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2023 NFLドラフトビッグボード 1.0 | シーズン前のカレッジプロスペクト編

皆さま、2022年のドラフトはいかがでしたか?笑いあり涙ありサプライズありの結果となりましたね!

早くも来年はどんなプロスペクトがいるのか確認したい方も多いのではないでしょうか。ということで来年の2023年のドラフトで注目を浴びそうな選手を紹介します。

日本最速のランキングをぜひご覧ください!

1. Will Anderson Jr. EDGE Alabama (6-4, 243lbs)

マジで最強。22年ドラフトのトップEDGE 2人と比較してもよりモンスターなのは彼かもしれない。True Freshmanから7サックと活躍していたが、2年目の昨年は15試合で17.5サック 31ロスタックルと衝撃的な数字。スピードとパワーとモーターをトップレベルで兼ね備えたパスラッシャーで、どこからでもプレッシャーをかけられる。昨年はオンサイドキックのリターンチームで225lbsもあるTreylon Burksを吹っ飛ばしたことでも話題になった。

2. C.J. Stroud QB Ohio State (6-3, 218lbs)

まさかここまで成長するとは。昨年Redshirt FreshmanでOhio Stateの先発QBに指名され、開幕戦では4TDを上げるも、パス成功率が59.1%。続くOregon戦では484yds 3TDもまさかのアップセットを喫する。そしてTulsa相手にも大したことない…ということで、ダメなQBかと思っていたら、いつの間にかに大成長。

Michigan State戦では脅威の32/35 91.4% 432yds 6TD。Michigan戦では悪天候×敵地×最強DL相手にプレッシャーを喰らいまくりながらクイックスローでパスを決めて34/49 69.4% 394yds 2TD。シーズンを317/441 71.9% 4,435yds 44TD 6INTというとんでもない成績で終えた。パスタッチの柔らかさとクイックスローが売り。今年はJaxon Smith-Njigba以外はほとんど試合の経験がない選手になるが、ここを乗り越えればQB1となるだろう。

3. Bryce Young QB Alabama (6-0, 194lbs)

昨年のハイズマン受賞者。先発QB初年度の昨年に366/547 66.9% 4,872yds 47TD 7INTと活躍。チームをプレーオフ決勝まで導いた。元々は高校の同期No.1評価QB。春の段階ではあれれ?という感じだったが、シーズンに入ると進化。昨年のAlabamaのパスコースは止めるのが相当難しい複雑なコースが多かった印象だが、的確な判断力とコントロールでパスを決めまくっていた。ポケットワークとモビリティにも優れている。

4. Tyler Van Dyke QB Miami (FL) (6-4, 224lbs)

Miamiに遂に現れた「ガチの」QB。しかも今回は純正ポケットパサー。昨年はD'Eriq Kingの負傷で回ってきたチャンスを見事モノにして、202/324 62.3% 2,931yds 25TD 6INT。ミドルもディープもしっかり投げ込めるタイプのQB。コントロール自体はもう少し改善する必要はあるが、それでも22年ドラフト組とはすでに遜色ないレベル。スクランブルの判断もなかなか良く、オフェンスを自分で進められるタイプのQBである。

5. Bryan Bresee DT Clemson (6-5, 300lbs)

Murphyと同期で彼もTrue Freshmanから衝撃を与えた選手。昨年はシーズン途中でACL断裂の不運。4試合で1.5サックの成績は普通も、成績以上の動きをしている。体重はそこまでないが、押されない強さと一瞬のハンドテクでOLをかわせる。パワーも一流でOLを腕だけで吹っ飛ばせる。さらに小回りも効いて、まさにサイズが大きいAaron Donald。あとは怪我からの復帰だけ。

6. Jalen Carter DT Georgia (6-3, 310lbs)

もしかしたら昨年のGeorgiaディフェンスで1番強かった選手。成績は14試合で8.5ロスタックル、3サックだが、コンスタントにギャップを割る、プレッシャーをかける、OLを吹き飛ばす、ができている。下半身が信じられないくらい強いのに、方向転換能力や、チェイス能力も優れていて、文句のつけようのないDTである。FBとしてオフェンスにも入れる。背番号はDTにしては珍しい88。

7. Michael Mayer TE Notre Dame (6-4, 249lbs)

今のところは文句なしでTE1。今年のドラフトにエントリーでも既にTE1。さらに1巡クラス。Kyle Pittsは別格の生き物だったとしても、考えられる範囲ではTEとしてパーフェクト。21年は12試合で840yds 7TD。キャッチ力、スピード、競り合ったときの強さ、キャッチ範囲、ブロック力で文句なし。高校時代は5-starのTEだったが、それも納得の動きを常に見えている。

8. Jaxon Smith-Njigba WR Ohio State (6-0, 198lbs)

昨年はOlave、Wilsonとともに最強トリオを形成していた。スロット専門ではあるが、爆発力とスピードは先輩に負けないレベル。さらにWRとしての技術もピカイチでTrue Freshmanのときに見せたエンドゾーンでの足を残すタッチダウンは伝説になっている。昨年は最終戦のRose Bowlで15レシーブ 347yds 3TDというボウルゲーム史上最高の獲得ヤードでまたしても伝説になった。

9. Clark Phillips III CB Utah (5-10, 184lbs)

サイズは小さめだが、サイズの小ささを感じさせないダイナミックな動きが特徴的。クッションを置いたマンカバレッジが得意で、前のパスへの反応がとても良い。ボールに対して手を出すのも得意。たまに保守的すぎる動きと、反対に攻めすぎて裏を取られる動きも見えるが、PD数も14試合で13とトップCB級の働き。タックルも鋭い。

10. Bijan Robinson RB Texas (6-0, 221lbs)

True Freshmanのときから凄まじいRBがいると話題になったレベルの選手。昨年は10試合で1,127yds 10TDも途中で肘の怪我でシーズンアウト。スピードや強さはもちろんだが、RBとしてのビジョンがすごい。カットレーンの察知力や本能でのフェイントなどでミスタックルを誘いまくる。Reggie Bushのようになりたく、#5をつけているようだが、彼の大学時代のパフォーマンスに近いレベルの選手と言える。

11. Grayson McCall QB Coastal Carolina (6-3, 200lbs)

今年エントリーの可能性もあったが、1年ステイを選択。CCU躍進の立役者。2年間で53TDに対して6INTの安定感。相手のレベルは決して高いとは言えないが、理想的な身長、判断力の高さ、コントロール、ポケットワークなどを考えると、すでにPickett級なのでは?という気がしてならないのである。

12. Cam Smith CB South Carolina (6-0, 185lbs)

とんでもなくマンカバーが上手く、昨季のPDは11。足腰の動きがスムーズで、WRにピッタリとくっつける。バンプも効果的に打て、スクリメージライン上で有利な位置を取れる。引っ張るような素振りも少なめで、シャットダウンコーナーになれる素質あり。腕も伸びている。

13. Myles Murphy EDGE Clemson (6-5, 275lbs)

True Freshmanの20年シーズンに衝撃的なデビューを飾り、昨年は8サック。サイズがあるEDGEでインサイドへのラッシュとブルラッシュが得意。EDGEとしてもさらに成長できそうな雰囲気で、アウトサイドラッシュの手数を増やし、さらに足首の柔らかさを使えればトップ10指名まで。

14. Brandon Dorlus DT Oregon (6-3, 285lbs)

元々はDEとしてリクルートされていたが、サイズの大きさと身体能力からDTでも使えるバーサタイルな選手。OLに押し負けない下半身の強さと、一歩目の速さで有利な体勢をキープできる。ハンドテクもなかなかの巧さで、昨年の7ロスタックル 2.5サックからさらに成績を上げられそう。

15. Isaiah Moore LB NC State (6-2, 236lbs)

まさにタックルマシーン。プレーへの反応速度は今年のLBと比較してもトップクラス。ランへの詰め方が異常に速い。1試合に1個は平均でロスタックルを決めている。パスカバーでは視野が広く、自分のゾーンに入ってくる選手はしっかり対応できる。サイズも申し分なく、LB1候補である。

16. Eli Ricks CB Alabama (6-2, 195lbs)

LSUで20年True Freshman時に4INT 2TD。Stingleyの後釜としてLSUのDB陣を引っ張るのだろうなと誰もが思っていたが、昨シーズン後にまさかのAlabamaに転校を表明。21年は肩の怪我で6試合で1INT 1PDの成績。マンもゾーンも高レベルで、タックル力も強い。サイズがあり、WRに押され負けず、プレスカバレッジ時にはバンプも強い。Alabamaで普通にプレーをしていれば1巡指名。なおつい最近逮捕されました。

17. Kayshon Boutte WR LSU (6-0, 190lbs)

True FreshmanからChaseがオプトアウトした穴を埋める活躍で735yds 5TD。特に最終戦では14レシーブ 308yds 3TDのSEC記録を樹立した。昨年は怪我で途中離脱も6試合509yds 9TD。陸上でも活躍できる圧倒的なスピード、爆発力、キャッチ力、ボディコントロールが素晴らしく、スターになる素質も秘めている。

18. Jordan Addison WR Pittsburgh (6-0, 175lbs)

Kenny Pickettと共に大ブレイク。昨年は14試合で100レシーブ 1,593yds 17TD。17TDはカレッジトップタイ。その活躍もありカレッジ最優秀WRに贈られるFred Biletnikoff Awardを受賞。細身で基本的にはスロット専門だが、凄まじいボディバランスとキャッチ力、RAC力でヤードを稼ぎまくる。ボールを投げておけばなんとかしてくれるタイプの選手。なお、転校する模様。

19. Spencer Rattler QB South Carolina (6-1, 200lbs)

昨年の一番の衝撃。まさかSpencer Rattlerがスターターを奪われ、転校をすることになるとは。20年に214/317 67.5% 3,031yds 28TD 7INTでスターターになり、誰もが今年のQB1だと思っていた。昨年はパス成功率は74.9%と向上はしているが、勝負どころで全然決まらず、球も全体的に上ずっていた印象。肩の強さはトップクラスで、意外と走れる。恩師がいるSouth Carolinaに転校でどうなるかに注目。 なお性格がめっちゃ悪い。

20. A.T. Perry WR Wake Forest (6-5, 206lbs)

6-5のデカさでディープを狙えるが、しっかりルートランもうまい。高さのミスマッチでレッドゾーンでも脅威になれる。昨年は14試合で1,293 15TD。Wake Forestの躍進を支えた。

21. Phil Jurkovec QB Boston College (6-5, 214lbs)

サイズがあるQBで、投げる姿・走る姿はまるでBig Ben。昨年は途中離脱で6試合にしか出場していないが、元気なら能力は1巡級。セットバックからのプレーにもなれている純正ポケットパサーという点も丸。プレッシャーを受けてもポケットワークが良く、しっかり投げ切れる点もプロ向きと言えるだろう。

22. Isaiah Foskey EDGE Notre Dame (6-5, 260lbs)

動きのキレはそこまでだが、長い身体と手足で相手を押し込みプレッシャーをかけるEDGE。21年は13試合で10サック 6FF。力強い手の使い方で先手を取ると、そのまま足をかき続けることができる。モーターもあり、最後までプレッシャーをかけようと努力している点も良い。

23. Andre Carter II OLB Army (6-7, 265lbs)

Armyに現れた化け物。Armyの全米を股にかけるリクルート力で発掘したスーパー原石選手。昨年は12試合で全米2位の14.5サック。ハンドテクなどはまだまだ磨けるが、ラッシュ力は本物。OLをかわした後のスピードとサック力は全米トップクラス。3年目の今年どう伸びるか。

24. Xavier Hutchinson WR Iowa State (6-3, 210lbs)

2年連続でチームのリーディングWR。サイズがあるが、サイズだけではなく、スピード、集中力、爆発力、キャッチ力を兼ね備えている。クイックネスはさすがに物足りないとはいえ、NFLでもエースWRになれる可能性を感じさせる逸材。

25. Cooper Beebe OT Kansas State (6-4, 322lbs)

安定感が違うLT。サイズはおそらくなくリーチの長さもあまりないので、プロではGと言われる雰囲気はあるが、LTとしての安定感は格別。ファーストヒットの威力が強く、ヒットした相手をその一撃で不利な体勢にできる。体全体のバランスもよく、地面に足がしっかりついている感じも好印象。ランブロックの押し込みも良い。

26. Peter Skoronski OT Northwestern (6-4, 295lbs)

Northwesternの大学史上最高ランクのリクルート。サイズの大きさはないが、アスレチックタイプのLT。サイズの割にはパワーも感じられ、高校時代はOCとして活躍してたこともあり、早くも使い勝手の良さそうな選手になる予感。パスプロのステップは安定しているが、腕の回り方は割と気になる。

27. Marvin Mims WR Oklahoma (5-11, 177lbs)

Oklahomaの爆発力抜群のスロットWR。2年連続でOklahomaのリーディングWRとなっている。常にスロットからディープを狙えて、DBと競り合っても身のこなしでキャッチできるポジションを確保できる。QBがさらに交代する今年どうなるか。

28. Gervon Dexter DT Florida (6-6, 303lbs)

ClemsonのBresee、GeorgiaのCarterと並ぶ5-star DT。一歩目が力強く、押されないし、相手を凹ませることができる。OLを外して横を通るRBへのタックルの安定感もある。ハンドテクなどのパスラッシュのスキルは明らかに足りていないようだが、そこを身につければ余裕で1巡。

29. Jake Haener QB Fresno State (6-1, 195lbs)

Washingtonから転校してFresno Stateにやってきて3年目の昨年に大ブレイク。パス4,096yds 67.1% 33TD 9INTで自己最高の成績を記録。特にボロボロの身体でUCLAを残り1分から逆転した試合は伝説的。コントロールとフィールドの判断力が優れており、密集地帯にも投げ込めるの肝っ玉の強さも持っている。年齢が少々ネックになる可能性あり。

30. Nolan Smith EDGE Georgia (6-3, 235lbs)

彼が噂の全米トップリクルート。なのだが、なかなか芽が出ずに2年が過ぎ、3年目の昨年ようやく4.5サックと片鱗を見せた。元々はThibodeaux、Stingleyよりも上の評価の最強高校生。EDGEとしてパワーはないが、スピードはなかなかのもので、DL・LBがかなり抜けた今年にエース級の活躍が期待される。

31. Jaxson Kirkland OT Washington (6-7, 310lbs)

今年が大学入学から6年目という経験豊富なLT。元々はチームでガードをやっていたこともあり、ランブロックのパワーもなかなか。パスプロでは広い体格とリーチの長さを使ってかなりの安定感がある。年齢は少し気になるところか。

32. Tank Bigsby RB Auburn (6-0, 208lbs)

True Freshmanから活躍。2年目の昨年はオフェンスのシステムが大幅に変わるも、13試合で1,099yds 10TDと魅せた。Tankの名のように戦車のようにディフェンスを薙ぎ倒してゲインできるが、スピードもモンスター級。ハマれば常にビーストモード的なプレーができる。

33. Jahmyr Gibbs RB Alabama (5-11, 200lbs)

Georgia TechでTrue Freshmanのときから格の違う動きを見せていたが、今年からAlabamaに転校。ランパス両方でビッグゲインを狙えるスピードが魅力。スプリングゲームでは73-yardの一発TDを決めた。リターナーとしても活躍でき、直近のBamaのRBとは少し異なるタイプ。

34. Quentin Johnston WR TCU (6-4, 193lbs)

サイズとスピードがあるXレシーバー。長い手足を活かしたダイナミックなプレーが魅力で、体幹の強さと、追いかけっこになっても負けないスピードを持っている。50/50ボールにも強く、いわゆるモスのようなプレーもできる。

35. Jordan Battle S Alabama (6-1, 210lbs)

今年のドラフトに出てくるものだと思っていたら、ステイを選択してSeniorシーズンへ。Bamaで2シーズンSSのスターターを務め、体格も素晴らしい。ゾーンカバーは安定しており、フィジカルを活かした強いタックルもできる。Bamaの過去のSでドラフトされた選手と比べても、決して劣ることはなく、1-2巡級のS。

36. Brandon Joseph S Notre Dame (6-1, 192lbs)

Redshirt Freshmanの20年に8試合で6INTを記録し、AP All-America First Teamに選出。今年からはNorthwesternを離れNotre Dameへ転校。ボールホーク系のFSで守備範囲がとても広い。マンカバー能力も優れていて、スロットのルートにも問題なくついていける。

37. Josh Downs WR North Carolina (5-10, 181lbs)

エース不在のUNCで101レシーブ 1,335yds 8TDと活躍。スロット専門だが、RACの爆発力があり、ディフェンスの位置を一瞬で判断してビッグゲインに結びつける。キャッチ力もかなりのもの。

38. Antonio Johnson S Texas A&M (6-3, 200lbs)

サイズがあるSだが、実態はニッケル。この身長の割にはパスコースへの反応が素早く、大学トップクラスの小柄なスロットWR相手へのマンカバーも問題なく対応できる。しかし、OLやブロックへの対応はとても弱く、サイズを活かせていないので、そこをヒットできるようになれば上位指名も。

39. Jaquelin Roy DT LSU (6-4, 297lbs)

パワーと身体能力を兼ね備えたDT。腕の力がなかなか強く腕だけでOLを薙ぎ倒せる。成績自体は12試合で6ロスタックル 1.5サックとあまりだが、試合のテープは秀逸。OLに先手を取られた時の対処法などは改善要素ではあり、体重比べになると少し物足りないが、それを差し引いても将来に期待が持てるDT。

40. Will Levis QB Kentucky (6-3, 222lbs)

Penn Stateから転校した昨年は2,826yds 24TD 13INTの成績も、現時点でかなり注目されているQBプロスペクト。投げる球が違う。球質、肩の強さがエリートでHerbert的な雰囲気はある。ポケットワークは微妙。なおエースWRのWan'Dale Robinson(昨年はほぼ半分の1,334yds獲得)がいなくなることがどう響くか。BamaとVTからWRの転校生が入ってくるが…

41. Anton Harrison OT Oklahoma (6-6, 309lbs)

どでかいフレームを持ったLT。スピードやアスレチック能力はなさそうだが、パワーと押されたときの下半身の粘りがなかなか良い。パスプロ能力も割と高く、大外一気のまくりの対処は課題ではあるが、それ以外はしっかりバランス良くこなしている印象。

42. Kelee Ringo CB Georgia (6-2, 210lbs)

Redshirt Freshmanで14試合に出場し、2INT 8PD。プレーオフ決勝では試合を決めるINTを奪った。同世代No.1評価のCBでサイズがあり、手足の長さを活かしてパスをカットできる。一方で動きが少し大きく、クイックネス系のWRにはまだ苦労しそう。成長すれば。

43. Derrick Canteen CB Georgia Southern (5-11, 190lbs)

Redshirt Freshmanの20年シーズンに6INT 10PDと大無双。昨年は怪我の影響で2試合のみの出場に終わったが、元気ならスモールスクール出身の穴選手になれる。ゾーンカバーとクッションマンカバーが得意なようで、相手のWRの動きにまったく引っかからない。視野の広さも一級品でゾーンの受け渡しもスムーズ。忘れられてドラ外もありうるが、試合のテープは1巡級。

44. D.J. Uiagalelei QB Clemson (6-4, 250lbs)

世代トップQBリクルート。サイズは既にプロ級で、True FreshmanからLawrence様の代打で出場したNotre Dame戦で439yds 2TDと実力を見せた。のだが、昨年はOL崩壊、主力が抜ける、コントロール乱す、ドロップ祭りなど、すべてが上手く行かずに、パス成功率55.6% 2,246yds 9TD 10INT。スプリングゲームを見ていても改善の気配がないが、素質だけは永遠の1巡。

45. Noah Sewell LB Oregon (6-3, 251lbs)

ご存じPenei Sewell弟。Oregonで#1を背負ってフィールドを縦横無尽に駆け回っている。21年は114トータルタックル 8.5ロスタックル 5PDとランパス両方のディフェンスで活躍した。このサイズとは思えないプレーへの反応の速さとクロージングスピードがあるが、タックルミスと反応に頼りすぎている点は改善要素。

46. Jermaine Burton WR Alabama (6-0, 200lbs)

GeorgiaからAlabamaに転校。王者とは何なのかを教える気満々なのだろうか。昨年は497yds 5TDも、環境的にWRにはあまり向かないGeorgiaから転校を決断。スピードがかなりある選手で爆発力もある。Jameson Williamsのような評価の上がり方をする可能性もかなりある。

47. Zay Flowers WR Boston College (5-10, 177lbs)

ヒューマンジョイスティック系のスロットWR。昨年は12試合で746yds 5TDも、QBに問題を抱えており仕方なし。今年は先発QBがJurkovecで固まるのなら、1,000ydsに到達し、ドラフトでも2日目上位候補に入ってきそう。

48. Calijah Kancey DT Pittsburgh (6-0, 275lbs)

身長が明らかに足りないが、それを差し引いてもすごい動きをする選手。スクリメージライン上での動きが速すぎる。一瞬のスイムでOLをかわせる。かわした後もしっかりBendをしてQBにプレッシャーをかけれる。この体格で12試合7サックは本物。しかしサイズ的にドラフトはどうか。

49. Bo Nix QB Oregon (6-3, 214lbs)

AuburnからOregonへ転校。とにかく持っているQBで、True Freshmanのキャリア初戦の格上Oregon相手にアップセット。さらにその年にはMac Jone率いるAlabamaを撃破した。昨年はパサーとしてレベルアップ。足の速さはなかなかで、特徴は壊れたプレーを決めること。独創的なプレースタイルは唯一無二。

50. Tre'Vius Hodges-Tomlinson CB TCU (5-9, 177lbs)

サイズがないCBだが、マンカバー力はドラフト屈指のレベル。昨年も同じことを言ったが、今年のドラフトにはエントリーせずに1年ステイを選択。足腰の回転が速く、カレッジレベルではサイズの小ささを感じさせない。おじさんはHoFのLaDainian Tomlinson。

51. BJ Ojulari LSU EDGE (6-3, 245lbs)

兄はNYG2巡のAzeez Ojulari。兄と比べると、パスラッシュのキレはないが、12試合7サックとなかなかの生産力を見せている。スピードでまくるタイプではなく、パワーと身体能力のコンボでOLをかわしているが、不安定ではあるので、テクニックを含むラッシュの能力を上げれば、兄クラスの指名権をゲットすることもできそう。

52. Zach Charbonnet RB UCLA (6-1, 220lbs)

MichiganからUCLAに転校してキャリアハイの1,137yds 13TDを記録。体格の大きさ、スピード、ヒットの強さがあり、タックルを受けてもプラスで何ヤードかをゲインできる。RBとしてのビジョンも素晴らしく、ボックスの中、オープンフィールド両方で脅威となれる選手。

53. Cedric Tillman WR Tennessee (6-3, 215lbs)

長身WR生産工場のTennesseeのエース。3年間でほとんど試合には出ていなかったが、昨年は12試合1,081yds 12TDの活躍。快速系でディープも狙え、50/50ボールも競り勝ってくれる頼もしい選手。ルートランもなかなかのブレイクを見せている。

54. Jaheim Bell TE South Carolina (6-3, 230lbs)

昨年のボウルゲームで大爆発の5レシーブ 159yds 2TD。WR級のスピードがあり、話によるとリターナーもできるらしい。Rattlerと組んで更なる成長が期待できる注目のTE。

55. DJ Turner CB Michigan (6-0, 181lbs)

2年間スペシャルチーム要員だった苦労人がブレイク。昨年は13試合で2INT 7PD。プレスカバレッジに定評があり、体勢を崩されないでWRについていくことができる。下半身の柔らかさもなかなか。ブレイクへの対応はいまひとつではあるが、大やらかしをしないタイプで評価が高い。ゾーンカバーも普通にこなせる。

56. Trenton Simpson LB Clemson (6-3, 225lbs)

元高校トップのLBで、昨年は13試合で65トータルタックル 12.5ロスタックル 6.5サック。身体能力は抜群の雰囲気だが、フィールド上ではかなり動きが不安定。タックルもそんなにうまいわけではないし、ブリッツのスピードは速いが、EDGEとしてはそこまで際立った動きがない。使われ方で活躍が変わってくるタイプ。

57. Mitchell Tinsley WR Penn State (6-1, 205lbs)

ZappeのWestern KentuckyからPenn Stateへ転校。昨年は14試合で1,402yds 14TDと活躍。UTSA戦ではコンバインで4.2台を出したWoolenをぶち抜くなど、スピードも問題なし。フットボールのレベルが一段階上がるBig Tenで同じように活躍できればさらなる上位指名まで。

58. Jarrett Patterson C Notre Dame (6-4, 307lbs)

Notre Dameで3年間Cを務めた大ベテラン。シーズン序盤は主力が抜けてボロボロだったNotre Dame OL陣の中で唯一安定していた。パスプロが安定していて、ランブロックもクイックネスがありながらも力強い動きができる。サイズもNFLのCとしては文句なし。

59. Sean Tucker RB Syracuse (5-10, 210lbs)

Syracuseに現れたエースRB。スクリメージラインを抜けてからの加速力がすごく、カットのビジョンも天性のものを持っている。スクリーンのランナーとしても信頼できる。反面パワーがあまりなく、ディフェンスの強いチーム相手にコンスタントにゲインできる姿はあまり見えない。

60. Tanner Ingle S NC State (5-10, 182lbs)

以前ツイートでも紹介したが、信じられないレベルでのハードヒッター。体格はむしろ小さい方だが、上がりが速く、まったくスピードを緩めずにヒットできる。パスDのセンスもあり、なかなか面白い存在の選手。

61. Sam Laporta TE Iowa (6-4, 249lbs)

すべての能力が見事に平均以上で安定しているTE。サイズの割にスピードもあり、キャッチ力もなかなか。ここぞという場面でのボールへの集中力が魅力。ブロッカーとしても成長しており、スクリメージラインにセットして積極的にランプレーに絡める。

62. Jalen Catalon S Arkansas (5-10, 200lbs)

サイズはないが、ハードヒッターのS。怪我もありシーズンをフルで過ごせず、1年ステイを選択して、来年のドラフトに出てくる。上がりも速く、とてもセンスがあるタイプのSなのだが、昨年はArkansasの3-3-5ディフェンスの3列目真ん中に置かれることが多く、素材を活かせていなかった印象。このままだと3日目。

63. Noah Daniels CB TCU (6-0, 194lbs)

ウルトラスペ体質だが、身体能力が異常級のCB。未だ試合では本領発揮はしていないが、練習の動画の動きはトップCBのそれ。高校時代には100mを10.34で走っていたらしく、元気なら1巡級のポテンシャルがある。

64. Joey Porter Jr. CB Penn State (6-2, 195lbs)

父は4度のプロボウル、PITの名選手のJoey Porter。息子はCBです。スピードは既にフィールドで証明していて、JSNにスピード比べで追いついているシーンあり。試合によってタッチダウンを複数許すなど不安定さは目立つが、マンカバーのレベルは相当高い。今年ドラフトされたTariq Castro-Fieldsとは既に同じくらいのレベルにある。

65. Felix Anudike-Uzomah EDGE Kansas State (6-3, 252lbs)

TCU戦で6サック(記録上は4サック)を決めたEDGEラッシャー。シーズンは12試合で11サック。並の選手は1試合で6サックもできません。OTの外から小回りが効いてBendもできるタイプのEDGE。一歩目が速くパワーもなかなか。身体の長さは感じないが、今後も楽しみな選手。

66. Hendon Hooker QB Tennessee (6-4, 218lbs)

Virginia TechからTennesseeに転校したが、スターターの座を奪うと2,945yds 31TD 3INTと大活躍。コントロールが良く、意外と投げ込めるタイプ。身体能力は普通で、ポケットワークは改善の余地はある。なおドラフト時に25歳のシーズンになるという点は少し心配か。

67. Siaki Ika DT Baylor (6-4, 350lbs)

LSUからBaylorに転校し、12試合で6ロスタックル 3.5サック。350lbsのサイズからも分かるようにランストッパーとして優秀。腕のパワーとコンタクトの威力がすごい。パスラッシュではスイムとブルラッシュがメインだが、そこまで動きが速くないので、サックはあまり期待はできない。

68. Xavier Thomas EDGE Clemson (6-2, 270lbs)

LawrenceとFields世代の2人を除いたトップリクルート。怪我があり満足にシーズンを送れていないが、昨年は11試合で4.5サックを記録。体重はあるが、ラッシュのキレは270lbsのそれではない。まだ大爆発する可能性を残している。

69. Jayden Reed WR Michigan State (6-0, 185lbs)

Michigan Stateのパスキャッチのエースで昨年は1,026yds 10TD。オールマイティーなWRで、レッドゾーンで頼りになるし、ルートランでセパレーションもできる。また、リターナーとしても優秀で、昨年は2つのパントリターンTDを記録した。

70. Cam Hart CB Notre Dame (6-2, 207lbs)

フィジカルの強さが目立つCB。スターターに抜擢された昨年は2INT 7PD。ゾーンカバーもしくはクッションを取ったマンカバーの方が快適そうには見えるが、プレスでも離されずについていける。視野が広くフットボールIQも高そうで、選手としての使い勝手も良さそう。

71. Henry To'oTo'o LB Alabama (6-2, 225lbs)

TennesseeからAlabamaに転校したILB。シーズンは111トータルタックル 4サック。シーズン序盤は動きがあまり良くない印象だったが、終盤はスピードを活かすプレースタイルが板についてきた。OLに勝つサイズやヒット力はないが、スピードと判断力が良い。パスカバーの下がり方もしっかりしている。

72. Sedrick Van Pran C Georgia (6-4, 320lbs)

GeorgiaのやらかさないC。オフェンスの中で最も多くのスナップ数に出場していたらしい。圧倒的なスピードなどはないが、粘り強い下半身と、視野の広さ、ホールディングを取られない絶妙な技術などで、安定して活躍している。

73. Derick Hall EDGE Auburn (6-3, 251lbs)

EDGEとしてスピードのあるラッシュは得意ではないが、押し込みと自慢のモーターで、13試合で9サックを記録。OLに捕まっても無理やり引き剥がして諦めないプレーをよく見る。一応パスコースにも下がれる。

74. Tyler Davis DT Clemson (6-2, 300lbs)

Freshmanで15試合で6.5サックを記録し、1巡級の選手が現れた!と騒がれていたが、その後は怪我などもあり、2年で3.5サック。身体能力は本物で一歩目がとても速く、ギャップをすぐに割れる。また、QBに迫るクロージングスピードもとても速い。

75. Rakim Jarrett WR Maryland (6-0, 200lbs)

Marylandに5-starが入学したと話題になった選手。爆発力のあるスロットで、ボディコントロールが素晴らしい。昨年は829yds 5TD。キャッチ力はそこそこもアクロバティックなプレーが多い。ドロップをしてもすぐに取り返してやろうというメンタルも見ることができる。

その他の注目選手

何位で指名されるかは読めないが、個人的注目選手を紹介。

Deuce Vaughn RB Kansas State (5-6, 172lbs)

日本人に勇気を与えてくれるサイズ感の選手が彼。True Freshmanから鮮烈デビューを飾っていたが、2年目の昨年は13試合で1,404yds 18TD。レシーブでも468yds 4TDで、身体の小ささをまったく感じさせない動きを見せている。

Zion Tupuola-Fetui LB Washington (6-4, 260lbs)

20年に3試合で7サックを決め全米注目の選手となったが、昨年の春にアキレス腱を断裂。試合には復帰しているが、フルシーズンを通してどうか。スピードとパワーを兼ね備えたラッシュが魅力。

Justin Flowe LB Oregon (6-2, 246lbs)

元高校ナンバーワンLBも、2シーズン連続で負傷し通算では2試合のみの出場。しかし、昨年の開幕戦では14トータルタックル 1FFと素質を見せた。元気ならSewellとともに1巡指名もありうる。

Paris Johnson Jr. OT Ohio State (6-6, 315lbs)

5-starのOTの高校生で昨年まではRGを担当。今年は遂にLTとしてデビュー予定。RGとしてもなかなかスローな感じのRGでそこそこパスプロを漏らすし、2枚目のブロックもミスる感じ。LTになったSpring Gameではそこそこ動けてたが、ここから成長できるのか。現状ではランク外。

Arik Gilbert TE Georgia (6-5, 248lbs)

元高校ナンバーワンTE。LSUの1年目に368yds 2TDを記録するも、昨年は「個人的な問題」で1試合も出場せず。こういう選手は大体復活しないと相場は決まっているが、スプリングゲームでそこそこターゲットになっていたのを見ると、もしかしたらの可能性も捨てきれない。

Zion Nelson OT Miami (FL) (6-5, 316lbs)

2年間LTを務め、今年で3年目。巨大なフレームが魅力。なのだが、正直プロではLTは厳しそうな雰囲気があり、ランブロック力もなかなかのことからGに転向しても良さそうなプロスペクトである。話によると進化しているようではあるが…

Zach Harrison EDGE Ohio State (6-6, 268lbs)

昨年もこの枠に入れた気がするが、持っているものは1巡級。ただ、まったく試合で活かせていない現状。昨年は10試合で2サック。なおチームには下級生で素晴らしいEDGEがいるので、転校をした方が良いのかも。

Christopher Smith S Georgia (5-11, 190lbs)

Alabamaとのプレーオフ決勝戦で大活躍。7タックル 1INT 2PD。あのパフォーマンスがコンスタントにできるのなら、2日目の選手にはなれる。

Darnell Washington TE Georgia (6-7, 265lbs)

元トップクラスのリクルートも怪我などで2年間は本領発揮できず。さらにFreshmanのBowersが異常な活躍をしているため、どのくらいターゲットになるかは読めないが、やはり6-7の身長とスピードは魅力。まあ活躍しなくてもどこかのチームには引っかかる逸材ではある。

Jadon Haselwood WR Arkansas (6-3, 202lbs)

彼こそが今年のドラフト組の最高評価WR。しかし、昨年までほとんど活躍はせず、20年にはオフシーズンに大怪我。昨年はようやく399yds 6TDも、今年のOklahomaはメチャクチャになってしまっているので、Arkansasに転校してやり直す。サイズはあるが、プレースタイルは6-0くらいの選手、だがスピードはそんなにないという感じで微妙なWRにはなっているが、ちゃんとやれば3-4巡級の選手ではある。

J.J. Weaver EDGE Kentucky (6-5, 241lbs)

サイズがあるEDGEで、昨年は6.5サック 2INT。20年にACL断裂で膝のニーブレスが痛たしいが、パフォーマンスには影響していなさそう。ちなみに、右手の指が6本あり、マイノリティに力を与えてくれる選手である。

Dawand Jones OT Ohio State (6-8, 360lbs)

巨大すぎるRT。Faaleleほどの身体能力はなさそうだが、このサイズは魅力すぎる。オフシーズンに体重を少し減らして機動力を増すことができたらなかなか良いプロスペクトになりそう。

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