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赤ちゃんを出産する時、上の子向けに簡単な絵本で伝えたら息子はこんな感じだった

こんにちは、小児科看護師ゆっこです🙂

前回は「私は2人目を出産するときに、当時2歳2ヶ月だった息子に「出産の入院時、離れ離れになること」と「赤ちゃんが生まれて家族が増えること」を、こんな絵本を作って伝えました」という記事を書きました。

今回は、その本を事前に何度か息子に読んで聞かせて息子がどんな反応だったか、入院したときや赤ちゃんと初めて会った時の反応について書きます。

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前回のおさらいです。

私たち家族の当時の状況

・息子は2歳2ヶ月
・私実家への里帰り出産で出産3ヶ月前から実家に住んでいた
・私の母Aとともに私の妹Mも泊まり込みで子育てを手伝ってくれた
・そのため息子は私の母、妹、夫にとても懐いていた
・予定帝王切開での出産で入院は帝王切開の前日
・出産当日のみ赤ちゃんと息子の直接の面会が可能なので息子と赤ちゃんを会わせて抱っこさせようと計画した
・Mは息子の世話や遊ぶことでコミュニケーションを図っていて息子のクセや発達、できることについては私と同等くらいに把握できていた。
・もともと、息子は朝まで眠れずに夜間起きて泣くことはあった

読んだ絵本はこんな感じ

「かーちゃんにゅういんするね」から抜粋(詳しくは前回の記事で)

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(「赤ちゃんがきたら」の一部↓)

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絵本を読むまでの息子の様子

<赤ちゃんに対して>
テレビなどで赤ちゃんをみたりしたときは「あ!」と指差しして終わり程度。赤ちゃんがお腹にいることは何度となく伝えているが、あまり反応なし。中にいるというのがあまりイメージできないのか…

<遊びと私>
私の妊婦健診には毎回一緒に来て診察待ちの私とは離れて、別の大人の付き添いで子ども向けの遊具でいつも楽しそうに遊んでいて、私を探すことはなかった。こちらから帰ろうと促すまで2時間くらいは平気で遊んでいたらしい。

<私との関係>
普段は日中自宅で私の不在時(家事やトイレで別室にいるなど)には「かーちゃーん」と呼んで探し回ることはたびたびあったが泣くほどではなかった。

夜寝るときや、寝たあとも目が覚めたときは私を探してくっついて寝る。夜は別々に寝たことがなかった。

息子の反応<入院前>

<入院3日前>
2回読んだが、2回とも赤ちゃん抱っこのページだけすぐにページをめくった。他のページは、とーちゃん、Mちゃんと指差ししたり車をブーと言った。

<入院2日前>
Mが息子を膝に乗せて、寝る前に読み聞かせ。
じっくり聴いており、夜寝るシーンは一人一人指差しして、とーちゃん、Mちゃん、と確認していた。Aちゃん(祖母)と息子は指差しのみ。
車はブブーと言っていた。

初めて赤ちゃんの絵を指差して「あ!」とだけ言って次のページに。途中まで(7〜8p)行ったところで、また前のページへ前のページへとめくっていき、人物を指差して確認。最初のページまで戻って、また最初から順行性に進めた。

かーちゃんとバイバイ、のシーンではイラストのかーちゃんに向かって、「バイバーイ」と手を振っていた。

追加(あかちゃんが生まれたら)のページを初めて見た。赤ちゃんを抱っこしてるかーちゃんのページをみて、「とーたんいない」ととーちゃんを探した。別のページで見つけて嬉しそうにした。

最後のシーンでMが絵本と同じようにギュッとして大好きと言ってくれて、息子もニッコリ。そしてその晩、初めてMとくっついて寝た。それまではMと私の間の往復することはたびたびあったが最後は必ず私だったのに、Mに腕枕されて寝た。これはすごい変化。

<その日の明け方>
起きて飲み物、おしゃぶりを拒否して泣く。
抱っこ、保安灯つける、オムツかえる、おしゃぶり渡すで少し持ち直す。その後しばらく私にくっつき、トイレに行く私にもついてきた。オムツを変えたあとズボンを履いてくれなかったが「ズボン履いて寝よう」と伝えると、自分でやる気を出してズボンを履き褒められ機嫌がなおり、その後ゴロゴロしてようやく寝た。

<入院前日>
この日は絵本を読まなかった(理由は記載なし。おそらくもうすでに3回読んでるから最後は当日の朝にしようという話になった記憶)

<入院当日の朝>
Mに読み聞かせてもらった。
入院2日前と同じ感じで、赤ちゃんは少し見るが発語、指差しなし。

息子の反応<入院後>

<当日夕方別れるとき>
夕飯は外食でうどんを食べると聞いたので「うどん(息子の大好物)食べに行っておいで」と送り出すと「うん」といい、妹や祖母みんなが乗っているエレベーターに走っていき、乗って振り返ってバイバイした。不思議そうな顔をしていた。帰宅後家族から、「エレベーターに乗った後もその後も泣かずに夕飯のうどんをたくさん食べた」と連絡があった。

これ以降は夫と妹から教えてもらった情報。

<入院当日夜寝るとき>
「かーたん、かーたん」と言っていたが、「かーたん病院にお泊りしてるよ」と伝えると静かになって、ゴロゴロして寝た。寝かせつけ所要時間はいつも通り30分くらいだったとのこと。

<入院翌朝朝4時頃>
明け方、目が覚めたあと不機嫌でオムツを変えようとするとさらに機嫌が悪くなり「かーかーん、かーかーん。」と呼びながら泣いた。

夫「かーちゃんは病院にお泊りだからね。かーちゃんいなくて寂しいね。」と伝えるが泣き続け、抱っこできないほど、もがいた。Mちゃんが部屋に来てうまく抱っこしおしゃぶりもさせて落ち着いた。部屋の温度を調整し涼しくなると再び眠れた。

<入院翌朝起床後>
朝8時ごろ起きたらすぐに「とーちゃん!」と喜び、機嫌よくおもちゃで遊んだ。

息子の反応<私と赤ちゃんと面会>

<出産当日>
帝王切開で出産が終わった後に、息子と夫、私の父と母が病室へ入れた。病院の規則でこの日だけ子どももOKだった。

息子は以前から私が息子以外の子どもを抱っこすると明らかに嫉妬する様子が何度もあった。そのため、赤ちゃんが息子にとって敵にならないように「病室に入ってまず一番に息子に赤ちゃんを抱っこしてもらうようにしたい」とバースプランに書いて助産師さんに伝えていた。

病室へ入ってきた息子は、ベッドの上に横たわってモニターや点滴がついている私を見てやや固まったような表情をしていた。(確かに絵本には「会える」としかなかったなー、失敗したw)

私が話しかけたが緊張気味の様子で、こわごわと私のそばに寄ってきた。そうこうしているうちに、息子は椅子に座るよう促された。助産師さんが赤ちゃんの顔を見せながら息子の膝にそっと赤ちゃんを連れてきて抱っこをサポートしてくださった。

息子は拒否するでもなく緊張の面持ちで至近距離でマジマジと娘の顔を見ながらも、その目はちょっと優しかった。促されて赤ちゃんの頭もこわごわながらナデナデした。

夫も赤ちゃんを抱っこしたが赤ちゃんに対して嫉妬を見せるようなことも見られなかった。帰宅後は、赤ちゃんが寝る予定のベビーベッドにも興味を示していた様子。

<私と赤ちゃん入院中の数日間>
風邪をひいてぐずる日はあったが、基本大きな変わりはなかった様子。かーちゃんはいなくても大きな変化は見られなかったが、とーちゃんと離れ離れになりそうになると大泣きしたエピソードあり。

<退院の日>
病棟を出る際、息子は赤ちゃんを目の前にして、両手を伸ばして笑顔で抱っこしようとしてくれた。帰宅後もベビーベッドの前に踏み台を持ってきて赤ちゃんに興味津々。なでなでして、というと赤ちゃんの頭を撫でてあげられる。

その後も、意図的に赤ちゃんに乱暴な行動をすることはなく「娘ちゃーん」と話しかけ、自分の好きな電車を見せてあげたり、ミニカーを手に持たせてあげようとするなどの行動が見られた。

赤ちゃんを迎えた直後は授乳や抱っこをせがむことはあったが激しい赤ちゃん返りなどはなく過ごした。

里帰り中は。

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今回は前回紹介した絵本を実際に使ったところ、どんな反応をしたかについて書きました🙂

入院、出産で上の子の周りのことががらりと変わる前に、絵本で先にそれを知らせることで子どもの心の準備(と感情の表出を促し)ができるように関わった結果、息子はこんな感じで私との分離と新しい家族を迎えることを乗り越えました。

もちろん泣くこともありましたが、子どもが泣くことは悪いことではありません。心の準備をしていたってそれでも悲しいこともありますし、泣くことで表出できることは良い点でもあります。

私としては全体的にいい反応でいい結果だったと思います。ただ、術後の私の様子を伝えていなかったのは一つ失敗でした😅

絵本を作る時のポイントについては前回の記事に書いてありますので、興味のある方はご一読くださいね🙂

さて、次回は、ゲームに夢中になりすぎて日常生活行動が雑になりすぎた息子への提案、「ゲームできる時間をポイント制で決めるようにしてみた」について書く予定です!

フォロー、好きも是非お願いしま〜す❣️

それでは、また次回🙂

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