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シンお墓の時代 それ本当に樹木葬?

最近の霊園サイトを閲覧してますと、本当に樹木墓・合葬墓・納骨堂の新規オープンがやたらに載っております。
筆者が20年前に業界に入ったとき、和型と呼ばれるいわゆる縦型のお墓が主流で、洋型と呼ばれる横型のタイプや芝生墓地自体も少なかったです。
それが、今やお墓自体を不要とする散骨の割合増加、合祀や納骨堂の普及、そして樹木墓といわれる個人単位の墓地形態。

本来樹木葬の考えであれば、必要のない銘板をつけて、永代供養料のほかに墓石代をとろうとしている霊園があります。
何故か?
単に石材店の収入を増やすためです。
そして、何度も記載しますが霊園の収入は花代線香代と年間管理料に墓前法要の手数料くらいしか収入減がありません。
仮に全区画が販売されたとしても、全員がお墓参りに来るわけもなし、年間管理料にしても数年で3~5%が未払いになります。
これは、墓地所有者が転居したり口座が閉鎖されたりして管理料が引き落とせなくなるからです。
因みに、石材店はその件にかんして我関せずです。
つまり、開発段階から先々の経営のことなど考えていないのが現状です。
子や孫のためと思ったお墓が、のちのち管理もされず荒れ果てるようことも普通に起こり得ます。

さて、本題の樹木タイプですが本当にその価格は妥当でしょうか?
1体で20万円(保管期間7年)タイプとかありますが、結局散骨を7年先延ばしにしているのと変わらないのではないのでしょうか?
昨今、石のお墓が売れない石材店が積極的に樹木墓地を乱立させていますが、その経営計画は皆無と思って頂いて間違いはないです。
お墓参りを頻繁に行かれる方は、管理事務所を覗いてトイレ、水道、電気などの状況をみてください。
おおよそ、カネをかけずに作った安普請の管理棟なので平成初期からの霊園はガタがきているはずです。
また、そこに勤めている人に気軽に声をかけてみてください。
時給にあわない仕事をしていれば表情にでます。

そういう感じで、お墓を探してみるのも面白いかと筆者は考えます。

いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。

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