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アホがライラックに翻弄された話


- これからの世の中 鉄の時代だ -


そうなの!?



こんにちは。みみです。
雪組公演「ライラックの夢路/ジュエル・ド・パリ!!
無事に東京初日の幕が開いて本当に良かったです。

さてさて。
今回は「ライラックの夢路」のお話をさせて頂こうと思います。脚本/演出は謝 珠栄先生。

私は謝先生の演出が大好きです。
そして雪組の皆様と美穂圭子さんを愛してます。

だがしかし。
残念ながら私の知能はほぼチンパンジーです。
なのでこのブログはアホがなんか言ってるな〜くらいの軽い気持ちで見て頂けますと幸いです。



S1-1 幻影

突如鳴り渡る幻想的な音楽。
と共に現れる白い乙女達。

とにかく娘役さんが綺麗なこちらのシーン。
私はいつも華純沙那ちゃんを見てました。
白いお衣装も相まって本当に可愛いんです…

ぼけ〜と見つめていたら。
後ろから現れるんですよ。


メフィストフェレス様が。


なんで急にメフィストフェレス?と初見時疑問に思ったこのシーンですがその感情は1秒で消えます。
なぜなら。

下手からオールバック縣千が現れるから。


my初日本当に叫びそうになりました。
プログラムを見た時は小悪魔と書かれていて

あの恵まれた体格のどこが小悪魔やねん

と思ってましたが縣さんが出てきた瞬間そんな感情は消え失せました。

格好良い…

お顔の右半分に施された装飾がまた美しいんですよ…
ぜひぜひ見てください。

とまぁ朝美さん和希さん縣さんの御三方が登場されて踊り出した時に朝美さんメフィストフェレス様が突然喋った。

ヴィルコーメン イン ブルーメン ガールテン

呪文?

リスニングテストなら0点叩き出してたくらい初見時何言ってるかわからずなんて?と聞き返したくなったがそんな事よりも。

オールバック縣さん格好良い

私の脳内にはこれしかなかった。
後に知る情報だがオールバックは謝先生指定だそうな。

謝先生…ありがとうございます。


縣さん下手フェードアウトと共に現れる夢人さん達。

縣さんOUT 音彩ちゃんIN

なんて私得すぎるオペラ移動。ありがたや。
むちゃくちゃ可愛いはばまいちゃんを見た後メフィストフェレス様に導かれ現れる彩風咲奈さん演じるハインドリヒ

まぁ〜なんて綺麗なお衣装。
加藤真美先生のお衣装本当に綺麗ですよね。
いつも心踊ります。

とまぁお衣装見てたら突如鳴り響く和希さんの良い声。
「兄上!」「兄上!」


S1-2 ドロイゼン家 客間

夢なんかーい

なるほどね、と納得。
前作「蒼穹の昴」でも、彩風さん名前呼ばれて起こされてたなぁと少ししみじみ。

とまぁここからハインドリヒが夢で見ていた魔女が出てくる物語「ファウスト」の話が少し入るのだが無知すぎて何も分からず。
ぼけ〜っと見てたら後ろから人が歌いながらゾロゾロと現れて舞台は密状態に。
なんかライラック言ってるなぁ…思ってたらこのお歌は華世京くん演じるヨーゼフが作ったそうな。
はぁ〜そういえば音楽家とかプログラムに書いてたなぁ思いながらも進む舞台。


「鉄道」「行政」「費用」「知識」「石炭」

あ。やばい。分からんかも。

序盤で察したチンパンジー。
日本史や世界史が大の苦手どころか本当に嫌すぎて何も聞いていなかった学生時代を思い出す程、私はこういうワードに弱い。せめて歌にしてくれよ…と願っていたら突如流れ出すイントロ。

「これからの世の中 鉄の時代だ〜」

そうなの!?
どうやら鉄の時代らしい。
銀橋にいる2人もまた兄上がなにか言い出したぞとニヤニヤしている。


- イギリスの工業の発展を見ろ
あれこそが産業革命という
時代は移り変わる 鉄へと
人の手から機械へ
鉄がすべて支配する
ものを作り運ぶ
鉄に不可能はない -

歌わかりやすぅ…

音楽の力は偉大だなと感じました。
鉄ソング。癖になる良い曲ですね。
あとここの振り付けむちゃくちゃ好きです。
一緒に踊りたくなっちゃう(踊れないが)


その後みんな退散していき5人兄弟のシーンへ。

こんな顔の良い5人兄弟がいてたまるか

キャスト発表の日からツッコミを入れていたが実際に舞台で見る5人のお姿はキラキラと輝きすぎていて親を出せと野次を飛ばしたくなった程であった。

5人兄弟の紹介が終わった後、話は変わる。
難しい事は抜きにしてとにかくスピードだ!!!とハインドリヒ兄さんが歌ってたので時代はとにかくスピードである。

ゲオルグ「兄上の夢はとどまることを知らない。夢もスピードアップですか?」
ハインドリヒ「その通り」

笑かすな

- 限りある命を刻む 大事な時間
有意義に使うために
すべてがスピード必要 -

キレッキレな5人兄弟達。
どうやらドロイゼン家では踊れないとやっていけないらしい。


ハインドリヒ「という訳で…スピードイコール、鉄道だ
4人「えっ!?」

私「えっ!?」


なるほどわからん。
フランツの「兄さん、あまり突っ走らないでください」というセリフに全同意。

とにかくハインドリヒがルフィすぎる。

ハインドリヒ「スピードイコール、鉄道だ」
ルフィ「うるせぇ!!!行こう!!!」

そんな強引なルフ…ハインドリヒ兄さんはヨーゼフの話を最後まで聞かぬままフェードアウト。

そして現れる夢人たち。

S2 酒場(Kneipe クナイペ)

あんた達いったいなんなのさ…


当たり前のように現れる夢人。
と共に現れる1人のヴァイオリン奏者。
夢白さんのお披露目公演最初の登場が男装なの天才すぎる。

酒場での場面。まぁ皆様良い飲みっぷりで。
このシーン1人ずつ見ていくと本当に芸が細かくて感動します。複数回見られる方はぜひ。

エリーゼが「着替えてくるから」と去る走り方が男前すぎてそのギャップにいつもドキドキ。夢白ちゃんグッジョブ。

「女だったのか」というハインドリヒに人の話は最後まで聞けと思いつつも進む話。
誇り」の話やら「鉄の鋳造」の話やら。
ふむふむと聞いてたら突然苦しむヨーゼフ。


どうした!?


S3-1 街路

エリーゼ「ヨーゼフはいつもあんな発作がでるんですか?」

ハインドリヒ「ああ、幼い時からの病気があってね…。亡くなった母と同じ、心臓に欠陥があるんだ。遺伝らしい。」

ちょっと待った

え、さっきめちゃくちゃ踊ってましたけど?
キレッキレでしたが?

ボニーもびっくりよ。

心臓に欠陥があってよく発作が出るなら踊らん方が良いだろ…と毎回ツッコむ私。

こういう設定が気になってしまうのが悪い癖ですね。
でも例えば1789でルイジョセフがコサックダンスしてたらびっくりしません?マリーが倒れちゃう。


この後流れる「限りなく尊い夢
本当に良い曲ですね…

S3-2 街路

- 秘めやかに訪れた僕の夢は
いつの日にか叶うのか -


あ〜フランツ兄さん…
個人的に5人兄弟の中で1番好きです。

で出てくる問題の彼女。

ディートリンデパイセン

なかなかの曲者。
彼女は頭が悪い訳では無いところが憎めないところだなと。

なんかこの辺の言葉が全部ムズムズするのでとりあえず女性の趣味が悪いフランツと夢人音彩唯ちゃんを眺めてました。


S4 軍隊駐屯地


突然明るくなる舞台に目潰しを食らう。

そして軍服を纏うゲオルグ兄さんの格好良さに目潰しを食らうというコンボを決められるこちらのシーン。

和希そらさんのサーベルダンスむちゃくちゃ格好良い。

このシーンの軍人キャスト好きな人しかいなくていつもオペラのやり場に困ってました。

とまぁここで現れるウェーバー少佐。
久城あすさんの座り方が格好良すぎてやな奴だけど好き…という感情に毎回襲われてます。

「ピストルの腕は小隊の中で一番だから、心臓撃ち抜かれるぞ」という声が毎回良すぎて最高。
真友月れあくんのセリフなのですが出だしの「」の発音が神なのでぜひ聞いてみてくだせぇ。

父の情報を訪ねて三千里はここから始まった訳ですね。

S5 アイヒタールの事務所

また難しい話でございます。
長々と話が続きフランツのセリフきっかけで流れ出すイントロを聞いた瞬間私のテンションは爆上がりした。

絶っっっっ対に玉麻尚一先生の曲だ…!

観劇後プログラムで答え合わせしたところやはり玉麻先生の曲でした。好きなんだよ先生の曲…嬉しい。

S6-1 ツークンフト製鉄所

ジョッキのぶつかる音が製鉄所の音に変わる演出。


天才か?


こういう天才演出を目の当たりにすると本当に嬉しくなるし心躍る。謝先生さすがです。

製鉄所ダンスナンバーむちゃくちゃ格好良いですよね…
演出補に野口先生がいるの納得。絶対絡んでる。

ここの聖海由侑くんバチバチに格好良いのでいつもオペラ泥棒されてます。

そしてしれっと下手から現れるアントン。

待ってたよぉぉぉお!!!!!

小悪魔以来ですね縣さん。
30分ほど出番がないのでのんびりされてるのだろうなと呑気に考えてたらビバタカで明かされた衝撃の事実。

アントン 地毛だった

本当にびっくりしました。
オールバックからのあのクリクリは鬘だと思いますよ…

捌ける
 ↓
シャンプー
 ↓
ドライヤー
 ↓
コテで巻く
 ↓
着替える

縣さん袖でめちゃくちゃ忙しい。
でもコテで微調整されてるの想像したらめちゃくちゃ可愛いですね。ちなみにクリクリ具合は同期の琴羽りりさんにチェックしてもらってるそうです。素敵。

アントン「どんな人なんだい、そのハインドリヒ・フォン・ドロイゼンって」

ルフィです。

帽子取った後のクリクリ本当に可愛いですね。
日によってはどこかしらの髪の毛がぴょんってなってて悶えるので日替わりクリクリ楽しんでください。

エリーゼ「やってみなさいよ。アントンならできるわ。きっと…」
ハインドリヒ「未来への挑戦なんだよ。俺たちの」

アントン「…うん。面白そうだな。挑戦させてください!まずは新しい溶解炉を作るとこからですね」


アントンつよ


レール作りの話を聞いて最初に面白そうだなという言葉が出てくるアントンの職人としての強さ。メンタル鉄で出来とるんか。好きですこういう真っ直ぐなキャラクター。

- 新しい挑戦 高鳴る鼓動 まだ見ぬ時代の産物さ -

ここのアントンのステップぜひ見てほしい。
よく歌いながらそんなステップが踏めるなと初見時度肝を抜かれました。声がぶれないのもさすがです。

兄弟の様子を伺うアントンの表情。
本当にぴえんにしか見えなくて可愛すぎる。

ゲオルグ「そうか、苦労したんだね」

ここのゲオルグ兄さんとアントンの絡みめちゃくちゃほっこりしちゃう。

そして性急すぎるハインドリヒに本音をぶつけるフランツ。

「僕たちの気持ちを…。考えたことはあるんですか?戸惑うばかりの僕たちの気持ちを…。」


S6-2 ある空間

彩風咲奈さんは1人で場の空間を捉える天才だと思う。
彩風さんが染めたい空気に劇場が染まるというか。
うまく言えないけど文秀の時からそう感じてます。

あと玉麻先生の曲との相性抜群。すき。

奏乃はるとさん演じるフンボルトが本当に言いたいことだけ言って消えていくのいつ見てもツボです。

そして出てきましたね。「魔女」というワード。

- 自分たちと違う風習などを持つ異端な人間を吊るしあげるための、くだらない作り話の産物が"魔女"だ -

この言葉をこの時代に言いのけてしまうハインドリヒの頭の柔軟さは流石だなと。さすが長男(ちが)


夢人「自ら進むと決めた道の先にこそ、幸せは見つかるの」


S6-3 ツークンフト製鉄所

ロンダードだと…?

my初日度肝を抜かれたこちらのシーン。

アントンがいつ出てくるか分からないしまさかそんなことしてくると思ってないのでオペラ構えた時にはもうロンダード終わってました(my初日あるある)

ロンダード前に隣と目配せしてよしって聞こえてきそうな頷きをしているとこも好きです。カワヨ。

バッチバチに踊るアントン。
既にドロイゼン家の血を感じますね。

農民として出てる麻花すわんちゃんがいつもアントンにトンカチを渡してるのですがまぁここの目配せが可愛くて可愛くて…ふたりともニッコリしててほんと幸せ。

アントン「随分時間がかかりましたが、何とか鉄からレールまでの工程が成し遂げられました」

アントン凄すぎてワロタ

ビバタカ情報だとアントンは18歳くらいらしいです。
立派な職人になって…うっうっ…
凄いねぇ。カッコイイよ。

そしてThe.職人なお酒の飲み方。
口開けて流し込む感じ。あ〜格好良い。

そして自分たちで作ったレールを愛おしそうに見つめる優しい眼差し。あ〜かわいい。情緒不安定なる。

で、問題はやはり資金。とにかくお金。
フランツに相談するハインドリヒ。

フランツ「兄上らしくない。はっきり言ったらどうですか?ディートリンデを引き合いに出されていると…」

フランツうううううう

無自覚な嫉妬。こういうとこ弟って感じがして可愛い。

フランツの「大きな夢を追うことより、小さな幸せを大切にしたい人間もいるんです。」という言葉はグッと来たなぁ…ハインドリヒに想いが伝わるといいね。

そして現れるエリーゼ。

「向こう見ずは、若さであり、力であり、魔法なのよ」

虫食い問題にされたら答えられないんじゃないかと思うほど言葉が耳からすり抜けていく今作。何回聞いても覚えられねぇチンパンジーです。


S7-1~3 ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェルの街中

クリスマスだぁ…!

クリスマスといえば雪組。
嬉しいなぁ。外は暑いけど。

ここでの和希そらさんと華純沙那ちゃんのペアが可愛すぎていつもニマニマしてます。

和希さん「名前なんなの?(やさしい声)」
さなちゃん「ハンナです(かわいい声)」

お稽古場でペアになった時に繰り広げられた会話だそうです。可愛すぎて爆発しそう。

ここの場面は重要なセリフが多い中どんどん貧困化していくのが謝先生うまいなと。
全部書いてたら日が暮れるので割愛。

ここでのアントンは琴羽りりさん演じるアレクシアとペアでダンス。同期ペア…良いですね。癒される。
最後アントンがアレクシアの手を引いて上手に吸い込まれていくのをオペラ見つめてます。

S7-4 街の一角(集会所)

ハインドリヒに足りないのは協調性である事をハインドリヒ自身が自覚する場面だと勝手に思ってます。
エリーゼがいて良かったね。

そして不穏な音と共に切り替わる場面。

アントン「ヨーゼフが…ヨーゼフが…」


S8-1 ある空間

ヨーゼフううううううう

まさかの展開。末っ子がいなくなるとは思わなかったので本当にびっくりしました。

- 音楽は、死んだ母さんの様な存在だった -

どんな時にも身近に音楽が溢れていたヨーゼフ。
どこからともなく聞こえてくるヴァイオリンの演奏。


S8-2 ドロイゼン家 客間

ここでエリーゼがヴァイオリンを弾くのか

ほんと謝先生って演出が神がかってるんですよ…
特に場面が切り替わる瞬間の演出が凄い。
個人的に一番グッときた場面。

ここで歌われている曲はヨーゼフが作曲した曲。
誇り高く気高く

(ハインドリヒ「いいかヨーゼフ。我がドロイゼン家の紋章には、黒鷲とライラックの花模様が描かれているのは何故だか知ってるか?」

ヨーゼフ「ポーランドから移り住んだ祖先がライラックを植え、愛したからでしょ?」

ハインドリヒ「それだけじゃない。ライラックは」

ハインドリヒ・ヨーゼフ「誇りを表す花」)


序盤での2人の会話が思い出されてグッと来ました。
ヨーゼフにとってライラックの花は誇りであり家族の象徴だったのだなと。


ディートリンデ「あの女は何者?ハインドリヒに馴れ馴れしいんじゃない」


しばくぞ


告別式になんて事を言うんだ。
今そんな事どうでもええじゃろがえ。

結構本気でなんだこいつとなったがフランツも怒ってたので(言い方は優しいが)まぁ一旦良しとしよう。

フランツ「ディートリンデ…僕は兄上に嫉妬しているのか?」


そうです

ようやく自覚。そしてそんなはっきりと言葉にできる人なんだフランツ。さらに好きになってしまった。


S8-3 ドロイゼン家 書斎


一禾あおくん演じるランドルフ。
辛いはずなのにヨーゼフの願いを叶えようと動く姿にグッとくる。

そして職人三人が他の製鉄所に引き抜かれるという事態。
問題だらけ。漂う不穏な空気。

アントン「大変な状況ですが、俺は逆境には強いんですよ。その三人分働きますよ」


キミはリポビタンDか


なんて力強い。眩しいわ。中身が縣さんというところが本当に三人分働いてそうでじわじわくるけど。


ハインドリヒ「その意気だ」

いやその言葉は経営者としてどうなの。
ブラック企業やないか。賃金上げろ。


ゲオルグと相談し資金集めのために領地を売ろうと決意するハインドリヒ。

アントン「いいですね。困難に立ち向かう時に信じあい、支え合える家族がいるのは…」

ハインドリヒ「アントン、君も俺たち家族の一員だよ。信頼なくして友情はない。誠実さなくして信頼はないんだ」

アットホームな会社は信用してはいけません(真顔)
そしてまた虫食い問題にされたら解けない言葉。

ゲオルグの「共に喜び 共に泣く」という歌声があまりにも心地よくていつも1回目瞑ってます。

「信頼」

良い歌ですね。ただただほっこりしてます。

S9 隣町の山間

ライラックが植えられた土地へやってきたゲオルグ達。

ゲオルグ「この香りはライラックから作る精油の香りだ…。とてもいい香り。何だか幼い頃の母の香りの様な…」

ライラック嗅ぎてぇ…

気になるわ。嗅がせてくりゃれ。

そして老人と出会うゲオルグ。

バジナ「あなたがお聞きになりたいことは、解っています。アーシャのことですよね?」

ゲオルグ「アーシャ?」

バジナ「私の…姪です」

誰…?

突然増える登場人物。
なにか知ってる様子のバジナについて行くゲオルグ。


S10 ドロイゼン家 書斎

- 製鉄所に力があるなら軍事兵器を作れ -

ハインドリヒ「いつまで世界は争い、血を流そうとするんだ。」

今の時代を生きる人にも刺さる言葉ですね。

「俺は最初は、兄弟で新しい産業を起こしたいという気持ちだけだった。今は人々の心の幸福を願うことに変わった。」

兄上…!

ハインドリヒは猪突猛進だけど凄く頭が回る人だから長男としてドロイゼン家守りたい、そして兄弟達と一緒に新しい事をなし得たいという願いから新しい産業を起こそうとしてたのは伝わってきてたし、その真っ直ぐさが凄く頼もしくて人を惹き付けてきたのだなということは作中を通してよく分かった。

けどフランツの言う通りあまりにも唐突に色々な事を進めようとする節があってそこはどうなの?と思ってたけどハインドリヒもエリーゼと出会えた事で価値観が変わったのだなと思うと本当に素敵だけど…

それは全てヨーゼフのおかげなんだよ

泣いちゃう。


「白いライラックの紋章が農奴たちに対して非道なやり方をした恥ずべき領主たちに対しての戒めとして、刻み込まれた。」

重いなぁ…

そこへ現れるフランツ。
兄上の言うことは正しかった。
けどもう破産寸前。

フランツ「先日、印刷業界で一位と言われるホフマンという人物に会い、彼が非常に興味を示してくれて、是非、兄上の話を聞きたいと…」


ランドルフ「すごい!」


いや声でっっっっか。


難しい話が続いてウトウトしてた人全員ここで起きたと思う。一禾あおくんの声のデカさ半端ない。


S11 街はずれ

ここの演出すき…

突然銀橋に現れるエリーゼによる心境吐露。
夢白ちゃんも場を埋める天才なので一気に締まる空間。

エリーゼ「今の時代じゃ、私が女である限り、音楽家への道は開かれない…」

今じゃ考えられないような男尊女卑が蔓延っていたのがよく分かるシーンだなと。
今は今でジェンダーレス問題もありますが(難しいねぇ)


ハインドリヒ「鉄のジュエリーのデザインでも描いてみては?気分転換にでもなるだろうし…」

ほむほむ。良い提案ではないか。

ハインドリヒ「女性がつける装飾は、女性が創造すべきだ。美しく女性の誇りを持った女性がね。」


?????

このセリフにより突然ハインドリヒがこの時代を生きる価値観を持った人になってしまってちょっとガクッとなりました。そしてヴァイオリンどこへやら。

ハインドリヒ「そうその笑顔。やはり笑顔の君が…好きだ。いや、愛してる」

個人的に彩風咲奈さんは男性のギラギラした獣のような目をするのが一番上手いタカラジェンヌさんだと思ってます。まじでギラギラしてるんよ…ほんと凄い。

「愛は全ての原動力」

良いタイトル。そして良い歌。しあわせ。

そしてその幸せを壊そうとする男。

フランツ「やめろ!」

フランツよく死ななかったな

また朝美絢さんの生命力が脚本に勝利してしまった。
ウエクミなら容赦なくあの世へ送られてたけど。

S12 街の一角

ディートリンデパイセン…

なにやってんすか。

ディートリンデ「私の自尊心が傷つけられる。ただそれだけよ。」

おいもうフランツもうこの子はやめとけ

フランツ「自尊心が高すぎると、愚かなプライドでしかないんだよ」

ここのフランツのハイトーンボイスむちゃくちゃ好きです。朝美絢さんの歌唱力ほんと凄い。

フランツ「君の魂は乾ききっている。でもそれなのに、僕は君を愛しているんだ」

ああああああああフランツぅぅうう好きぃ…

全部言葉にしてくれるフランツ本当に格好良い。
結婚してくれ。

夢人のセリフはもう分からんので置いときます。

S13-1 ドロイゼン家 客間

人々の為に立ち上がるハインドリヒが彩風さんということも相まってなんかもう文秀に見えてしまった。
曲も玉麻先生だし。

そしてホフマンが真那春人さん。

また真那春人さんを説得するんですか咲さん。
なぜか緊張してしまう。

そして無事説得成功。ヨカッタネ。

フランツとも仲直り。
エリーゼと仲睦まじいハインドリヒ。
めでたしめでたし。

夢人「さあ、そろそろ私たちの正体が何者かお話しましょう」


おっそ


もうええですわと言いそうになってしまったのをグッと堪えました。とりあえず音彩ちゃんかわいい。

S13-2 ドロイゼン家 客間

え〜!?アーシャの息子はアントンだった〜!?

はいもうだいぶ省略してます。
書き出した時は10,000文字以上使うことになるとは思わなかった。

真面目な話をするとアーシャとんでもない事言ってるなと。燃えさかる火の海に飛び込んで自分の命と引き換えにアントンを助けただなんてそんな壮絶な話があるか。

ゆっくり涙を流しながら、ハインドリヒたちのところに歩みよる。と書かれている台本の通り、縣さん日によっては目からポロポロ涙を零されていて本当に凄いなと。

- 四人は黙って抱きあい、感動する -

ここはカットされたシーンですが、ライパリBlu-rayCMのお稽古場映像にチラッと映ってましたね。めちゃくちゃ可愛かった。

アントン「ゲオルグ兄さんから話を聞いて、僕はもう信じられなかった。兄さん!」

でけぇ弟だ…

アントンここでお手手を丸めてるんです。
無意識なのか小さく見せようとしてるのか分からないけどそれがまためちゃくちゃ可愛いなと。

ここでみんなでヨーゼフが作った「誇り高く気高く」歌うの感動します。良かったね。

S13-3 ある空間

ここでは音彩ちゃんの「Ahー」歌唱が耳に優しく心地よくてこのまま眠りにつきたいなといつも聞きながら思ってました。

夢人は歌が上手い方々だけで構成されてたのでコーラスが本当に素晴らしかった。
最後に5人で歌われるシーンは圧巻でした。

S14 製鉄所の一角

関税同盟おめでとう!!!


適当になってきてますがご了承ください。
とりあえずアントンは鉄職人の格好の方が好みです。
今後もきっと着てるんだろうなと(カワヨ)

そして鉄道産業のお金が足りない!どうしよう!

エリーゼ「ハインドリヒ、私が不足分の投資額を調達致します」

ほぇ?

エリーゼ「私がデザインした鉄のジュエリーを買い取ってくださった方がいるのよ。紹介するわ。
ディートリンデ・フンボルトさんです」

もうむちゃくちゃだ

ディートリンデお金返してもらった方がええよ。
でも鉄道産業の資金を鉄で賄えたのは本当にこれからの世の中鉄の時代だなと思って笑いそうになった。

S15 ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェルの街中

ゲオルグ「エリーゼのアクセサリーをすべてディートリンデが買い取り、エリーゼが株主」

アントン「そして兄上とエリーゼの婚約」

ハインドリヒ「恐いぐらいだよ。何もかもうまくいって…」


恐いのは観客なのよ


フランツ「全てうまくいったのも愛は全ての原動力!」

おいフランツ頼むから君までおかしなことを言うな


そして悪いことは言わない。
一刻も早くその子と別れなさい。
兄上殺人未遂を許せるフランツ怖すぎて泣いた。


- 心ときめかす愛 明日へ向かう力と
夢を与えてくれ 翔け出させてくれる -


お、おわった〜!!!


「ライラックの夢路」終演。
いや〜改めて振り返るとツッコミどころ満載ですね。

個人的に思うのは私みたいな知能がチンパンジー女にも優しい脚本にして欲しかったなと。
歴史やビジネスに詳しい人が見たら楽しいんだろうなというのは凄く伝わってきました。


まぁ勉強しろって事ですね。はい。

この作品の感想を見ていると結構賛否両論だなと思うのですが、個人的には色んな意見を見てるだけで楽しいしツッコミでもなんでもこれだけワイワイ感想が飛び交ってるのは凄く良い事だなと。


話題にならないのが一番悲しいので…


改めて振り返ると凄く楽しかったです。
本当はもっと細かく書けたら良かったのだけれど。

そしてなにより雪組さんのお芝居は天下一品ですね。
テンポや間のとり方が本当に上手。
見れば見るほど本当に楽しかった。


長々書いてしまいましたが。
2023年7月16日の千秋楽の日まで無事に公演が出来ます事をお祈り致しております。


おわり。

















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