帝杜戦に思う事
東北本部を離れ、東京本部へ転籍し、早五年の時がたった。
理由はいろいろとあるが、1番大きいのは移動の事。
自宅は福島県郡山市にあるものの、普段、千葉県や都内で仕事をしており、台風やなんやらと続く自然災害の影響で、とても忙しい。
当時は東北プロリーグに合わせて帰省しているような状態だったが、なかなか帰るのが難しくなっていた。
だから転籍する直前の1年間くらいは、帰省無しで東京↔︎仙台と言うルートでリーグ戦に参戦するようになった。
実はコレが1番堪えたのだ…
家庭を顧みず自分のことだけ優先している。
年老いた母親を一人暮らしさせている。
買い出しや身の回りの事やってあげたかった。
でも自分の乗ってる新幹線は、はやぶさ号。
大宮から仙台までノンストップ🚄
地元郡山に止まってくれない。
いつも車窓から実家と自宅付近を通過する際に、手を合わせてごめんと呟いていた。
その時が1番辛かった。
東京とか仙台と言うより、この生活を続けて良いものなのか?と言う気持ちが強かった。
しかしそんな生活も長くは無く、2020年東京本部に転籍する事になった。
結構いろんなハードルがあるのかな?と思っていたが、割とすんなりと受け入れて頂き感謝しか無い。
参戦リーグはD3リーグ。
もちろん下部リーグからの参戦だ。
当たり前。楽しもうと前向きになれた事を覚えている。
まぁそんな自分の昔話や、転籍経緯はこの回ではどうでも良い事。
テーマは『帝杜戦』
※ボートレースメインnoteなので、本来説明必須だが、「帝杜戦」そのものについては割愛します。
簡単に言ってしまえばプロとアマの混合リーグ。
その歴史は割と古く、全国の本部、支部が主催し完結する。
しかし数年前から、そのプロアマリーグが全国統一の大会の予選会となり、最終的には「帝王戦」と言うタイトル戦を、目指して対局する事になったのだ。
考えた人凄い。ほんと。。
ボートレースに例えるなら、各地区戦の優勝者を集めて開催するから、SGボートレースクラシック(旧総理大臣杯)と言ったところだろうか…
さてと… そろそろ本題に入ろうか。。
東京本部に所属している私も、各本部、支部が主催している、帝○戦に参戦することが出来る。
※○の中に各地所縁のある漢字が入る。
東北は『杜』
きっと杜の都から来ているのだろう。
(確認はしていない)
個人的には『杜』より『守』が好きだ。
『杜の都』より『守屋美穂』
※そう言う病を患っているので、ここは無視してください。
ひょんな事から帝杜戦に参戦にする事になった。
東北本部時代にプロアマリーグには参戦した事はあるが、帝杜戦と言う名前に変わってからは初めての参戦である。
勝者と敗者がいる麻雀だし、成績が振るわない日もある。たがワンデー最下位は記憶が無い。
そんな最下位を記録した大会だから一抹の不安もある。
そして総合成績に関係無いスポット参戦の為、モチベーションも難しい。
難しいからこそ、その日1番を目指す。
それが紛れも少なく自分も周りも楽しめるはずと言う持論があるので、自分はそう戦う。
まぁ今回の最大の目的はいつも支えてくれている友人に楽しんでもらう事。
そして懐かしい面々に会い自分も楽しむ事。
前入りし、前夜祭を楽しんだ。
いや楽しみ過ぎた🥃
朝起きるととにかく身体が重い…
完全にやってしまった😰
しかしそれは想定の範囲内。
自分も大人だ。最後までちゃんとしよう。
ブレスケアに、普段しないマスク😷
お客様にあいつ酒臭かったと思われたら最悪だ。
古株の老害が邪魔しに来ただけで終わってしまう。
そんな事は許されない。
会場に入ると東北本部の面々が、それぞれの持ち場に配備されている。、
最近入会した子も多いが、結構顔は知っている。
SNSのチカラだ。
面識が無いのに顔とか、なんとなくの人物像が分かる。
昔なら考えられない事だ。
…それにしても運営多いなぁ、どうせなら選手で打てば良いのに。。
と最初は感じた。
早く受付をすませた人なら対局開始まで1時間近く時間がある。
試合開始までサイン会があるようだ。
参加者のアマの方は皆それぞれにサインを求め並びに整列を誘導しているプロが数人いる。
列には沢山の参加者が並んでいるので、大事な役割だ。
喫煙所も人数制限があり、なかなか使用出来ない事もあり、私は全体が、どんな雰囲気なのか?どうやって運営をしているのか?見る事にした。
何事も勉強。
整列担当者は、並び時間を利用し、列に並んでいるアマチュアの方とコミニケーションを取っている。勿論、運営側から並び時間を感じさせないよう、出来る限りスムーズにサイン会を進める為に、声をかけているのだろう??と思った。
しかしよく見ると、アマチュアの方から運営に話しかけている様子も散見される。
これ即ちこの時間も含めてアマチュアの方は慣れていて、楽しんでいるウチに整列の担当者と人間関係が出来たものと私には見えた。
素晴らしい仕事じゃないか。。
対局終わりの感想戦や、終了後の写真撮影も同様の雰囲気を感じたし、対局中のトラブルにもすぐに駆けつけ対応する。
だから自分もタバコを我慢して、空き時間は、コミニケーションを取るように意識した。
そして1番意識している事は、対局者に慣れていない方がおり、ちょっとしたトラブルが発生した時は出来る限りさりげなく運営に知らせる。
もちろんテーブルマスターが解決出来る事は自分で処理する。
トラブルを引き起こし、それが会場全体が知れ渡ってしまうと、当事者は萎縮してしまう。
最悪の場合、もう参加してくれないかも知れない。
慣れていないと言う事は勇気を持って参加してくれたに違い無い。ならばそれには応えなきゃ行けない。
だからそこは1番慎重に対応するようにしている。
尊敬する兄貴分からもそう教わった。
反省しているのが… 参加者の方の誤申告(過小)を瞬時に、気づいてやれなかった事。
待ちの確認のみ行い、仕掛けに入っているメンツを確認しませんでした。
申し訳ございませんでした。
そんな反省がありつつも、全体的には、それなりにお手伝いが出来たのでは無いか?と甘めに採点
したみた。
個人成績もデイリー最下位では無かった。
最後に自分が思う事。
自分を棚に上げて何言ってんだ‼️と思われるかも知れない。
直接言って来て貰って構わない。
東北本部はもう大丈夫。
世代が変わり、これだけの運営が出来るようになったならもう何も心配は要らない。
自分達の世代はこんな時、出来なかった。
もっと掘り下げたら、プロアマは出たくないなぁと思う時代もあった。
郡山から近いとは言え、そう何度も仙台には行けないよ。
お金だって掛かるし…
そう言う時代が自分には、あった。
運営を手伝うどころか、選手として出場する機会が圧倒的に少なかった。
そこは本当に反省しています。
だけど言いたい。
東北本部の皆んなに言いたい。
『もっと出ようよ』
東北はとにかく広い。
青森とか果てしなく遠い。
秋田だって、岩手だって同様。
山形、福島だって言うほど近くは無い。
費用も時間も凄くかかる。
みんな諸事情はあるさ。
それはわかっている。
でもなんとかして出よう。。
出張や観光で東京に来た時に、道場に行ってアマチュアの皆さんと牌を交える事でも良いさ。
そう言う小さな事が必ず誰かを喜ばせたり、応援してくれるキッカケになるんだよ。
プロになったんだろ。
成績も大事、でも人を楽しませると言う気持ち。
応援に応えると言う気持ち。
もっと大事。
その気持ちが昨今、東北本部所属プロによるタイトル戦、鳳凰戦リーグ戦、特別昇級リーグでの活躍に繋がっているのだと私は思う。
私はこれに気づくのに20年掛かりました。
もう少し早く気付きたかった…
そしてこのような大会がキッカケで自分も日本プロ麻雀連盟に入りたいと思う人が増えてくれたら最高だと思う。
カッコよかったぞ!運営、選手の皆んな。
お疲れ様でした。
そして帝杜戦にゲスト参戦してくれるプロの皆様。ありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
自分も引退する前に、あと1回くらい機会を作ってお邪魔するつもりです。
おしまい。
2024.08.13(火)
日本プロ麻雀連盟 東京本部
FSこと 藤本修二(元東北本部)
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