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麻布台ヒルズを見る

エリアソン展を見る

オラファー・エリアソンのファンなのでかけこみで麻布台ヒルズのエリアソン展を見に行きました。
点数は少ないですが、わりとゆったりと近作が見られました。
いつものエリアソンで、作品自体は安心してみられます。環境のなかに幾何学的図形美を見いだして享受する作風はいつ見ても目と心がよろこぶ。
フラッシュなしであれば場内撮影可です。
暗くした部屋に水を放ってフラッシュ光の点滅で動きの瞬間を見せる《瞬間の家》(2010年ヴェネツィア・ビエンナーレ出展作品)はいつもながらに美しかった。

オラファー・エリアソン《瞬間の家》(なかにし撮影・ヘッダー写真も)


フライヤーとポスターのアイコンになっているリサイクル亜鉛を使用した作品《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023)は森JPタワーオフィス棟ロビーに常設とのことでした。

臨場感ある展示解説が美術手帖のサイトにあります。リンクを貼ります。

作品が見られたのは嬉しいけれど都心部のジェントリフィケーションを思うと素直に楽しめない人になってしまった私自身も、パンデミック下で疲労困憊して東現美の展示に行けなかったのもつくづくともろもろ残念です。
テイト・モダンの個展(2019)が質量ともに満足感があった。行けてよかったと思います。

作家インタビューが森ビルのホムペに出ています。いつものように篤実に環境正義とアートについて語っている印象を受けます。


ミュージアムショップでは図録とノートを買いました。

麻布台ヒルズ構内を歩く

クレイジーリッチアジアンラグジュアリージェントリファイドパークといったところでしょうか。
ハイブランドの路面店が並び、スーパーマーケットは明治屋です。

設計思想にはサステナブル環境志向があるとのこと、パブリック・アート委嘱とギャラリーのこけら落とし作家にエリアソンを指名した理由でしょう。

近隣の既存ランドマークとぎりぎり調和する景観設計を試みてはいても、敷地に隣接する霊友会釈迦殿の巨大な三角屋根は無視できません。
五十嵐太郎『新宗教と巨大建築』案件でしょう(良書です。これからお買いになるかたは最新版(青土社)をお求めください。リンクを貼ります。)

霊友会釈迦殿の三角屋根
六本木一丁目方面から麻布台ヒルズと霊友会釈迦殿の三角屋根をみる

企業主導の再開発案件でポストモダン建築の宗教施設を景観の一部とする武蔵野坐令和神社+角川武蔵野ミュージアムも見に行って比べてみたくなりました。

フエギアのアトリエで試香したよ


フエギアのアトリエで試香してきました。シダーウッド系の良い香りのする採光のよいログハウスで、店員のお兄さまも非常に感じがよかった。
アルゼンチンのパフューマリの作品ですべてユニセックス仕様です。

リンネ先生、フンボルト先生、ダーウィン先生、ボルヘス先生(「バベルの図書館」ほか関連作品主題)、そしてなんとどんじょばさんの香りもおいでになります。
博物学系イマジネーションずきのみなさまに大いにおすすめします。
どんじょばさんの香りはぜひ八乙女楽さんに挑戦していただきたい。
おっ、俺がつけるのか。いいぜ。キレイな香りじゃねえか。素でかっこいいからな。

「スパイシーウッディでアウトドア系の香りがよいです」とお話ししてLinnaeusを吹いてもらいました。私がフランキンセンス系グリーンフローラルに求めるものがぜんぶはいっている。
ひとりひとり香り立ちが違うと噂のMuskara Phero J.は面白かった。私の肌ではホワイトムスク香水の清潔感を光の球体にして水面に落としたような辛めで透明な香りになりました。

Linnaeusは気に入りました。一度時間をとって選びに行きたい。先立つものを揃えて臨みたいです。


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