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戦闘サイト紹介 トリグラビアンとEDENCOM、恒星を巡る抗争の傷跡

国家間戦争のシステム刷新を軸とした「Uprising」アップデートの告知の前後、各国の国境で無数の海軍NPCがゲートキャンプをする中で、アマー帝国がミンマターの辺境星系に恒星採掘機のプロトタイプを係留したそうです。採掘機のベースになったのはトリグラビアンがポクヴェンに係留している恒星採掘機「ダズ・プロヴィチウム・トランスミューター(Dazh Porevitium Transmuter)」で、先のトリグラビアン大戦がそうであったように、今後のアマーミンマターの紛争地帯は青色巨星を巡って争うことになるのかもしれません。

前置きはここまでとして、ポクヴェン宙域、ならびにトリグラビアン辛勝宙域に存在する戦闘サイト「惑星艦隊配備用サイト(Stellar Fleet Deployment Site)」はトリグラビアン大戦の折、恒星採掘装置の設置を目論んだトリグラビアン軍が駐留する戦闘サイトで、「惑星観測ポスト(Stellar Observation Post)」はその脅威にEDENCOM側が対抗するために要塞化した戦闘サイトになります。

既に大戦が決着していることもあり、半ば形骸化したコンテンツではありますが、現在も特定のクリア条件を満たすことで各勢力から報酬を得ることが可能です。攻め込む勢力のスタンディングがマイナスだとセントリーが起動してソロ攻略が困難になるので、継続的に行うには両勢力のスタンディングを一定以上に保つ必要がありますが。



EDENCOM「惑星観測ポスト」


https://wiki.eveuniversity.org/Stellar_Observation_Post

EDENCOM側のサイトになります。出現するEDENCOM艦を一定数撃破すればクリアとなります。四大国それぞれが自国の艦隊を率いて観測施設を警護していますが、どの国の艦隊もトリグラビアンと比較して戦力的に劣り、アマー宙域のものはベクサー海軍仕様によるソロクリアが可能でした。

サンプルFIT。ミッドスロットはキャパシタに余裕を持たせている。
タレットは1500m/sで20kmオービットするピルグリム対策でレールガンに。
(あんまりあたらない)
[Vexor Navy Issue,EDENCOM_AMA]
Drone Damage Amplifier II
Medium Armor Repairer II
EM Armor Hardener II
Thermal Armor Hardener II
Reactive Armor Hardener
Damage Control II

10MN Monopropellant Enduring Afterburner
Cap Recharger II
Cap Recharger II
Thukker Large Cap Battery

200mm Railgun II
200mm Railgun II
200mm Railgun II

Medium Auxiliary Nano Pump II
Medium EM Armor Reinforcer II
Medium Thermal Armor Reinforcer II



Hobgoblin II x10
Federation Navy Hammerhead x15

Javelin M x5000
Spike M x5000
Agency 'Hardshell' TB5 Dose II x1
Standard Exile Booster x1

アマー海軍は攻撃属性がEM、サーマルに限られるため、この二点にレジストを特化したアーマータンクの巡洋艦であれば攻略は容易…とまではいきませんが、DED5ぐらいのDPSに落ち着くと思います。といってもそれはサイトに紐ついたEDENCOM艦隊に限った話で、星系に紐ついた巡回部隊とサイト内で鉢合わせると危ない場面があります。いつでも脱出できるようワープ妨害を行うFG、DDを優先的に落としていくのが吉です。

サイトの構成の例になります。014は初期配備、23は増援です。

0は殴るとセントリーが起動して蜂の巣にされるため無視しましょう。
(EDENCOMスタンディングがマイナスだと開幕で追い返されるので注意)
初期配備の1、増援の23の順番に倒すとサイトクリアとなります。
4はEDENCOMのオルカです。倒すとEDECOM艦の素材(約400m/3、10M前後)を落とします。固いので倒すのであれば3の増援を仕留める直前が良いでしょう。タグ付けした船舶の他にもサイトに紐ついた増援がちょくちょく湧いてきますが、サイトの攻略条件には絡まないため無視して構いません。


小ネタ

そして、恐らくこれはグリッチなんですが、自身にEDENCOMスタンディングがあるとEDENCOM艦に攻撃しても反撃してこないことがあります。この仕様を利用し、配備された艦隊すべてをハルまで削りきってから船舶を落とすことでサイトを容易に攻略できます。オルカを殴っても反応しないので、「オルカを落とす→1,2ウェーブを放置→3ウェーブ目を全滅させる」でも攻略可能です。

同様の事例がトリグラビアン側の戦闘サイトで報告された結果、CCPが仕様にメスを入れているので、これもCCPに一報すれば修正されるとは思いますが…

アマー帝国海軍の偵察艦ピルグリム。
高速で飛び回りながらニュートと兵器妨害をばらまいてくる。
非常に厄介なので、相手が動かないうちに削っておく…じゃなくて、バグ報告。

報酬

ISK報酬はハイセクサイトが65M、ローセクサイトが95Mとなっております。一応フリートコンテンツなので事前にソロフリート(?)を組んでおきましょう。人数割りなので複数人での攻略はあまりおいしくないですが、トリグラビアン狩猟者のスタンディング調整に用いられているようです。残骸は一部T2艦相当のサルベージ難度のため、円滑なサルベージにはサルベージリグを付けた船がオススメです。サイトは攻略から5時間おきに復活するようです。


トリグラビアン「惑星艦隊配備用サイト」


https://wiki.eveuniversity.org/Stellar_Fleet_Deployment_Site

トリグラビアン艦隊の警護する戦闘サイトです。攻略目標、サイトの配置などはEDENCOMサイトと同様ですが、四大国の艦隊よりDPSが一段上で、海軍ベクサー単騎では真っ当に殴り合っても勝てる見込みがなさそうでした。というわけで、海外プレイヤーの動画を参考に組んだ海賊CLファンタズムでの攻略になります。

海賊CL+DED品モジュールで非常におたかい。
間合い取りの幅が広いので代金分の働きはする。
(追記)
majorana missileなる謎のミサイルでシールドが蒸発しかけたのでFITを更新しました。
[Phantasm, Trig]
Damage Control II
Heat Sink II
Heat Sink II
Tracking Enhancer II
Overdrive Injector System II

Corelum C-Type 10MN Afterburner
Multispectrum Shield Hardener II
Pith B-Type EM Shield Hardener
Gist B-Type Large Shield Booster
Shield Boost Amplifier II
Republic Fleet Large Cap Battery

Heavy Pulse Laser II
Heavy Pulse Laser II
Heavy Pulse Laser II
Auto Targeting System I

Medium Capacitor Control Circuit II
Medium Capacitor Control Circuit I
Medium Thermal Shield Reinforcer II



Hornet EC-300 x3

Imperial Navy Multifrequency M x6
Scorch M x6
Nanite Repair Paste x100
Multifrequency M x3
Conflagration M x6
Synth Drop Booster x6
Agency 'Hardshell' TB5 Dose II x6
Standard Blue Pill Booster x6

主要スキルは5前提です。船が船なので高めのモジュールになってしまいます。敵の攻撃が苛烈なこともあり戦術の要のアフターバーナー、シールド関連は落とせそうにないのでご容赦ください。ドローンDPSはキキモラの設置型スマートボムに焼却されるのでアテにしないほうが良いです。

戦術はアフターバーナーによる引き撃ち戦法になります。中型艦、大型艦はファンタズムに追いつけず頻繁にワープアウトするので、追いついてくる小型艦を優先的に沈めると被弾を抑えられます。突然来訪する巡回部隊に備えていつでもワープアウトできるようにアライン先のSSを準備しておきましょう。

EDENCOMのオルカと違い、トリグラビアン輸送艦を殴ると初期配置のトリグ艦隊が怒るので、最もダメージを受けない攻略は「初期配置を殲滅→散発型の増援部隊をあしらう→2ウェーブ目をスルーして輸送艦を落とす→3ウェーブ目を全滅させる」です。


次点 オスプレイ海軍仕様

海軍CLでお値段半額。一撃離脱で数を減らしてどうかというところ。
[Osprey Navy Issue, Trig]
Damage Control II
Ballistic Control System II
Ballistic Control System II
Power Diagnostic System II

100MN Y-S8 Compact Afterburner
Multispectrum Shield Hardener II
Pithum C-Type Medium Shield Booster
Shield Boost Amplifier II
Shield Boost Amplifier II
Thukker Large Cap Battery

Rapid Light Missile Launcher II
Rapid Light Missile Launcher II
Rapid Light Missile Launcher II
250mm Light 'Scout' Artillery I
250mm Light 'Scout' Artillery I

Medium Ancillary Current Router II
Medium Capacitor Control Circuit II
Medium Thermal Shield Reinforcer II



Warrior II x5

Nova Fury Light Missile x5000
Republic Fleet Fusion S x1000
Caldari Navy Nova Light Missile x5000
Nova Precision Light Missile x5000
Synth Crash Booster x3
Agency 'Hardshell' TB5 Dose II x3
Standard Blue Pill Booster x3

100MNで逃げ回るFITです。高速ライトミサイルランチャーのリロードに手間が掛かるためファンタズムより攻略速度は落ちますが、通りがかりの巡回部隊にタコ殴りにされない限りタンクできると思います。やばくなったらアフターバーナーをヒートさせて振り切りましょう。時間を掛ければ一応クリアできる…というコンセプトなので、海軍CLでの攻略はデュオやトリオをオススメします。

報酬

ISK報酬はハイセクサイトが50M+3333LP(DED)、ローセク(ポクヴェン)サイトが71M+4766LPとなります。現状のDEDLPはかなりの高レートですが、EDENCOM艦の需要自体はそこまででもないので、競合者が増えれば自然と相場は落ち着いて来ると思います。残骸はEDENCOM艦よりおいしいので、引き撃ちでの攻略中に残骸をうまいこと中央に集められるようになればより収益に繋げられるでしょう。PvPの発生するローセクやポクヴェンでは難しそうですが。


小ネタ

これまたグリッチの紹介になります。アルファクローンでも成功しうるスキル前提の低い攻略法なので流行ったらCCPが怒るかもしれません。鮮度のあるうちにどうぞ。

ポクヴェンでは恒星戦闘サイトに頻繁に他勢力の艦隊が押し寄せるため、しばしば激戦区になります。そのため、他勢力の艦隊(だいたいドリフター)がサイトの攻略条件を満たし、かつ戦闘に関与したと見なされたFG以上の船舶に搭乗しているカプセラフリートがグリッド上に生き残っていると、そのフリートに報酬が振り込まれます。

トリグラビアンを撃ったフリートはもちろんですが、ロジ艦で適当な船を回復しても戦闘に関与した判定になるため、

1.サイト内のストラクチャかトリグラビアン艦にリモートリペアラorリモートキャパシタ
2.マイクロワープドライブを全力で回して第三勢力の射程範囲から離脱
3.第三勢力の攻撃でトリグラビアン艦隊が全滅

この手順を踏むことでソロフリートのFG艦にDEDから満額報酬が出ます。トリグラビアンと敵対せずDEDLPを入手する手段はこれだけだと思われます。メインDPSのドリフター艦隊は他の残骸回収業者との取り合いになるので、この手法を狙える条件の整った星系はポクヴェン内でも限られてきます。

EDENCOMサイトでもポクヴェンワームホール経由で出現したトリグラビアン艦をサイト内でけしかけることで狙えるはずです。

アマーT1FGパニッシャー。モジュールとリグでパワーグリッドを増強すると50MNを積める。
でたらめに速いので角速度を付ければスリーパー艦隊は振り切れる。ドリフター艦は運。


おわりに

元々はストラクチャを巡って争っていた戦闘サイトなので、ストラクチャへのリペアラ1回転で報酬が発生してしまうのは大戦期の名残りなのかもしれません。現状ではサイト内のストラクチャを破壊しようとするとセントリーガンでぼこぼこに撃たれる上、破壊してもサイト復活時にリスポーンした輸送艦に建て直されるため、支配されている恒星の奪還(または占領)は困難となっています。

予定されているアップデートでトリグラビアン宙域、EDENCOM宙域の所有権が動くかは未知数ですが、手放しにしておくコンテンツでは無いと思うので、その時が来るまで自分はポクヴェンの赤黒く輝く恒星を監視する作業を続けて…いや、流石に…?

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