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終活ブームに潜む危険・墓地の継承問題 お墓編その27

意外と難しい「お墓」の継承

お墓の継承、「お墓」を購入するさいに絶対に考えないといけない点です。
先ず、お墓は相続財産になりません。
お墓を相続分で割って継承するようなことはありません。
では、どうなるのか?
通常は、祭祀の継承者と呼ばれる墓守の方に権利が承継されます。
お墓を譲り受けたところで、ご遺骨を埋葬する以外に利用しようもなく
寺院墓地の場合はお墓の継承=檀家ということです。
ゆえに意外と親族同士で揉めます。
ある意味、負の遺産となるからです。
お墓の管理は、墓地の永代使用権を有する者の義務だからです。
霊園や寺院では、個々の墓域内の清掃や管理まではしませんし出来ません。
石材店は、どうせ先のことだからとばかりに、お客様の話もよく聞かず立地と予算だけで墓地を探して提案してきます。
そもそも、自分に「お墓」が必要なのか?
「お墓」を買う以外に選択肢は無いのか?
子や孫がいても、必ずしも墓守になるとは限りません。
それならば、無理に生前に買う必要は無いと思います。
死後のことは、残った者に意思にゆだねる。
きちんと、埋葬を執り行われるには生前の行いが結局影響いたします。
※余談ですが、行旅死亡人というのが官報(ざっくり国が発行する新聞)に載ります。
これは、俗にいう身元不明者です。
亡くなった場合は、地方自治体にて火葬され遺骨に「お墓」もなく、お参りする方も勿論存在しないです。

いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。









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