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明けない夜を信じて

夜中、明日が怖くて寝れないでいる。

寝なくても明日は来ることは10年以上生きてきて自然と知ってしまった。
それでも、まだ、明日がこない希望を心の隅に住まわせて、悪足掻きをしている。

ゲームの世界線で、寝ることは時間を朝に進める有効な手段だ。
それと同様に現実でも、寝てしまえば時が早く進む。
スキップは簡単に出来るのに遅くできないのはきっとシステムバグだと思ってるし、きっと今後アップデートがきて改善されると信じている。

ここまで書いて"遅くする"ことの無意味さを思い出して自嘲する。

かつて人間は希望を込めて
「明けない夜はない」
なんて言葉を残してきた。

だが、そんな"希望"であるはずの言葉が
僕をこんなにも苦しめている。

開けない夜を待つのは悪いことなの?


あぁ、朝日が昇ってきた。

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