【MIA】2022年のトレードデッドラインの動向を考える
noteを書くのが久しぶりとなってしまいましたが、今夏のMalinsのTDL(トレードデッドライン)の動きを予測します。
もう間近に迫っていますし、手短な記事になるかと思いますがよろしくお願いします。
マーリンズの現状
2022年のマーリンズは現在47勝52敗(現地7/27時点。以下同様)。大型連勝をしたと思えば、瞬く間に連敗を喫するなど、波に乗れずにずるずるときている印象です。
先発はSandy Alcantaraのサイ・ヤング賞級の活躍と、徐々に成績は下降気味ながらも好成績を残すPablo Lopezが引っ張り、リリーフでは9回を投げなければ優秀なAnthony Bassと、Steven Okertが7,8回が奮闘しています(OkertはERA2.14でFIP4.37、BABIPも.183と運に助けられている感もありますが…)
野手は大型補強をしたつもりだったのですが、昨年通りです。
とにかく怪我が多い
Avisail GarciaやJorge Soler、Jacob Starllingsといった補強した選手が期待を裏切る成績であることももちろんなのですが、何よりも怪我人が多い。本当に多いです(昨年もこの時期に書いたような気が…)
7/27時点で合計16人。その中には初のオールスターにも選ばれたJazz CHisholm Jr.やGarrett Cooper、開幕クローザーのAnthony Bender、期待のプロスペクトのEdward CabreraやMax Meyerなど多種多様。ここには含まれていませんがプロリハビラープロスペクトのSixto Sanchezもまだマイナーで実戦登板を果たせていません。
特に悲惨だったのがMeyerの登板2戦目となった7/24で、初回3人に投げた時点で負傷降板、そして試合後半にはAnderson、Cooperと主力が相次いで負傷交代(この二人もいつも怪我してる…)。1試合で3人も怪我で交代する悲惨な状況でした。
TDLでの立ち位置
29日時点で首位メッツとは14.5ゲーム差なので優勝はほぼ不可能ですが、プレーオフ圏内まで5ゲーム差。離されてはいますが、(何かの間違いで)大型連勝すれば圏内入りも決して不可能ではありません。
しかし厳しいことに変わりはないですし、何より怪我人が多すぎる。そして補強したとしても、プレーオフ進出が限界でしょう。
少し前までは買い手としての意見を書いている記事もありましたが、最近の記事を見てると売り手に回る予想の記事も多いですし、売り手に回るのはほぼ濃厚かと思われます。ただ、ギリギリ圏内にいるという立場からファイティングポーズをとる必要はありますし、そもそもそこまで価値のある放出候補がいない状況ですので、細々とトレードを実施するにとどまるかなと思われます。
Pablo Lopezはどうする
そんな中、市場でも注目されているのがPablo Lopez。彼をトレードに出すのか、という点です。
マーリンズは投手陣、特に先発陣はメジャー、マイナー共にタレントがそろっています。
一方、野手は現状得点力が低く、かつメジャーに昇格したものの今季は低調のJesus Sanchez、定着を目指すJJ Bleday、Lewin Diazは未確定な部分も多く、他のプロスペクトも昇格までにもう少し時間がかかりそうです。
その為、24年まで保有出来て価値が上がっているLopezを放出し、長期保有可能な野手、または昇格の誓い野手プロスペクトを獲得するのは妥当な考えです。
しかし、今季のマーリンズは昨季新人王のTrevor Rogersが極度の成績不振、開幕ローテのJesus Luzardoは長期離脱、期待されていたCabreraやSanchezも十分に稼働できておらず、満を持して昇格したMeyerもIL入り。ローテーションはAlcantaraの孤軍奮闘状態です。
タレントは揃っていますが不確定要素も未だ多い先発陣なので、個人的には無理にトレードに出さなくてもいいのでは、とは思っています。
(Alcantaraのように長期契約を結んで数年間二人でチームを引っ張ってくれたらうれしいのですが…)
放出候補選手
上述した通り、ファイティングポーズを示しながらロースター整理も含めてのトレードになると思います(そもそも必要とされているかはわからないですが)
Jesus Aguilar
23年は相互オプション。マーリンズとしては今季で契約が切れ、Diazを起用したりSolerを怪我明けにDH起用することも考えられるので、放出できたらいいのですが、昨年のクラッチぶりは鳴りを潜め今季は低調な成績。市場にはJosh Bellらもいるので、わざわざ獲得する球団は少ないかもしれませんし、トレード成立しても大きな見返りは期待できなさそうです。
Garrett Cooper
23年まで保有可能。代替ながら初のオールスターに選出されるほど今季は好調だったものの、代名詞とも言える怪我を後半戦開始直後に発揮。TDLまでの復帰は難しいのと、Aguilar同様に市場にはBellらがいる点がマイナス点。一方、今季は守っていないものの両翼を守れる点と1年半保有できる点は魅力になるのかなと思います。
Joey Wendle
24年オフFA予定。今季を含め、ここ3年はOPS+100以上と平均以上の攻撃力に加え、ユーティリティ性にも優れている選手。
需要はありそうですが、放出すると層の薄い野手が崩壊状態になるのでほぼないかなと。
Anthony Bass
23年までクラブオプションで保有可能。今季はほとんど9回に投げさせないことで安定した投球を披露。そのほかのリリーフがピリッとしないので放出するとブルペンが回らなくなるのでは、と思うがAnthony Benderが実戦登板を再開しており、彼を計算に入れるのであれば思い切って放出するのもありかもしれない。
まとめ
ワイルドカード枠拡大の影響で、何とも絶妙な位置にいるマーリンズ。ロースターを整理しながら、あわよくばプレーオフ行けたら…というところでしょうか。
そしてやはり一番の注目点はLopezをどうするかですね。彼の価値が現時点で非常に高く、売り時であるのは間違いないです。放出するにしてもそれに見合った野手を引っ張ってこれるか、GMの手腕が問われます。
あと、トレードで優秀なトレーナーを獲得してほしい笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?