにすべき?
 
KDPでアップロードできるファイルサイズ上限は?

出版した本を更新後、読者に最新版をダウンロードしてもらうには?(更新通知について)

Kindleの予約注文で何ができるの?


「売れる本」にするために工夫できること

本の出版に慣れてくると、つぎは「もっと売れる本にしたい」という欲がわいてきます。とは言え、個人作家で数十万円、数百万円の印税を得ている人は指で数えられる程度です。

まだ市場が成熟していない電子書籍業界は、現段階でブレイクしているとは言いがたい状況。

Amazonという大市場で自分の本を出版できる、というワクワクした思いでいても、せいぜい月、数千円~数万円いけばいいほうで、「・・・ようやく数冊売れた」という作家さんもおります。

管理人の場合は一年間で10冊近く出版して、一番売れた月で数万円、放置プレイ状態で数千円、という状態です。初期の頃は月に数百円でした。それでも、自分の書いた本を買ってくれる方がいる、という実感は素晴らしいものです。今はおこづかい程度でも、いつかはミリオンセラー!といきたいものです。

簡単に成果は上がりませんが、売れる本にするための努力は無駄ではありません。ちょっとずつでも、着実に効果があるのを実感できます。工夫したことがすぐに売上に反映しますので、書くだけではなく、売ることの面白さも感じられるでしょう。

売上に直結する、と個人作家みなが認めているのは「表紙」です。表紙の良さが売上を大きく左右します。しかしながら、物書き系でなおかつ絵描きスキルを持っている方はまれです。ですから、自分で絵が描ける方、絵描きさんとコネクションを持っている方は非常に有利です。

絵描きスキルがない場合は、お金を出して書ける方に依頼するか、ストックフォトのロイヤリティフリー画像を購入して表紙づくりするといいでしょう。

せっかく良い内容であっても、表紙が良くないとそれだけで読んでもらえません。美しい心を持った人が、見た目がアレだからという理由で評価されないのと一緒です。

どうしてもお金をかけたくない、という場合は「これでいいのだ!」と微妙な表紙のまま販売するか、それとも無料で提供されている商用利用可能な無料画像やイラストを発掘してくるしかないです。かく言う管理人も、初期は微妙な表紙で販売していました。回を重ねるたびに、綺麗に見えるように工夫しています。

無料画像を利用する場合は、商用利用可能であるか、事前にきちんと確認しましょう。イラストについても権利関係でもめると大変なので、買い切りにするなど、著作権の所在をはっきりさせておくべきです。

また、本の販売ページでは「内容紹介」の欄に、本の内容を書くことができます。読者がパッと見てどんな本なのか理解できるよう、あるいは読みたくなるような、そそられるキャッチコピーを書いておくといいでしょう。

「目次」

「おおよその文字数かページ数」

「縦書きか横書きか」

「本の内容、目を引くコピー」

「著者について」

このくらい載せておくと、読者が安心して購入できます。ここを手抜きするのは、もったいないです。

全部を自分が采配するので大変ですが、ちょっとした工夫やひと手間を惜しまないことで、売上が大きく変化します。



本は「縦書き」と「横書き」どちらにすべき?

電子書籍の「縦書き」と「横書き」、どちらでも本の内容は変わらないので「どっちでもいいんじゃない?」と思ってしまいそうです。ですが、読む人の感覚によって「こっちのほうがいい」と思えるジャンルがあります。

一般的に、小説のような文芸ジャンルに関しては「縦書き」が推奨されます。実用書の場合は、「縦書き」「横書き」に関するこだわりは薄いようです。

なお、画像を組み込むと、レイアウト崩れで苦労することがあります。電子書籍は「リフロー型」「固定レイアウト型」のいずれかの表示方法を選択したうえで、ファイルを作成します。「リフロー型」は端末の画面に合わせて表示されるため、文章を中心とした本に適していますが、レイアウト崩れが起こりやすいのが特徴です。写真集など、画像中心の本は、「固定レイアウト型」が推奨されています。

管理人の感触では、画像を挿入する場合、「横書き」の方がレイアウト崩れしにくいと思いました。

個人作家ライフ~セルフパブリッシングはライフワーク作成の際、画像のレイアウト崩れについては完成ファイルをKindle端末に入れて、逐一、確認しながら修正したので大変でした。

「一太郎」で画像を含む本を作成しましたが、「リフロー型」の「縦書き」で作成した文書について、画像を挿入するページだけを「横書き」に設定するとうまくいきました。

「縦書き」の方が読者に好まれやすいですが、このように「横書き」よりも文章の体裁を整えるのに若干、苦労します。

【「縦書き」に設定した場合、しばしば悩む現象】

・画像を含むページのレイアウト崩れ

・数字、!や?が文章内で、横に寝てしまう

・アルファベットの縦中横で悩む

・ソフトの不具合か相性の悪さにより字がつぶれることも

とは言え、紙の本に慣れている読者からみれば、「横書き」は邪道に見えることもあるかもしれません。「横書き」の方が難易度は下がりますが、「縦書き」が好まれる分野では本の評価にも影響するので、手間暇かけられるときには挑戦したいところです。


KDPでアップロードできるファイルサイズ上限は?

KDPサポートから、アップロードできるファイルサイズ上限について連絡があったので、情報をシェアします。

・本の変換・アップロードサイズが最大50MBから650MBになった。

・本の中で使用する画像ファイルのサイズが最大127KBから5MBに。

・10 MB以上の書籍に関して、70%ロイヤリティにおける配信コストが差し引かれない。

公式に通達された情報です。(2014年5月)

マンガや写真集など、容量の重い作品を発表している方にとっては朗報ですね。


出版した本を更新後、読者に最新版をダウンロードしてもらうには?(更新通知について)

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