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日記:Day4 高松、そして今治へ

阿波安芸旅の四日目は、ADLIVで迎えた。

旅支度を整え、ADLIVが本拠である中川アドの皆様と、朝のラジオ体操をする。ヨガやラジオ体操は、腰痛持ちには欠かせない。腰を痛めては原チャ旅もままならない。

社長や奥さんはじめ中川アドの社員の皆さん総出で、私の旅立ちを見送ってもらった。毎度こんな調子だから、それはすっかりファンになってしまう。

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社長自ら率先してゴミ捨てやゴミ拾いするからだろうか、この外観を見ても分かるように、建物の頭から爪の先まで、神経が行き届いている。日本の宗教は掃除と挨拶を大切にしているが、中川アドの皆さんはまさに、それを体現されているかのようである。

さて、天気に恵まれ、意気揚々と出発。今日は、高松で転職エージェントの方と会い、今治まで進むのだ。


どうせ高松行くならば、険道の峠越え

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高松に向けて脇町の市街を出発して国道193号を北上したが、ここでまた悪い癖が出る。ついつい、よせば良いのに険道へ…。江原で県道105号で東俣名川を遡上するルートに入った。

空き家と化した古民家や、廃校舎を眺めながらズンズン奥へ。アスファルトは長らく吹替えられていないガタガタのジャリ気味。道幅も、3ナンバーではきつそうな狭さとなり、脇を流れる東俣名川も幻想的な枯れ気味の渓流となった。

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1年以上観光客が訪れたことなさそうな、人っ子一人いない、そしてあまり景観も良くない「犬泣き淵」という渓流スポットに出る。草刈りなどしてなくて見栄えしない上に、おどろおどろしいエピソード。近隣に他に観光スポットがなく、虎の子(犬の子?)のスポットなのかもしれないが、これでは来た観光客も憤慨するであろう…。

しかし、近辺の農村は、なかなかノスタルジックな風景だった。こっちをウリにした方が良いんじゃないか?という気になる。

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気づけばいつしか、徳島県美馬市から香川県さぬき市に入っていた。


四国霊場88番札所「大窪寺」

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県道105号はさぬき市で国道377号に交わった。ここで、国道を少し走ると、四国霊場88番札所の大窪寺があると分かり参拝。

ここは、おもて遍路の結願の地であり、うら遍路のスタート地点でもある。この半年、会社辞めたら歩き遍路したい、と方々で口走っていたことを思い出し、「あぁ、いつやろうか」と頭を悩ませる。

参拝を終えると国道377号で高松港を目指す。途上に、旧・多和小学校を利用した「天体望遠鏡博物館」に出くわす。平日休館ということで閉まっていたが、道の駅も兼ねていて、土日は賑わうのかもしれない。星見の他にも望遠鏡製作のワークも催されていて、子供連れでぜひ来たいと思った。

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高松の転職エージェントさんと会食

高松駅に近い港に着くと、原付を止め、駅前のホテルクレメント高松へ。昔はANAホテルだったが、今はJR四国傘下だ。息子が0歳の時に泊まったし、父が健在の時にここで何かの宴会をした覚えがある。

少し時間があったので、港から出るフェリーをぼーっと眺める。あれは三年前だろうか、鬼ヶ島(女木島)に奥さんと息子を連れてったことがある。5歳だった息子は鬼を怖がって、なかなか可愛かったなぁ。

ロビーで待つと定刻に転職エージェントさんが現れた。この方とは4月にも高松でお会いし、その時は四国の会社の求人票を出してもらうよう依頼したのだった。結果的に、その方のお力に頼ることにならず詫びとお礼をお伝えする。

13時半過ぎに分かれて、再び原チャで西を目指す。通い慣れた琴平・三豊はすっ飛ばして、観音寺で廃校を見つけて休憩。

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ここは、子育て支援施設として利用されていた痕跡があったものの、定休なのかもう活用が途絶えたのか、門は固く閉じていた。校庭を見ると、大正時代の石碑が建っていた。歴史ある学校の寂しい姿に、感傷に浸る。


愛媛入り。インダストリアルな海沿い

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15時ころ、遂に愛媛県入りした。川之江~伊予三島で、あまりにもうもうと煙をたてる製紙工場の煙突に恐れおののく。ティッシュ「エリエール」の大王製紙やユニ・チャームなど紙関連の産業が四国中央市に集中している。

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そして新居浜に入ると、栗タルト界の巨星「ハタダ」本社工場が出てきた。工場なので、見るだけで通過した。

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西条市に入ると、ヘビーインダストリー感が倍加。特に、今治造船西条工場を見られて、激興奮。あぁ、なんで造船所は、こうも興奮させられるのだろうか。

ちなみに、瀬戸内海を右手に、山々を左手にして走っていたが、右を見れば工場、左を見れば険しい山々という風景が続いた。そこそこ広い讃岐平野に慣れている身としては、海側の平地と急峻な山が近い(平野が狭い)東伊予の景色は、コンパクトに色々楽しめるような、狭苦しいような、なんとも不思議な感覚だった。

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夕暮れになり、はやる気持ちを感じつつ東予の道を疾走、18時半ころに今治のゲストハウス「シクロの家」に到着。名前の通り、しまなみ海道を渡るチャリダー・バイカーをターゲットにしたところだ。大変清潔感があるのと、管理人さんが良い感じで、ドミ2,900円という安さも大助かりだ。



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