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あきやあさみさんの「自問自答ファッション講座」とネツイイ杉崎さんのカラーレッスンを受けたアウトプットとしての断服式202309(けふこ月報2)
秋の断服式を行いました。
今回は10年以上にわたって死蔵していた秋色の服を一掃しました。
なぜか顔色もくすむし地味になるししっくりこないのにほうぼうから(特に実家からもたらされる)秋色の服です。
30代前半までは落ち着いて見えるから、と言って着ていたのですが、ここ数年どうにもしっくりこなくなりました。
セカンドストリートに4回にわたってトランクにいれてもって行き、20000円近くになりました。
セカンドストリートのホムペに出ている高価買い取りブランドにはそれなりの金額がつきました。mademoiselle nonnonのコートや23区のスーツは型落ち品にも良い値段がつきました。
クローゼットのなかがきれいな青味の緑や青味の紫、ミッドナイトブルーと黒で統一されて爽快です。
ネツイイ杉崎さんのカラーレッスンとあきやあさみさんの自問自答ファッション教室のアウトプットとしての断服式を試みました。
ネツイイ杉崎さんのカラーレッスン
詳細はこちらを再掲します。
厚みとつや(輝き)がある肌とのことで、一直線にブルーベース冬になりました。
ドレープを徹底的に胸に当てます。
春の色は焦点があわず、夏の色はものたりなくなる。
とにかく秋の色は壊滅的に似合わない。
朱赤は某保守政党女性政治家のような威圧感のある盛装色に見える。
日の丸配色はとにかく権力的で危ない人に見える。
カーキ色とイエローオーカーは顔をくすませる。
一目瞭然です。
布に手をあてて指の色と布の色がひきたてあわず、指の色が赤く太く見えたらその色は合わない。
このメソッドでばりばりと処分する処分しないを判断しました。
あきやあさみさんの自問自答ファッション教室
思い切って申し込んでよかったです。当選して7月末に行ってきました。
会場は私にとってはほぼ庭圏の土地勘のある場所でした。
東京の外からいらっしゃるかたにはおそらく新鮮かもしれません。
すてきなデザインの配付資料がほんとうに読みやすい。ここにワークシート形式で記入します。
ふるまってくださった餡バターサンドウィッチと、みなさまのお土産が美味しかった。ごちそうさまでした。
ふだんの生活圏ではおそらくお目に掛かる機会がうすい方々と同期として出会えて楽しいひとときでした。
もがきと試行錯誤を受け止めるあきやあさみさんの懐の深さがまたすばらしい。みなさんそれぞれに魅力的でした。
「服が好きですか?」の問いかけに全員「ハイ!!」と即答。
あきやさんによれば全員「服が好き」で揃うことはなかなかないそうです。
ワークショップ形式でキーワード選択からコンセプトを考え、宿題としてそれぞれのワードローブをつくります。
素敵、かわいい、かっこいいの基準についてそれぞれまず考えて、理想/ひとからいわれる/自分でもそう思う/しっくりこないの4つにキーワードを分けます。最後に「なにをしている人か」(職業イメージ)と結びつけます。
これがとてもたのしかった。試行錯誤はつきもので、あとから見直してコンセプトを作り直してもよいとのこと。
私ですか。
かわいげ命です。きれいとかっこいいはあたりまえなので……
かわいい、愛に溢れた、自在に旅する歌う文人かな……
ファッションロールモデルについてきかれて、即答できなかったのが心残りです。みなさんどんどん答えてらしてすばらしかったです。
ケイト・ブランシェットとティルダ・スウィントンがどうして出てこない……。好きなのに……。
『自問自答ファッション』の非常に誤解されやすいポイントだと思いますが、ラグジュアリー至上主義というわけではありません。
一人一派、それぞれのスタイルを確立するために、グランメゾンの作る服飾史に残るアートピースに通じる作品は取捨選択の参照項として知っておいたほうがよい、自分で考えて選べるようになろう、という指針が明確に打ち出されます。基本アイテムを揃えてリアルクローズの「どまんなか」にあるファストファッションもそれとして価値があるという解説ともセットです。
最後におすすめのブランド一覧を渡してくださいます。
さっそく検索してみました。普段のスタイルでいいのだという自信も与えてくれます。
服を自分で作るひとは参加者では初めてだ、ともうかがいました。
驚きの試着をしたいです!という驚きにも応えてくださいました。
レディライクなブランドに行ってみよう!とのことです。
ジュン・アシダの喪服もってます。
博論と単著と翻訳で培った腹の脂肪を削ってきれいに着たいです。
あきやさんは一緒に楽しいものを共有したいという思いがある方で、ワークショップに自己啓発的な臭みがいっさいないのが実にすばらしいと思いました。百貨店勤務の販売員・スタイリスト経験者ならではの知識も惜しみなく分けてくださいます。
もろもろの事情で自分のなかに軸がもちにくい環境にある人ほど驚きに出会えるでしょう。あきやさんのご著作を読んでかえって煮詰まってしまう方や、迷っている方、百聞は一見にしかず。ぜひ応募してみてください。
呪いを解くきっかけにもなります。
すっごくたのしいです。おすすめします。
断服式ではコンセプトにあわないもの、心ときめきしないものをばっさばっさと処分しました。
気づいたら服たちに、次の大切にしてくれる方のところへ行くんだよ、いままでありがとう、と声をかけておりました。
断服式で生き残ったもの
自分で作ったもの、既製品を問わず、冬の青みの服です。
もう自分を地味な変わり者に見せなくてもいい。
爽快です。
今後の見通し。
24SSの私へ
今年は結局暑すぎて服が縫えませんでしたが、過去のあなたが縫った青味のワンピースを毎日洗ってすごせましたね。すばらしいです。
冬色の青のワンピースを春にならないうちから作ってください。
襟にはぱりっと芯をいれてください。サイズはUK14でよいです。
来年度あたらしく出講する学校は共学です。
早めにおかねをためてエルメスのカレをお迎えする努力をしましょう。
23AWの私へ:
すこしでもふところをあたためておきましょう。
青い服でアー写を撮りましょう。
あなたは自身のテーマカラーで推し色コーデできるしあわせな人です。
ミッドナイトブルーとかブルーブラックとか青紫とか。
どんどんテーマカラーの服を縫いましょう。
まずは春夏ジャケツから。
それからローファーを探しにいってみてください。
サブバッグがみつかりましたね。Typicaのパフェトートなんて最高です。
黒いショルダーバッグを気長に探してください。
よろしくお願いします。
ヘッダーはいつぞやの古代末期手芸のアウトプットネックレスです。
エメラルドと淡水パールとアメジストを組みました。