採掘ブリッツ　ハイセクに失われしケルナイトを求めて

採掘ブリッツ

新登場のフレイタースキン獲得を目指し、ソロで採掘ブリッツを淡々と消化していた頃、公式ストアでは採掘家志望のユーザーに向けたパックが販売されておりました。

https://store.epicgames.com/ja/p/eve-online--prospector-pack

初心者向けの採掘フリゲート「ベンチャー」より一段上の採掘艦「レトリバー」をすぐ使えるステップアップ用のバンドルでしたが、これに対しユーザーが公式フォーラムにて猛反発しました。
https://forums.eveonline.com/t/an-open-letter-to-ccp-from-current-and-former-csm-members-on-the-prospector-pack/352742

CCPによるゲーム内マーケットを介さない船舶販売は、船舶製造で生計を立てているユーザーにとって深刻な問題で、最終的には「3000ドルのタイタン（※）パック」などといった冗談すら実現しかねないために、このパック販売に反対する署名が多数集まり、販売自体は開始2週間後にCCPの弁明とともに打ち切られました。

（※タイタン...EVEonlineにおいて最大クラスの船舶で、作るのが大変でとんでもなく値段が高い）

時を同じくして、自分がお世話になっているEVEOnlineのDiscordグループでもこの機会に乗じて採掘艦を襲う企画について立案していたのですが。

「カタリストとかコウアーサーは王道すぎて面白みに欠ける」
「タロスとトルネードは高いしカタリストでいいよね」
「蟹穴（※）はいいぞ」
（※ワームホール定住のこと。高額報酬に見合う厳しい生活環境を蟹工船に例えた表現）

などと各々の乗り気でない意見を汲んだ上で、ソロでも実行に移せるようにと誕生したのがこちらのFITとなります。

[Cormorant, BOMB]
Type-D Restrained Nanofiber Structure
Type-D Restrained Nanofiber Structure

1MN Monopropellant Enduring Afterburner
X5 Enduring Stasis Webifier
Small Compact Pb-Acid Cap Battery

Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I
Small Rudimentary Concussion Bomb I

比較的に人畜無害な駆逐艦とされているコーモラントに範囲攻撃である小型スマートボムを積み込み、短時間で耐久力の低い採掘ドローンを撃ち落とすことに特化しています。SS(セキュリティステータス)の低いシステムではポリスメンの到着前に2,3周はボムを起動できるので、ハイセクでうたたねをしながら採掘を行っているオルカ（※）乗りの気付けに適しています。

（※大型の指揮型輸送船。採掘艦隊の司令塔で、ハイセク海賊も手を焼く高耐久を誇る。採掘は採掘ドローンで行う）

船舶費用は奮発しても5mISKに収まり、実行キャラのトレーニングもスマボと駆逐艦のみと半日足らずで完了できるので非常にリーズナブルです。バーストジャマーなども交えるとジャミングでターゲットを失ったドローンの動きが止まり、よりスマボで焼きやすくなるかもしれません。

難点は、撃墜した採掘ドローンが何の戦利品も落とさないために、襲われる側は無論、襲う側にも一切の利益が出ないことです。Lose-Loseの関係を構築できます。

…とまあここまでは前置きで、本題はここからになります。

ケルナイト巡礼

前述のFITを実演するために、高額な採掘ドローンである「［拡張型］採掘ドローン('Augmented' Mining Drone) 」を指向性スキャンで捜索し、その存
在を確認して飛び込んだハイセクの戦闘サイトにあった鉱石がこちら。

……あれ？ケルナイト？

ケルナイトというのは、納品ミッション消化のためにミッションランナーに重宝される鉱石で、昨今のアップデートでハイセクでは出現しないよう調整されていたのですが、失われたはずのハイセク産ケルナイトと思わぬ形で再会することになりました。

ともあれ、現地に飛んでいた高額採掘ドローンをおもむろにスマボで焼き払い、ふとっぱらなメンバーから100mISKのおひねりを頂いた後、自分はひとりテストサーバーに篭って実地調査を行っていました。

DEDエージェントサイトレポートに紐付けられた戦闘サイトのひとつ
似たようなサイトがニューエデンにはいっぱいある

その時に襲撃した戦闘サイトは「放棄された採掘コロニー（Abandoned Mining Colony）」という場所でした。マップの統計情報で確認した所、同タイプの戦闘サイトはニューエデン各所に点在しているようでしたが、同名のサイトでも場所によって構成が異なっており、今回のサイトは他と比較して強力な敵性NPCが徘徊しており、ケルナイトを始めとしたローセク鉱石が採掘できるサイトのようでした。

ハイセクでは珍しい巡洋戦艦クラスの敵性NPC

ワープ速度20AUの高速シャトルでニューエデンを駆け回り、ハイセクで同系統の採掘コロニーがどれだけあるのかと調査したところ、前述のポイネンの他にも2つ発見し、ハイセクには合計3箇所あることが判明しました。

カルダリ
ポイネン(Poinen)、ツルマ(Tsuruma)
アマー
オーディオン(Ordion)

改めてメインサーバーで現地に赴いた所、どこもダウンタイム直後に鉱石が掘り尽くされる激戦区でした。特にケルナイトの需要先のL4ミッション地でもあるオーディオンはアマー南西端と僻地ながら土地価値が非常に高く、ハイセクギャングも根城にしているようでした。

ポイネン
https://zkillboard.com/system/30000153/
ツルマ
https://zkillboard.com/system/30045327/
オーディオン
https://zkillboard.com/system/30005060/

参考サイト
https://evemaps.dotlan.net/search?q=abandoned+mining+colony

おわりに

オーバービューに表示されたビーコンでワープできる常設の戦闘サイトは前述した採掘コロニー以外にもニューエデンには大量にありますが、そのひとつひとつが各システムによって微妙にパターンが異なるようなので、道中見かけたら立ち寄って違いを比べてみるのも面白いかもしれません。
サイトによっては敵性NPCがうろついているので、観光シャトルでの訪問は細心の注意を払う必要がありますが。

ミンマターの誇る超高速シャトル「レパード」
おひとつ約200mISKと非常におたかい
高価だが耐久性が低く、こいつもスマートボムの被害に合いやすい