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【MIA】マーリンズ若手投手の明と暗

こんにちは。
4月中旬ごろから中堅/ベテランが調子上がらないのに加え、野手の主力陣が相次いでけがをし、一時期開幕スタメンのメンバー5人が同時に欠場するという、とてつもない状況になりましたが、現在4連勝中で借金1まで戻ってくることが出来ました。
何でも、けが人続出の始まりとなったMarteが出場していた間は7勝8敗だったのに対し、Marte欠場後も8勝8敗なのだとか。全員野球ってやつですかね。

何とか5割付近に位置付けられている要因として、リリーフ陣が予想以上の働きをできているところが挙げられると思います。
開幕当初はAnthony Bassがクローザーを務めていましたが開幕2戦目で早くもセーブ失敗。その後のメッツ戦でも不可解な判定があったもののサヨナラ負けを喫し、クローザー降格
Bassがツイッターで怒っていたけど、そもそも先頭打者に同点HR打たれ、満塁の状況を君が作らなければよかったんだけど…

他のリリーフ陣もBassにつられるようにピリッとしない投球が続きました。

その後クローザーが Yimi Garciaになった4/10以降はリリーフ陣が安定。本日の中継で紹介されていましたが、4/10以降のリリーフ陣の成績は防御率2.35、WHIP1.01で共にリーグ1位の成績だそうです。
リード時の終盤を任されるDylan FloroBassGarciaをはじめとするベテラン勢の活躍も大きいのですが、あらゆる状況で登板を続けている、又は登板し始めた若手の活躍がリリーフ陣の屋台骨を支えているのかなと思います。

今回はそんな若手リリーフ陣と共に、先発3本柱として大活躍をしたTrevor Rogersら、若手投手の明るい話題と共に、皆さん既に知っているとは思いますが若手投手の残念な、暗い話題についてピックアップしたいと思います。

明るい話題①:Trevor Rogersが4月のROTMを獲得

以前の記事でも好調さを取り上げたRogersですが、勢いそのままに4月のRookie of the monthを獲得しました!
4月は5試合に登板し、3勝1敗、防御率1.29。彼の特長である奪三振は38個奪ってリーグ3位、K/9も12.21でリーグ6位と立派な成績を残し、見事に選出されました。
(Jacob deGromは奪三振59のK/9が15.17…相変わらずえげつない成績…)

明るい話題②:ブルペンを支える若手投手陣

勝利の方程式には入っていないものの、Zach PopJordan HollowayAnthony Benderが好投を続けています。

Zach Pop登板2戦目で四球⇒死球⇒四球⇒三振⇒満塁HRと芸術的(?)な投球を披露したほか、登板4戦目でも逆転となる3ランHRを献上していますが、この2試合を除いた7試合では無失点のピッチングを披露しています。BB/9が4.5と高いのと、先日の登板でピンチで投ゴロに打ち取ったにもかかわらず、緩慢な送球をした結果悪送球となりピンチを広げてしまうなど、技術的にも精神的にも発展途上感は否めません。

ただ投球の6割を占めるシンカーは95マイル以上ながら鋭く変化する球で、見ていて非常に魅力的な投手です。ポテンシャルは十分だと思うので、今後の成長に期待です。
(自分も高校時代投手をやっていましたが、1塁への送球が難しいという気持ちは共感出来ます…)

Jordan Hollowayはスライダーが投球の半分を占める一方、100マイルに迫る速球も威力があり、現在5試合に登板して10イニング無失点と結果を残しています。
(昨年も1試合登板し、無失点なのでまだMLBで失点経験は0です)
先日のブルペンデーでは3イニングに登板した実績もありますので、ロングリリーフも含め、今後も幅広い起用がされるのではないかと思われます。

Anthony Benderは、以前の記事でも紹介したように、STで好成績を上げていたのですが、ロースターの関係上マイナースタートとなりました。
5/4にMLB昇格を果たすと、2試合で2イニング投げて無失点と上々のスタートを切りました。
Popと同じように、シンカーを軸にスライダーを混ぜ合わせての投球が持ち味です。MLB初めてのアウトとなったバックドアでの三振は非常に美しかったです。


彼らはいわゆる"勝利の方程式"の一角を担っているわけではありませんが、僅差のビハインドでの登板やロングリリーフ等重要な登板場面は多くあります。特にマーリンズはここの所ブルペンデーを活用している他、先発投手が比較的短いイニングで降板することも多いので(MLB全体の傾向としてもそうなっていますが…)、彼らの役割は大きなものと思っております
安定した投球を続けることで、いずれはセットアッパー、クローザーとしての地位を確立することを期待しています。

Campbellが禁止薬物使用で80試合の出場停止に

これまでの話とは一転、非常に残念なニュースです。
ルール5で獲得したPaul Campbellが筋肉増強作用のあるステロイドのDHCMTを服用していたとして、80試合の出場停止処分が下されました。DHCMTについてはMarlins FishbagさんがTwitterでわかりやすくまとめていたので是非ご参照ください。


同じくルール5ドラフトでロースター入りしたPopが少しずつ結果を出す一方、いまいち不安定な投球が続いていたCampbell
最終テストの意味合いが強かったであろう5/1のナショナルズ戦も4回途中5失点と結果を残せませんでした
本人は意図的な摂取ではないとしていますが、立場としては非常に厳しくなっています。

最後に

今回はRogersと共に、ブルペンの若手投手を中心にスポットを当ててみました。シーズン開幕時は若手で構成された先発投手陣と、ベテランリリーフ陣という構成でしたが、徐々に若手がリリーフでも頭角を現してきています。
当たり前ですが、近年WSに駒を進めるようなチームのほとんどがリリーフが盤石な体制であることが多いので、マーリンズも輝かしい未来に向けて若手リリーバーたちの更なる台頭を期待してしまいます(もちろん、リリーフで結果を出して先発に抜擢というルートもありますが)。

あと、開幕当初のイメージが強いせいでBassはグダグダなピッチングが続いていると思っていたのですがきちんと調べるとクローザー降格以降は8試合連続無失点を記録していました。Bassさん、大変失礼いたしました、これからもブルペン陣を引っ張っていってください。

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