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【2021年もあと8日】お笑い実力刃のおかげで自分に見えてきたもの

2021年12月23日(木)

8時30分。
アラームと同時に起床。
なんだか寝足りない。
なぜなら昨夜放送の「お笑い実力刃」を何度か見返して調べものをしていたら、2時くらいまで没頭していたからだ。

解散から22年。
なぜ今このタイミングにフォークダンスDE成子坂を取り上げたのか?
しかも今、お笑いを好きな若い世代の方々に刺さるのか?
そんな疑問を持ちながら、この日の放送を待ちわびていた。

私は成子坂が活躍していた当時、熱狂的なファンではなかったが好きな芸人がいるなかで好きな方のコンビではあった。

GAHAHAキングでチャンピオンになるまでを見ていて、桶田さんの変わらぬ低さのテンション、渚さんの時にやさしく、時に凶暴なツッコミ。
元気さではなく、普通の状態が変な世界になる独特のコント。
見ていくうちに自然とハマる面白さだった。

10週目をかけた勝負では「死刑」を扱った内容というのがあったためか、笑いは起きていても審査員一同が合格にするのをためらい、失格ではないが再挑戦という裁定を下した一幕があった。
※この時の審査員は高田文夫先生、ポール牧師匠であったことを覚えている。
そして仕切り直しで見事に合格!
10週勝ち抜きで2代目チャンピオンになった。

後にゴシップ系のエロ本か何かで某アングラ芸人が、
「成子坂のGAHAHAキングチャンピオンは、当時の事務所が番組に働きかけたもので審査員も買収されたようなもんだ。だから10週目の時に変なことになったんだよ」
とウソかホントかわからない暴露をしていた。

しかし、それが仮に本当の話だとしても、成子坂は新たなスターを待ち望んでいた時代にマッチしたネタを出し惜しみなく披露していたように思う。

現にその後、ゴールデン帯でも彼らの出演が増えたわけだから。
個人的に2人がムチャしていたなと思ったのは、
「今田耕司のシブヤ系うらりんご」だった。

今思うと夕方5時台の10代に向けた番組って、もう実現不可能だろうな。
スマホがあれば世の中事足りるわけだから。

そうじゃない時代に放送されていた番組。
今田さんがMCとして一本立ちを始めたころで、それこそ以前「あちこちオードリー」で語っていた懐にチャカを仕込んでいた時代。

その脇を東野さんが固めているわけだから、ネタに実力がある成子坂が放り込まれても潰されるのは目に見えている。
しかも生放送。新人ならば誰でも空気に飲み込まれて本領を発揮できないだろう。

しかし2人はそんな中でもおとなしくしていながら、飄々とした雰囲気でさまざまな企画をやり通していた。
2人の本心ではないからわからないが、ここが輝く場所ではなくネタを見せてこそが自分たちという自負があったのだと思う。
ただ今田東野、極楽とんぼがセオリーを破るからだろう、次第に2人もムチャに染まっていくことになる。

私が忘れられないのはスポーツチャンバラの先生をお呼びして、その稽古をしていた時のことだ。
頭に紙風船を着けて、それを剣に見立てたスポンジの剣で叩けば勝ちという実戦を行うとなった時に、渚さんがふいに先生の頭を叩くというアドリブに走る。
いきなりの不意打ちに目を見開いて「痛いじゃないか!」とフルスイングで渚さんを叩く先生。
さすがに今田さんが止めて収拾をはかっていた、という記憶だけで書いているが、してやったりと渚さんは終始ニヤニヤしていたのだ。
生放送のバラエティで爪痕を残す、というシーンでいまだに強烈に覚えている記憶のひとつであることは間違いない。
とはいっても、正確性には欠けてしまうわけだが。。。

その後は「ボキャブラ天国」でさらなる人気者の一角に。

ただ番組終焉とブーム衰退後はあまりメディアで見ることもなく、22年前の1999年12月31日に解散となる。

この解散までの葛藤については、桶田さんが生前に更新していたポッドキャストで桶田さん側からの真意を聴くことができる。

もう一度聴き直してみないといけないが、原因は2人の思いのすれ違いと桶田さんを嫌うマネージャーが、渚さんにあることないことで洗脳に近いことをしていたことだったようだ。

この時の聞き役にいるのが、東京ダイナマイトの松田大輔さん。
名古屋で2人が番組を持っていたころに、当時活動していたお笑いコンビ時代に共演していた間柄とのこと。

直近までお付き合いがあったゆえ、今回の特集では松田さんのインタビューも聞いてみたかったところだ。
松田さんのTwitterで何か触れているかと思ったが、今年の4月27日以降更新がない。。。本心を聞きたいのに!!

反対に渚さんが解散後に組んだコンビ「鼻エンジン」の相方、松丘さんは少し触れていてくれた。

さらに渚さんの側近とも言うべきコトブキツカサさんは、水道橋博士のメルマ旬報で「マン・オン・ザ・ムーン~僕と村田渚の物語~」と題し、渚さんとの思い出などを連載していた。

私も熱心に読んでいたが、ある時クレジットカードの更新で途切れたために気づいたら退会処理をされていたため、最後まで読み切れていない。過去に遡って読めるならば、この機会に再入会してみようかと思うほどだ。

さらに今から8年ほど前の2014年1月9日に放送された「ダイノジ・大谷ノブ彦のオールナイトニッポン」では、コトブキさんをゲストに迎えて村田渚の歴史と片岡飛鳥とのつながりを熱く語り合っている。
※当時、この番組をツイートするときは「#netsu」としていたのも懐かしい。

放送ラストでコトブキさんがこの日のトークを総括して
「芸人の人生って映画だから」
という一言がビシッと決まって、ものすごくカッコいいんですよ!!

成子坂のライブにも行ったことない私が、2人のことを語るのは本当におこがましいと思う。
だけど青春時代に当時の芸人に心酔していたことを思うと、こんな私でも2人に対する思いがこんなにあるんだなと。
そう思えるだけで、少しでも幸せを感じる。

おかげで今日は他のことなんてどうでもよかった。
2021年、年の瀬になって、改めて自分が何をやればいいのか、
いや何をやるべきかがおぼろげながら見えてきた一日だった。


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