+1より−1の幸せ
森本実言です。
「ミニマリスト × お寺の息子 × サラリーマン」
「Nothing is Beautiful」
をコンセプトにしています。
はじめに
今回の記事では、増やす幸せよりも、減らす幸せの方が心を満たしてくれる!というテーマでお届けする。
飽き性でどうしようもない自分
まず、この仮説を立てたのは飽き性がキッカケだった。私は、死ぬほど飽き性で、なにかを初めてもすぐにやめてしまうし、なにかを買ってもすぐに飽きてしまう性であった。でも飽き性の人なら共感してもらえるかもしれないが、最初はそれに没頭しまくる。没頭すると1日何時間も費やしたり、毎日それをしてしまう。そして、遂に飽きる。
ゲームなんかは特にそれを象徴している。大学時代は荒野行動にハマった。このゲームは何ともおもしろいもので、学校の授業中、昼休みなど、空き時間があればやっていた。でも2ヶ月くらい経ったところで一切やらなくなった。
服や装飾品もそうだ。買った翌日にそれらを身に付け、それから毎日のように選び取って出かけた。でも、2ヶ月くらい経つと全く着なくなった。
飽き性とはこんな感じの人が多いと思う。
そんな私の飽き性は不変的なものだと思っているが、これまで飽き性と本気で向き合うことなど無かった。
しかしミニマリストになって、というか、テレビを捨てた時に私の価値観は大きく転換した。
増やすか、減らすか。
ミニマリストは、最小限であるということだから、減らすという行為をする。
マキシマリストは、最大限であるということだから、増やすという行為をする。
私はミニマリストになった。
その際、飽き性と本気で向き合い、感じたことがある。
増やしても増やししても心は満たされない。
でも、減らせば心は満たされるかもしれない。
ということである。
これは限界効用逓減の法則を用いると分かりやすいかもしれない。
ところで、限界効用逓減の法則をご存知だろうか。
これを私なりに説明すると(詳しく知りたい人はwikipediaへ)、
0→1になる時に最大のメリットを発揮するが、1→2,3,4・・・になるにつれてメリットは少しずつ減少していく。
ということである。
例えば、一杯目のビールは格段に美味い。マジで美味い。でも、二杯目になると、どうだろうか。まだ美味しいという人はいる。しかし、それが十杯目になるとさすがにキツくなってくる。一杯目ではあれほど美味しく感じていたビールも、数が増えるごとに美味しく感じなくなっていくのである。
私は、一杯目のビールを飲んで、その後もビールばかりを飲んでいたのである。そりゃ満足いくわけがない。ビールは一杯目が最も満足感を得られるのだから。
つまり、どれだけ+1をしても満足するのは最初だけで、その後は満たされないのである。まあ例外はあるのだが、それは別の機会に。
転
では、ここからは減らすということについて。
つまり、1→0にするということだ。
これを私は
イチゼロ逓増の法則
と名付けている。
最初は減らしたことによる損失が大きいと感じネガティブな感情を抱く。
多くはこの損失に恐れ、減らすことはできない。
まさにプロスペクト理論が働いているのである。
しかし、重要なのはここから。
数日後、−から+へとどんどん推移していくのである。
なんということだろう。
減らしたことによって、プラスとなって還ってくるのである。
これはある意味ダイエットと同じだと思っている。
痩せたいと思っている。
でも毎日食卓に出てくる大好きな白ご飯、揚げ物、そして甘いデザート。
食べたら太ると分かっていてもやめられない。
しかし、腹を括って糖質を減らす食生活に変えてみる。
最初は特にしんどい。お腹はすくし、街中に誘惑がある。
ところが、糖質制限してから1ヶ月経つと身体は少し変化を生み出す。
そしてついに、痩せてカッコいい男になることができる。
また実体験の例では、テレビを捨てた。
テレビは何となく帰宅した時や、朝起きた時につけるがそこに理由なんてない。でも、つけてしまう。しかし大学3年生の夏、ついにテレビと別れを告げた。最初は辛かった。恋しかった。でも段々と慣れていく自分もいた。そして、ついに未練を捨ててテレビなしの生活に落ち着いた。今はこうしてテレビがなくても快適な生活をできている。
このように、これまで当たり前にあったモノをなくすことは負担に感じても、いざやってみると結果的にその恩恵を得られるようになる。
何も増やすことだけが幸せになるわけではない。
減らすことでも幸せになれる。
あなたの基準値を変えよう
ここまで考えていると、何か違和感を覚えた。
それは、この世の中には当たり前が多すぎて、
0が基準値じゃなくなっている。
1が基準値になってしまっている。
あることが当たり前になったこの世界では、
ないことが当たり前の世界も覗いていきたい。
あなたの生活はどうだろうか。
あることが当たり前になっていないだろうか。
イチゼロ逓増の法則を使って
ないことを当たり前にすれば、
新しい幸せな世界と出会うことができる。
私は社会人になってある程度のお金持てるようになったが、
特にモノは増えていない。
+1より−1の幸せに気づいたから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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