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2024 NFLドラフトビッグボード 2.0 | コンバイン前のプロスペクトランキング

Super Bowlが終わってNFLシーズンが終わったと思っているあなた!そんなことはありません。NFLの最大の魅力であるドラフトが迫っています!

ただ、日本人でカレッジフットボールを日常的に追いかけている人は極めて少ないので、ドラフトの情報もなかなか入ってきません。前回の記事はシーズン前にしては相当精度が高いものになっていたので、これをごり押しするのでも良いのかなと思っていましたが、NFL入りを表明しない選手も多く入っているため、クイックに書き直します。内容は薄めですが、選手の名前や情報でも入ってくれればと思って書き起こします。

Top 100

1 Caleb Williams QB USC (6-1, 220lbs)

シーズン前からトップ評価。プレーオフ争いも期待されていたUSCは8勝5敗で良くないシーズンだったが、Caleb Williamsのスタッツは細かく見ると上昇。TD-INTは21-4, 42-5, 30-5だが、パス成功率は64.5%, 66.6%, 68.6%と上昇。Mahomes 2世とも評されるプレースタイル(今季のゲームメーカーのMahomesではなく、過去の投げまくっていた頃)で、自分でプレーを作れるのが強み。体格は大きくないが、肩の強さは一級品。性格はかなりの攻撃気質のようで、対戦相手の名前入りで"F*** [対戦相手]"というネイルをしていたりする。良い子ではないが、能力は一級品。

2 Marvin Harrison Jr. WR Ohio State (6-4, 205lbs)

父親はHoFのMarvin Harrison。大学生なのにすでに溢れるスーパースター感。体格はもちろん、スピードは4.3台を望めそうで、キャッチのセンスも超一級品。TDも2年連続で14TDと決定力も抜群。今季はQBもオフェンスもダメダメだったが、Stroudがいた昨季よりも平均ヤードを伸ばしているのは優秀。このクラスのWRプロスペクトはなかなか現れないだろう。20年に1人級の選手。

3 Bo Nix QB Oregon (6-3, 214lbs)

パス成功率77.4%で4,508yds 45TD 3INTは超絶的な数値。キャリア通算で61試合に出場と経験値は豊富。True FreshmanでAlabamaを破った姿はまさに「持っている男」。NFLにすぐにアジャストできそうなクイックスロー力と肩を持っており、ロールしながらのパスの精度と球のスピードもNFLクラス。22年にはランで14TDを記録しており、ランナーとしても頼れる。難点を挙げるならば年齢はひとつ。高校の同期はすでに2年間NFLでプレーしている。

4 Drake Maye QB North Carolina (6-4, 225lbs)

上の2人のQBとはタイプが異なるQBで、いわゆる「NFL向き」と昔なら言われていたタイプの選手。チームがそこまで調子の良くない中、2年連続で高いレベルでプレーした。体格の良さはもちろんのこと、ポケットワーク、判断力、スナップ前のリード力、体勢を崩しながらもボールを運べる肩、スクランブル力と、彼もまたNFL向きの雰囲気。行くチームによってはすぐにHerbertクラスにはなれるかも。チームの方針で彼が全体1位でも驚かない。

5 Malik Nabers WR LSU (6-0, 199lbs)

試合数の問題でFBSのリーディングレシーバーにはなれなかったが、1,569yds 14TDと大ブレイク。加速力とトップスピードはMarvin Harrison Jr. 以上。これだけスピードがあるのにカムバック系ルートのブレイクの上手さも光って、CBには脅威でしかない。YACのセンスも一流。サイズがHarrison Jr.との決定的な違いだが、圧倒的なスピードを買われて彼がWR1でも驚かない。

6 Olumuyiwa Fashanu OT Penn State (6-6, 308lbs)

次にランクインしているJoe Altとはなかなか甲乙つけ難いが、トップLTは現時点では彼。パスプロのバランスの良さと押し込まれない下半身の粘り、パスラッシャーを押し返せる上半身の強さは超一級品。身体能力の高さ、動きの速さもエリート級。さらに成長できそうな雰囲気もある。パスプロのセットが少し高めで、プロでは矯正する必要があるかも。

7 Joe Alt OT Notre Dame (6-8, 315lbs)

Notre Dameといえば、とてつもない打率で優秀なOLを輩出しているが、Joe Altはここ最近のOBの中でもトップクラスのOL。優秀すぎる体格の割にはバランスが非常に良く、パスプロ・ランブロックともにカレッジレベルでは文句なし。しっかり押し込めてドライブできるランブロック能力と、身体能力の高さと体格の良さでパスプロのカバーしている範囲も広大。少々受け身なパスプロが見られたりするが、問題ない範囲。

8 Brock Bowers TE Georgia (6-4, 230lbs)

唯一無二のプロスペクト。Kyle Pittsが全体4位と考えると、順位的には下にはなりそうだが、個人的評価はKyle Pitts以上。Kyle Pittsよりスピードがあるとは考えにくいが、フィールド上のスピードは一流WR級でタックルを破る強さはTE。これまでのTEプロスペクトとは毛色が違うが、George Kittleが近い存在になるのだろうか。ブロックも献身的にこなす。

9 Taliese Fuaga OT Oregon State (6-6, 332lbs)

Oregon StateのRTで、昨季から安定はしていたが、今季急速に評判を伸ばしてきた選手。332lbsとは思えない身体能力の高さとスピードがあり、細かな動きも問題なし。下半身の強さは体重由来もあり不動。それでいてパスプロで広い範囲をカバーできる。ランブロック時のスムーズな縦上がりも脅威。LTでも問題なければ逆転OT1まで。

10 Rome Odunze WR Washington (6-3, 200lbs)

FBSのリーディングレシーバー。1,640yds 13TDでチーム初のプレーオフ決勝進出に貢献。彼もスーパースターになる雰囲気がすでに出ている。スピードがありながらもコンテステッドキャッチの達人。ボディコントロールとボールの落下地点の予測の良さ、DBの位置取りの把握がうまい。ハンドアイコーディネーションが素晴らしく、ここしかないという場所に手を出してボールを奪う姿が多数。

11 Jared Verse EDGE Florida State (6-4, 248lbs)

2年連続9サック。パスラッシャーとしての引き出しが多く、ハンドの強さからくるブルラッシュを得意としながらも、エッジをまわってプレッシャーをかけられるし、ハンドテクのスピードでかわすことも可能。カウンタームーブもよく見せていてOT泣かせの選手。

12 Laiatu Latu EDGE UCLA (6-4, 265lbs)

12試合で21.5ロスタックル 13サックの素晴らしい成績。スピードとクイックネスでOTと勝負できるEDGEラッシャーで、ハンドテクの手数と出すスピードは最近のEDGEプロスペクトの中でもトップ級。なお、2020年の首の怪我で引退するも、22年にUCLAで復帰しており、爆弾を抱えているという点がどう響くか。プロスペクトとしては相当なレベル。

13 Jer'Zhan Newton DT Illinois (6-2, 295lbs)

アンダーサイズめのDT。4年間で毎年2サックずつ積み重ねていき、今季はキャリハイの7.5サック。ショートエリアの加速力とトップスピードが速く、ラインを割るとものすごい勢いでQBに迫れる。ラン守備もカレッジレベルならサイズの小ささを感じさせない。サックを稼げるスーパーDTになる可能性を秘めている。

14 Dallas Turner EDGE/LB Alabama (6-4, 245lbs)

True Freshmanから騒がれていたEDGEで、22年の期待外れの4サックから遂に10サックに到達。能力を考えるとさらに上積みが見込めそうだが、スピードの速さでQBに迫れるEDGEラッシャー。一歩目が速く、内に切れ込む姿は先輩のWill Andersonを彷彿とさせる。一方でパワーがあまりないので、NFLで活躍するには少し時間がかかるかもしれない。

15 JC Latham OT Alabama (6-6, 335lbs)

同期の世代ナンバーワンOTでAlabamaのRT。OTとしては完璧な体格に、キックスライドの速さはNFLと比較してもトップクラスの可能性あり。幅広い範囲をカバーでき、上半身の強さもしっかりある。ランブロックも芯があり安定感ある。時折全然ダメなプレーを見せるのは先輩のEvan Nealと似ている。

16 Bralen Trice EDGE Washington (6-4, 260lbs)

レギュラーシーズンの活躍は薄かったが、プレーオフのTexas戦で2サックの活躍。スピードとモーター、両方を兼ね備えてるEDGEでVerseよりもスピードはあるかも。QBへ迫る力がすごい。

17 Jayden Daniels QB LSU (6-4, 210lbs)

5年目で大ブレイクの今季のハイズマン賞QB。パス3,812yds 40TD 4INT、ラン1,134yds 10TDのデュアルスレット。サイズがありながらもスピードも抜群で身長の高いKyler Murrayという雰囲気も。

18 Terrion Arnold CB Alabama (6-0, 196lbs)

シーズン前は相方のKool-Aid McKinstryの方が評価が高かったが、パフォーマンスが向上。元々はトップSのリクルートということもあり、フィジカル強めのプレーが可能。タックルのうまさはトップクラス。カバー力も上位で、身体能力の高さを活かしてぴったりとマンカバー可能。プレーへの反応も速く、ランパス両方の守備で活躍が期待できる。

19 Nate Wiggins CB Clemson (6-2, 185lbs)

今年最も評価を上げたCBのひとり。スタッツ自体は2INT 6PDも、サイズとスピードが特に評価されている。スピードは1人だけ違うレベルの速さを見せており、4.2台も視野。ゾーンカバー、マンカバーの両方安定しており、Drake MayeからINTを奪っている。

20 Brian Thomas Jr. WR LSU (6-4, 205lbs)

FBSトップの17レシービングTDで大ブレイク。1,177ydsも平均17.3ydsとディープでも頼れる選手。大抵のCBよりも大きなサイズで、スムーズなルートランと、リズムのあるリリース、ディープを狙えるスピードがありCB泣かせ。一瞬の加速力でセパレートもできる。スロットに入ってもスムーズで使い道が多い。

21 J.J. McCarthy QB Michigan (6-3, 196lbs)

Michiganの全米優勝の立役者。良い意味でゲームを作ることに徹せているので派手なスタッツは少ないも、パス成功率72.3%で前年より大幅に良化した。INT率の低さもゲームメーカーとしては優秀。コントロールは粗いものの球筋はまるでTrevor Lawrence。

22 Chop Robinson EDGE Penn State (6-3, 253lbs)

昨季5.5サックから4.0サックと数値自体は伸びていないが、1歩目のスピードや、外から捲る能力は2桁サックを記録できるレベル。なぜ成績がついてこないのかが不可解なレベルのNFL級の高いパスラッシュ能力を持っている。

23 TJ Tampa CB Iowa State (6-2, 190lbs)

改めてうまさが際立っている選手。スムーズな腰の回転と反応に爆発力が魅力。リカバリー能力も相当あり、NFLでシャットダウンコーナーになれる気配あり。12試合で2INT 7PDで、2年連続高いレベルのプレーを見せた。

24 Quinyon Mitchell CB Toledo (6-0, 200lbs)

昨季は14試合で5INT 19PDと大無双。今季は1INTに減らすも18PDと同じレベルで活躍。対戦相手のレベルが懸念されていたが、Senior Bowlで不安を払拭。ゾーンカバーの上手さが語られていたが、マンカバーでも余裕で上位校相手の選手とマッチアップできていた。

25 Amarius Mims OT Georgia (6-7, 340lbs)

昨季のプレーオフでキャリア初先発を果たしたOhio State戦のハイパフォーマンスで大注目。パスプロの安定感があるRTで、サイズ抜群。キャリアで通算8試合のみのスターター出場という経験不足と怪我の心配があるが、うまく育てばアップサイドだらけ。

26 Troy Franklin WR Oregon (6-2, 170lbs)

OregonのエースWR。キャリアハイの1,383yds 14TD。爆発力のあるプレーメーカーで、4.3台を狙えるスピードでディープを狙える。リリースも早く、一瞬でDBをセパレートできる。ボールへの集中力も高い。

27 Tyler Guyton OT Oklahoma (6-7, 328lbs)

今季は10試合にRTで出場し、Senior Bowlにも出場。フレームの大きさを感じさせないバランスの良さと俊敏性でSenior Bowlの1on1で評価をさらに上げた。OklahomaはQBが左利きなので実質ブラインドサイドを守っている。

28 Kamari Lassiter CB Georgia (6-0, 180lbs)

14試合で0INT 8PD、スターター定着後の2年でINTはゼロだが、安定したプレーでレシーブを許していない。ゾーン守備の視野の広さとプレーへの反応が光っていて、プレスカバレッジでも圧倒感は少ないがWRのルートへの反応良く守り切れる。サイズは大きくないがタックルのフィジカルさも魅力。

29 Jackson Powers-Johnson C Oregon (6-3, 334lbs)

カレッジのNo.1 センターのRimington Trophy を受賞し、AP All-America 1st team。Senior Bowlで評価を上げまくった。1on1で見せた下半身の安定感に、334lbsとは思えないスピードでクイックネス。ブロック相手を取り切れるパワーと反応力。Gでもプレー可能。

30 Cooper Beebe G Northwestern (6-4, 332lbs)

体格不足のためLTからLGに移って2シーズン目。引き続き高いレベルのプレーで2年連続でAll-America 1st team。パスプロのパンチ、下半身の動き、ランブロックの正確さなど、どの項目を取ってもカレッジでは非常に高いレベルにあるが、圧倒感のあるGではない。すぐに育ちそうではある。

31 T'Vondre Sweat DT Texas (6-4, 362lbs)

巨大NT。このデカさでクイックネスさもあり、今季は8ロスタックルを記録。当然パワーも強くダブルチームを突き破るのはお手のもの。パスラッシュ能力は流石にそこまでだが、他者のプレッシャーを活かす動きはできる。

32 Xavier Worthy WR Texas (6-1, 164lbs)

遂に1,000ydsを超えたTexasのエースWR。細身ではあるがフィールド上の加速力はエリート級。スピードに乗ると止められない。パントリターナーもできる。

33 Kool-Aid McKinstry CB Alabama (6-1, 180lbs)

シーズン前はトップCB評価の呼び声も高かったが、今季はPD数も半減し、少々不調。ゾーンカバー向きの可能性はある。パントリターナーでもあるが、パントリターンの数値も落とし気味。

34 Braden Fiske DT Florida State (6-4, 295lbs)

Western Michiganで活躍し、高いレベルのFlorida Stateに転校するも、同じように活躍。13試合で9ロスタックル 6サックとDTとしては高い数字を残した。スクリメージライン上で爆発力があり、1歩目のヒットが強い上に速い。ギャップを割るのもお手のものでそのおかげでロスタックルを増やしている。一方でギャップを守る技術や高いレベルのOL相手にはどうか。

35 Byron Muphy Ⅱ DT Texas (6-1, 308lbs)

シーズン前は誰も話題にしていなかった選手も、シーズン2戦目のAlabama戦でスタッツは残してないもかなり目立っていた。そこからあれよあれよと1巡候補に。身長は低めだが、モーターのあるパスラッシュとギャップ割りが特徴。ハンドテクの手数も多くてIOL泣かせ。14試合で5サック。

36 Xavier Legette WR South Carolina (6-1, 223lbs)

4シーズンで最高が167ydsだった男が突然の覚醒。今季は1,255yds 7TD。一度乗ると止まらないタイプで150yds以上の試合が3試合。キャリアを通してキックリターナーも務めており、直線スピードは本物。ルートランは粗さが見えるが、キャッチ力で補っている。

37 Troy Fautanu OT Washington (6-4, 317lbs)

なるべくヒットを受けたくないMichael Penix Jr.がハイズマン級の活躍したのは彼のおかげの部分も大きい。サイズはそこまでないLTで恐らくアームも短めだが、反応力と身体能力で広い範囲をカバー。手の出方も素早く、一個ずつのアタックが強い。ランブロックもモーターがあり頼れる。

38 Keon Coleman WR Florida State (6-4, 215lbs)

キャリアハイの11TDでチームのシーズン全勝に貢献。6-4ある長身WRで身体能力の高さでハイライトプレーを連発。YACも爆発力があり、コンテステッドキャッチもうまい。今季はパントリターンも担当していた。

39 Darius Robinson EDGE Missouri (6-5, 286lbs)

今季覚醒し、12試合で14ロスタックル 8.5サック。Senior Bowlでも長い身体とブロックを外す能力を見せ、1on1では最も目立った選手のひとりとなった。試合でもブロックをうまく外している姿が目立ち、圧力があるパスラッシュを披露。一方で直線スピードはそこまでなさそう。

40 Edgerrin Cooper LB Texas A&M (6-3, 230lbs)

なんでもできるフリーク系LB。今季は84タックル 17ロスタックル 8サックと縦横無尽。昨季は5PDも記録しており、パスカバーも頼れる。ランプレーでは速い上がりとOLに負けない強さでRBにプレッシャーをかけられる。

41 Jarvis Brownlee Jr. CB Louisville (5-11, 185lbs)

Senior Bowlで評価を伸ばしたCB。今季よりも昨季の方がスタッツは良いが、フィジカルの強さは健在。バンプが強すぎてマッチアップしたWRをサイドライン外に倒すことも。自分より大きい相手に恐れずに突っ込めるタイプで昨季は66タックルを記録。マンカバー時のWRの読みもすごい。

42 Mike Sainristil CB Michigan (5-10, 185lbs)

DB転向2年目で6INT。全米優勝に大きく貢献した。元々WRということを活かしたボールスキル、ゾーンカバーの視野の広さとスムーズさが見られる。タックルの強さもあり、毎週良いプレーを見せている印象。

43 Jalen McMillan WR Washington (6-1, 192lbs)

昨季は1,000yds超えでOdunzeと並んでWashingtonの2トップだったが、今年は開幕4戦目から欠場。3試合でどの試合も95yds以上稼いでいたので、フルシーズンだったら違う結果になると残念。Puka 2世になる雰囲気も感じさせる。

44 Patrick Paul OT Houston (6-7, 333lbs)

3年で39試合LTを務めている経験豊富なOT。サイズの大きさがある上にアームは36インチ超え。上半身のパワーもあるが、パスプロのフットワークは意外と軽やか。身体能力は高くはなく、サイズに頼り切っている点がNFLではどう働くか。しかし、サイズは何事にも代え難い。

45 Renardo Green CB Florida State (6-0, 186lbs)

チームトップの13PDを記録したCB。サイズは普通もスピードとボールを叩きに行ける能力が高い。LSU戦ではMalik Nabers相手に互角のマッチアップで1INTも記録している。動きが少し大きいが、それが気にならないくらいCBとしての能力が秀でている。

46 Tyler Nubin S Minnesota (6-2, 210lbs)

シーズン5INTのボールホーク系FS。サイズもそこそこありフィジカル強めのプレーも目立つが、的確なビジョンとWRのルートの読みから来るカバー、球際に強いボールスキルはトップクラス。キャリア通算13INTで毎年50タックルを記録する安定感も魅力。

47 Christian Mahogany G Boston College (6-3, 335lbs)

怪我明けのシーズンを感じさせないパフォーマンス。Shrine Bowlでも別格の動き。ショートエリアのスピード、パワー、下半身の強さはどれも高レベル。2巡指名があってもまったく驚かない。

48 Kris Abrams-Draine CB Missouri (5-11, 173lbs)

0INTの昨季から今季は4INTへと成長。13PDも特筆すべき成績。体重はないもののプレスカバレッジに定評があり、ボールを狙う能力も高い。小さな身体でタックル数も多いのは評価高い。

49 Leonard Taylor DT Miami (FL) (6-3, 305lbs)

スタッツを大きく落とし10試合で19タックル 3.5ロスタックル 1サックだが、スクリメージラインでの爆発力は成績の低さを感じさせない。ヒットの強さとモーターがあり出足の速さで有利なポジションを取れる。

50 Cooper DeJean CB Iowa (6-1, 203lbs)

昨季は5INTで、今季は2INT 5PD。ゾーンカバーの視野の広さや動きのスムーズさに注目。タックル力も強い。パントリターナーとしても優秀で、リターンTDも決めている。

51 Ja'Tavion Sanders TE Texas (6-4, 256lbs)

スピードと強さを兼ね備えているTE。5-starのトップアスリートだっただけあり、フィールド上のプレーはセンス抜群。フィールドがよく見えており、YACもうまい。トップスピードも4.5台前半が出ても不思議じゃない。

52 Ennis Rakestraw Jr. CB Missouri (6-0, 188lbs)

昨季は13試合で12PDと活躍し、今季は9試合で0INT 4PDも、テープの内容の高さで最近注目を浴びている。フィジカル強めのCBも、磁石のようにピッタリとくっつけるプレスカバレッジが魅力。4年間試合に出ているが、ACLの断裂で欠場していた期間あり。

53 Ja'Lynn Polk WR Washington (6-2, 204lbs)

スロットでも大外でもどちらでも高いプレーを見せた今季は1,159yds 9TD。スピードは及第点もボールをトラッキングする能力が高く、コンテステッドキャッチでも勝ち切れる。キャッチの上手さも際立ち、キャッチ範囲もとても広い。

54 Brenden Rice WR USC (6-2, 212lbs)

あのJerry Riceの息子は今季791ydsも12TDの勝負強さを見せた。手足の長さが目立つWRで体格はすでにプロ級。父親が世界で最も偉大なWRなので比較されるのは辛いところだが、スピードやフットボールセンスは光るものがある。

55 Trey Benson RB Florida State (6-1, 215lbs)

フィールド上ではサイズがあるように見えるRB。走り方はFournetteのようだが、体格の割にはかなりスムーズな走り。 トップスピードもなかなかあり、押し込んだり、タックルを破るパワーもある。ランで14TDも良い成績。

56 Spencer Rattler QB South Carolina (6-1, 200lbs)

元々は22年のドラフトの全体1位との呼び声もあった選手。South Carolinaでの2年目ではパス成功率が68.9%と向上。TD-INT率も19-8と改善した。キャリア通算68.5%は優秀。Mahomes 2世とも呼ばれていた。

57 Braelon Allen RB Wisconsin (6-2, 235lbs)

3年で3,494yds 35TD。235lbsのRBとしてはトップクラスのサイズがありながら、細かいカットも切れ、トップスピードもなかなか。一方でファンブル癖が気になる。

58 Joe Milton Ⅲ QB Tennessee (6-5, 244lbs)

カレッジナンバーワンの強肩で本人談では90ydsを投げれるとのこと。Anthony Richardsonが活躍するなら、同じタイプで成績の良い彼も活躍するとされて、上位指名もあるかと考えたが、ARが怪我をしたため保留中。弱くなったTennesseeオフェンスでも64.7% 2,813yds 20TD 5INTは優秀。

59 Ladd McConkey WR Georgia (5-11, 187lbs)

キャリアベストの昨季と比較すると9試合で478yds 2TDは物足りないが、ルートランのキレの良さは今ドラフトクラスの中でもピカイチ。特にショートエリアのルートが良さそうで、スロットに置くことで強みが活かせるタイプ。スピードも割とありそうで、コンバインで評価が確定する。

60 Kingsley Suamataia OT BYU (6-6, 315lbs)

昨季までRTで今季はLT。サイズがありながらも身体能力の高さを感じるプレースタイルが特徴。RT時代の方がパスプロは輝いてはいた。ハンドも強く、下半身のパワーもなかなか。素早いラッシュへの対応が鍵か。

61 Kris Jenkins DT Michigan (6-3, 305lbs)

父親はCARなどで活躍したKris Jenkins。父親は巨大だったようだが彼は比較すると小さめのDT。15試合で4.5ロスタックル 2.5サック。バランスよく強い選手で、強者揃いのMichiganのDLの中でも目立つ存在。

62 Michael Penix Jr. QB Washington (6-2, 212lbs)

ハイズマン投票では2位でチームも全米2位。ブレイクした昨季級の4,903yds 36TD 11INT。左腕でディフェンスが触れない絶妙な場所に落としてるシーンが目立つ。膝に爆弾を抱えているのがドラフトでどう評価されるか。

63 Payton Wilson LB NC State (6-4, 238lbs)

チームダントツトップの138タックル 17.5ロスタックル チーム2位の6サックに3INTまで決めている万能LB。前へ前への意識が強く、ブリッツのスピードとパシュートの速さが際立っている。

64 Kamren Kinchens S Miami (FL) (5-11, 202lbs)

3年で15INTのボールホーク。トップスピードの足りなさと少しコンサバに守りすぎてるところもある気はするが、なんといってもボールスキル抜群。プレーへの反応スピードもなかなか。

65 Zach Frazier C West Virginia (6-3, 310lbs)

獰猛さはないが、最後まで押し続けるブロックで相手を倒すのが得意。2枚目に行くスピードが速く、ブロックの角度も悪くないが、パワーを発揮できていない様子はある。下半身の強さはレスリングのバックグラウンドによるもののよう。

66 Roman Wilson WR Michigan (5-10, 186lbs)

全米優勝を果たしたMichiganのリーディングWRで、789yds 12TD。スロットからスムーズなルートランで様々な方向を狙え、スピードも一線級。ショートエリアのクイックネスよりも、ミドルからディープにかけて長いスピードを持っている。空いたスペースに走り込める能力も高い。

67 Jordan Morgan OT Arizona (6-5, 312lbs)

久しぶりのArizonaの上位候補。2日目に指名されれば大学ではNick Foles以来12年ぶり。下半身の強さが目立つOLでプレーの安定感は高いが、パスプロの範囲とブルラッシュへの対応が短いアームで制限されている雰囲気はある。

68 Adonai Mitchell WR Texas (6-4, 196lbs)

Georgiaから転校で845ydsとチームトップの11TD。身長高めのWRだが、軽やかのルートランと一定以上のスピードがある。レシーブの正確性に定評があり、ドロップが非常に少ない。TD数の多さからもわかるようにG前オフェンスで勝負強い。

69 Michael Hall Jr. DT Ohio State (6-2, 285lbs)

トップDTの1人としてシーズンを迎えたが、2ロスタックル、1.5サックと成績は大幅下降。怪我もあったが、パスラッシュ能力を考えるともっと成績が伸びるべき選手。6月に21歳になる若さも魅力。

70 Kiran Amegadjie OT Yale (6-5, 326lbs)

Yaleに本格的なOTがいるとシーズン中にも話題になっていた。元々はRGだったようで、LTにスイッチ。アームの長さを活かしたパスプロはFCSクラスでは押されすらしないことも多い。しつこいブロックも多く、2枚目に取りに行くスピードも速い。

71 Blake Corum RB Michigan (5-8, 210lbs)

昨季は怪我で離脱も今季は1,245yds 27TDとタッチダウンを上げまくって全米優勝の立役者に。一方で平均ヤードは5.9ydsから4.8ydsに。怪我の影響か、プレースピードが少し遅くなっている雰囲気。RBとしてのビジョンは遅くなったとしても悪くない。40-ydのタイム待ち。

72 Khristian Boyd DT Northern Iowa (6-4, 317lbs)

FCSのNorthern Iowaから現れたスモールスクールの穴。Hula BowlとShrine Bowlで無双するも、コンバインには招待されず。シーズンは6.5ロスタックル 3.5サック。強さ一本でプレーしてる雰囲気はあるが、テクニックを身につけた後のアップサイド含めて注目。

73 Tykee Smith S Georgia (5-10, 205lbs)

Georgiaのリーディングタックラー・最多インターセプトを記録。小柄ながらも破壊力のあるプレーで70タックル 8.5ロスタックル 2サック 4INTと大活躍した。メインはスロットコーナーも、スクリメージラインにセットしたり、ボックスに入ったりと様々な場所で使える。

74 Javon Baker WR UCF (6-1, 208lbs)

1,139yds 7TDで平均21.9ydsのビッグプレーメーカー。サイズがそこそこあるWRで、リリースの瞬発力とルートランのキレが良く、スピードの速さも相まってセパレーションができている。ビジョンの良さを感じさせるYACも魅力。

75 Jeremiah Trotter Jr. LB Clemson (6-1, 210lbs)

父親はEaglesなどで活躍したJeremiah Trotter。今季も昨季並みの88タックル 15ロスタックル 5.5サック 2INTという成績を残した。ブリッツなどの積極的なプレーを入れることで活きる選手だが、フットボールのセンスは父親譲り。

76 Jonathon Brooks RB Texas (6-0, 207lbs)

11試合で1,139yds 10TD。ACLの断裂でシーズンを完走できなかったが、Bijan Robinsonの卒業にあわせて機会をもらったシーズンで大活躍。インサイドもアウトサイドも得意で、ホールが空いてなくても天性のビジョンでジュークしながら見つけられる。加速力もあり怪我の影響がないことが一番大事。

77 Jalen Coker WR Holy Cross (6-3, 213lbs)

今季15TDでFCS All-America first teamを獲得。この体格でDBを引き離せるスピードがあり、ボディコントロール抜群のレシーブを見せる。Hula Bowlでは信じられないワンハンドレシーブでTD。コンバインの成績次第で2日目指名も。

78 Johnny Wilson WR Florida State (6-7, 235lbs)

6-7, 235lbsの超巨大WR。昨季よりスタッツを落として、617yds 2TDも、Senior Bowlではなかなかの動き。この大きさは明らかに魅力。40-ydでどれくらいのタイムを出すか注目ではあるが、身長の高さである程度の活躍は保証されていそう。

79 Cole Bishop S Utah (6-2, 207lbs)

11試合で60タックル 6.5ロスタックル 3サック 2INT 4PDと、フィールドのどこにでも現れてプレーを決めるタイプのS。アグレッシブなプレーと、正確な判断能力で、ボールがある場所に行ける。直線スピードは不明だが、ショートヤードの爆発力は優秀。

80 Sedrick Van Pran C Georgia (6-4, 310lbs)

GeorgiaのスターターC。スピーディーかつ下半身の力が強い選手で、コンボブロックなどの動きが速く、パスプロも安定感がかなりある。

81 Audric Estime RB Notre Dame (5-11, 227lbs)

1,341yds 18TDと活躍。ボールセキュリティがいかにも抜群なボールの持ち方をし、キャリアでファンブルはゼロ。レギュラーシーズン最終戦では238yds 4TDと爆発力も見せた。スピードに乗せたらなかなか止まらない選手。

82 Tanor Bortolini C Wisconsin (6-4, 305lbs)

今季はCもキャリアで両G、Tで先発したバーサタリティあふれる選手。パスプロのグリップ力と下半身の強さが目立ちパスプロの安定感高い。

83 Sione Vaki S/RB Utah (6-0, 208lbs)

本物の二刀流選手。ディフェンスでは12試合 51タックル 2サック 1INT 2PD、ランでは317yds 2TDレシーブでは203yds 3TD。登録はSではあるが、ランでの爆発力は片方だけのプレーヤーだとしてもドラフト級。プロでも二刀流を目指せる逸材。

84 Graham Barton OT Duke (6-5, 314lbs)

3年間DukeのLTだが、高校時代はIOL。ランブロックのドライブ力が特に目を引き、押し込む能力には長けている。一方で押されているのを押し返す力は弱い感じで、OTのパスプロは及第点。プロではIOLとして見られていることもあるが、DT相手のパスプロには苦戦しそう。

85 Ruke Orhorhoro DT Clemson (6-4, 295lbs)

3年連続で8ロスタックル。ヒットが強くレバレッジを生かしてランナーにタックルできる。また視野が広くボール位置の把握も高い。

86 James Williams S Miami (FL) (6-5, 224lbs)

6-5ある巨大Sも、マンカバー力もなかなかあり、フィールドでは存在感抜群。タックルは今季も相変わらずそこまで強くないが素質は抜群。LBよりもSとして使いたい。

87 Xavier Thomas EDGE Clemson (6-2, 270lbs)

元々は世代No.1 EDGE。6シーズン試合に出て最高は11試合で4.5サック。今季も12試合で3サックと成績はついてきてはいないが、今年のドラフトクラスでもトップクラスのラッシュの切れ味。雰囲気は2桁サックできそう。Parsons的な存在になる可能性まで。

88 Tyrice Knight LP UTEP (6-2, 235lbs)

FBSトップのソロタックル数を記録しているタックルマシーン。サイズを感じさせない軽やかな動きでパスカバーを含めてよく動けている。上がりのスピードも速くプレーに絡める選手。スピード自体も結構ありそう。

89 Qwan'tez Stiggers CB Toronto Argonauts (6-0, 197lbs)

アメリカの大学でフットボールを経験せずに、FCFからCFLに行った超変わり種。CFLのToronto Argonautsではルーキーながらに5INTでCFL's Most Outstanding Rookieを獲得した。Shrine Bowlで活躍。嗅覚が良い上に動きがスムーズ。

90 Chris Braswell EDGE Alabama (6-3, 257lbs)

チーム2位の8サックを記録。AlabamaのエースではないEDGEらしく、パスラッシュのスピードはそこまでないが、テクニックの多さと、体重を乗せたブルラッシュでOTの動きを止められる。ラン守備も献身的でブロック受けも得意そう。

91 Maason Smith DT LSU (6-6, 310lbs)

シーズン開幕戦のセレブレーションでACLを断裂した昨季から復活。12試合で4.5ロスタックル 2.5サック。荒削りだが、身体の長さ、身体能力の高さは魅力。育成は必要。

92 Max Melton CB Rutgers (6-0, 190lbs)

3年で8INTを記録。フィジカルが強いプレーが多く、バンプの強さもある。マンカバー能力は高めだが、リカバリースピードがどうか。外もニッケルも同じようなレベルの高さでこなせる。

93 Christian Haynes G Connecticut (6-2, 314lbs)

キャリアを通してRGで試合に出続けている選手。2019年からすでにRGのスターターだった模様。パスプロでは下半身の強さとグリップ力の強さで相手を抑えられる。スモールスクールのRGにしては身体能力も高め。しつこいブロックで押し続けられる選手。

94 Cam Hart CB Notre Dame (6-3, 204lbs)

2021年に大活躍でその後は際立った成績は残していないが、Senior Bowlで実力発揮。大型CBだが、マンカバー能力に秀でていて相手WRへの反応が速い。自分のリズムに乗れないと立ち遅れる雰囲気はあるがリカバリー能力もあり、ギリギリのプレーでもアームの長さが助かっている雰囲気。

95 Ray Davis RB Kentucky (5-10, 216lbs)

ランでは1,129yds 14TDも、Florida戦では280yds 3TDの大無双。パスレシーブでは323yds 7TDとランでもパスでも頼れる存在。サイズはそこまで大きくないが、勢いのあるラッシュ能力とカット能力、ダウンフィールドを見るビジョンが優秀。相手にも下から当たれるタイプでスピードに乗ると止められない。

96 Blake Fisher OT Notre Dame (6-6, 312lbs)

Notre DameのRT。幅広の体格を活かして相手を一掃するランブロックが魅力的。パスプロでは一発目のヒットが強い雰囲気。スムーズな動きをしてい流。

97 Roger Rosengarten OT Washington (6-5, 311lbs)

WashingtonのRT。パワーは足りないがパスプロの角度がよくテクニックでQBを守っている。下半身の動きはスムーズで、スクリーンなどのプレーでもしっかり走れるタイプ。

98 Jacob Cowing WR Arizona (5-8, 165lbs)

Senior Bowlで登録よりも3インチ小さいのが判明してしまったWR。サイズは全然ないが、ルートランのキレの良さでスペースを作れる選手。13TDという勝負強さも魅力。

99 Brandon Coleman G TCU (6-4, 316lbs)

TCUではプレーオフシーズンはLT専門だったが、今季はLGも担当。登録は6-6だったが、蓋を開けてみたら6-4。Gでも通用するパワーを持っている。アスレチックタイプではないが、LTでも活躍はできそうである。

100 Joshua Karty K Stanford (6-3, 205lbs)

ナンバーワンキッカー候補。昨季はFGを18/18と100%、今季は23/27と成績を落としたが、50-yd級を余裕で決められるのはプロ級の脚。Senior Bowlで30-yd台を外していたのは気になるし、ドラフトでキッカーを指名すべきかは不明だが、Top100級の選手。



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