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けふこ隔月報 202403-04

新学期が始まってしまいました。新しい職場が増えました。楽しくお話しさせていただいております。

登壇情報

ゆにここカルチャースクール歴史叙述講座
終了しました。ありがとうございました。
語り口に包容力のあるパブリック・ヒストリーの本を書きたいので、このシリーズはいずれ文章化する予定です。

弥生神社講座は初期キリスト教の話です。こちらもはじまりました。次回は7月です。よろしくお願いいたします。語り口に包容力のある本を書きたい。真剣に新書化したいやつですね。

初アメリカ


北米ルネサンス学会でアメリカに初上陸しました。今回はシカゴでした。フィチーノの古代末期宗教哲学受容の一側面についてお話させていただきました。懐の深い学会で、次回はもっとうまくやれる気がします。

どこまでも広がるがらんとした土地にぽつりぽつりと人のすむところがあり、都会の建築物の内側に別世界を閉じ込める。数日いただけでも書物や報道や映画で見聞きしてきたアメリカのさまざまな印象が裏付けられるようでした。広大な空間の中でなにか強力な支柱をニンゲンが求めるようになるのも無理はない。いままで見知った東アジアやヨーロッパのどこの街並みとも違う空間意識を感じました。
フランク・ロイド・ライト設計《落水荘》を見に行くにはもう一日必要でした。またいずれ行く機会もあるでしょう。
食べ物はそれなりの値段を払えば、ただ巨大なだけではない実質あるおいしいものが食べられる。さすが第一次産業産品輸出国です。朝食からしっかり蛋白質多め食がいただけたのはありがたかった。友人たちといただいたバーガーやタコスも美味かった。

オヘア空港の入国審査は混むとはきいていましたが、まさか3時間かかるとは思ってもみませんでした。ジェットラグがつらかった。会期開始日前泊ではジェットラグが抜けないまま帰国することになってしまうので次に渡米するときにはもうすこし対策を練りたいです。
英国以上にもろもろ懐しだいという噂は真実でした。懐あたたかくなーれ。

この間に見たもの

新国立劇場オペラ研修所修了公演 プーランク《カルメル会修道女の対話》
パラドックス定数 『諜報員』
オラファー・エリアソン展
シネマ歌舞伎刀剣乱舞 月刀剣緑桐(つきのつるぎえにしのきりのは)
越路吹雪展

話題の演目や展示を網羅してその都度報告するような見方がますます時間的に難しくなってきました。体力を温存して見たいものだけ見る方針に切り替えます。

今季の朝ドラ(『虎に翼』)と大河(『光る君へ』)はおもしろいので見ています。ようやく私たちの物語が来たか。昨年のNHK版ドラマ『大奥』に続く傑作です。

服飾観望


冬を満喫しないままになんとなく春にになってしまいました。晩冬らしい晩冬はシカゴですこし味わえたともいえる。
心の準備が出来ていないのに初夏になってしまいました。縫いタイムが取れる程度には仕事をセーブして授業のない期間には春のワードローブを完成させておくべきだと思いました。
ロンシャン ル・プリアージュはたいへん気に入りました。しかしエンカバッグ問題は解決しておりません。どこまでも歩いて行ける靴は得たが、着たい服と持ちたい鞄がないなら自分で作ってしまえという発想自体、「前例がない」を打ち破ってきた私の人生そのものかもしれません。
それにしてもどこかからワードローブを刷新するための100万円が湧いてこないかしら。






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