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Mくんの「私に書かせなさい」#3 お歌の時間

2月22日はとてもいい日ですね。

2がたくさん並んだ日です。にゃんにゃん!
一年で数字が3つ以上並ぶのは11月11日、1月11日と今日の3日しかありません。
そのほかにも特別な意味合いを持つ日であるのですが、それは超ツド通から探してみてください。

本稿の本流とも言える交換日記ですが、最近はようやく投稿スケジュールが安定してきたように感じます。もちろん、まだまだ安心するのは早い段階ではあろうかと思いますが、それでも数日おきに日記をやり取りすることができるようになりつつあることは、今の段階で若干は認められようというものです。

ここ1か月ほどはとても忙しい日々を送っていました。内側の話で恐縮ではありますが、収録にもほとんど顔を出すことができませんでした。ようやくひと段落つくことができ、気持ちを落ち着けるためにこれを書いています。

今週は「超ツド通」が届き始めた週でもありますので、超ツド通から題材を引っ張って来ることに致します。
ビートルズの『 Ob-La-Di, Ob-La-Da』という曲についてです。
「オブラディオブラダ」とググると曲が聞けると思います。
「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」って何語?呪文?って思ってしまうのは正しいです。これは呪文のようなもので、歌詞を読んでいくと「幸せな気分になるために口ずさむ歌」であることが分かります。
歌詞はこんな感じです。
Desmond has a barrow in the marketplace
Molly is the singer in a band
Desmond says to Molly, girl, I like your face
And Molly says this as she takes him by the hand

*Ob la di, ob-la-da, life goes on, bra
La-la, how the life goes on
(*×2)

Desmond takes a trolley to the jeweler’s store
Buys a twenty carat golden ring
Takes it back to Molly waiting at the door
And as he gives it to her she begins to sing

*Ob la di, ob-la-da, life goes on, bra
La-la, how the life goes on
(*×2)

In a couple of years they have built
A home sweet home
With a couple of kids running in the yard
Of Desmond and Molly Jones

Happy ever after in the market place
Desmond lets the children lend a hand
Molly stays at home and does her pretty face
And in the evening she still sings it with the band

*Ob la di, ob-la-da, life goes on, bra
La-la, how the life goes on
(*×2)

And if you want some fun, sing ob-la-di, bla-da

この歌の歌詞は小さな物語になっています。こんなストーリーです。
-------------------
デスモンド(Desmond)は市場(market place)に小さな屋台(barrow)をやっている
モリー(Molly)はバンドのボーカル
デスモンドは「一目惚れした」(girl, I like your face)とモリーに言ったら
モリーはデスモンドの手を取りながらこう答えた

「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ、 人生はまだまだ先がある
どんな人生になるのかな」

デスモンドは路面電車(trolley)に乗って宝石店に向かった
20カラットの金の指輪を買った
指輪を持ってモリーのところに帰るとモリーはドアのところで待っていて
モリーに指輪を渡すとモリーは歌い始めた

「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ、 人生はまだまだ先がある
どんな人生になるのかな」

2年後、二人は幸せな家庭(a home sweet home)を築いていた
子供が二人、庭を走り回っている
言わなくてもわかるだろうけどデスモンドとモリーの子供たち

とても幸せな生活で(happy ever after)、デスモンドは二人の子供に市場での仕事を手伝わせるようになり、
モリーは家でお化粧(does her pretty face)をして、夜には以前のようにバンドでボーカルをしていた

「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ、 人生はまだまだ先がある
どんな人生になるのかな」

もし君も(人生を)楽しみたいのならオブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダと歌うといいよ
-------------------

ざっくりの訳です。
この歌詞には言葉遊び?のようなものがいくつか出てきます。
Ob la di, ob-la-da, life goes on, bra の”bra”とか
home sweet home とかhappy ever after とか
英語の慣用句的な言い回しだったり、日本語にはないニュアンスが含まれていたりするものなので訳しようがないところがあります。

メロディも明るい調子でテンポの良い曲なので、二人の幸せな生活が滞りなく緩やかに流れている印象を受ける、幸せな曲です。
メロディを聴くと「ああこの曲か!」となる方も多かろうかと思います。

私個人として一番好きなのは、”girl, I like your face”の部分です。
「一目惚れした」としましたが、直訳すれば「お前の顔が好きだ」というなんとも味気の無い、興ざめな言い回しになってしまいます。
私は誰かに”I like your face”と言ったことも、言われたこともありませんので、実際にどんな印象を受けるのかは正直よくわかりません。ただ、女性に「あなたの顔が好きなの!」と言われたとしたら。
私はわりかし素直なタイプなものですから、思わずにんまりしてしまいますね。

話は変わりますが、先日気付いたらNetflixで『攻殻機動隊』シリーズのアニメが配信されていました。
私のSF好きの原点は『攻殻機動隊』にあるのかもしれない、と改めて思わされましたが、とてもお勧めの作品です。

今から30年ほど前に作られた作品で、いくつかの世界線に分岐している作品なので一概に言いにくいところはありますが、2030年台の日本が主な舞台の物語(『攻殻機動隊Stand Alone Complex S.A.C.』)です。

この『攻殻機動隊Stand Alone Complex』は『東のエデン』という作品の世界線の延長線に当たりますので、もし『東のエデン』がお好きな方がいらっしゃれば、それも踏まえて観ていただくとエメェ気持ちになれるところが多少あるかもしれません。
例えば、主人公の草薙素子の過去のエピソードとして、東のエデンで起きた羽田沖の旅客機墜落事故が出てきます。正直、その程度ではありますが。

さて『攻殻機動隊』のS.A.C. 2nd GIG 第13話では攻殻機動隊のメンバーの1人であるパズさんの物語です。

パズさんは女好きというか、女たらしでクールなキャラクターです。
あれ?Mくんっぽいなと思った方が多いと思いますが正しくありません。私はサイトーさんです。
いやいやMくんはタチコマでしょ、と思ったあなた、ありがとうございます。

もしまだ攻殻機動隊を観たことがないという方がいらっしゃいましたら、ぜひ見てみてください。
ストーリーは結構難しいです。
ウォッチパーティという機能がAmazon Primeにあるそうですが、攻殻機動隊がもしAmazon Primeに出てきたら私の解説付きでやってみたいですね。
もし出たらだれか教えてください。

さてこのパズさんですが、「同じ女を二度抱かない」という女たらしぶりです。
この女たらし振りが災いして、元カノに殺されかけます。
この攻殻機動隊という物語を理解する上でいくつか必要な事前知識があるのですが、その中の一つに「義体」というものがあります。ようするにサイボーグです。
パズさんは全身義体で、生身の体は脳と脊髄の一部のみ、それ以外の体のすべては機械です。

このパズさんの元カノは、パズさんと全く同じ義体を作成し、外見はパズさんと全く同じです。

パズさんという存在を手に入れるために義体を作りましたが、そうするとこの世にパズさんが二人いることになってしまいます。
だから本物のパズさんを殺し、自分だけのパズさんにするために本物のパズさんを殺そうという発想に行き着きました。
なんとも不思議なお話ではありますが、「全く理解できない」お話でもないかと思います。

私の敬愛するあいみょんさんの作品に『貴方解剖純愛歌 ~死ね~』という歌があります。
もし聴いたことがない、という方がいらっしゃれば、これを読む前に聴いてみてください。
「あいみょん 貴方」で出てくると思います。

この歌の歌詞も、大好きな彼氏を独占するために彼氏の体を切り刻んでしまう内容で、パズさんの元カノ話に近いものがあります。

人を好きになる上で、その人の内面を評価することはとても大切なことだとする価値観は、それはそれで非常に大切なものです。否定するつもりは毛頭ございません。
ただ、『Ob la di ob la da』 の”I like your face”だったり、このパズさんの物語からは、やはり外見的な部分も重要だということが読み取れそうなものです。
外見はどちらかと言うとその人を象徴するものになるのでしょうか。ただ、それは外見の良し悪しが重要と言うことではなくて、その外見が自分自身の「ツボ」にハマるかどうか、琴線に触れるかどうかというところなのだと思います。

私もかつて、自分の好みの女性のタイプについていろいろ思いを巡らせたことがありました。
ただ、髪型や背の高さ、目の一重・二重など、外見的な特徴についてはあまり傾向がみられませんでした。
ただ共通するところが「なんとなく幸が薄そう」という特徴でした。
なんとも失礼なお話に聞こえてしまうかもしれませんし、実際、語弊のある言い方であることは重々承知しておりますが、その人の外見や話し方、身振り手振り、バックグラウンドのような部分のどこかに「幸が薄そう」な雰囲気を感じる女性が好きなのはどうしようもないと振り切ってしまう他ありません。
性格が明るいとかくらいとかではなくて、なんとも他の良い方が見つかりそうで見つからない歯がゆさを感じています。

ただ改めて思ったのは、”I like your face”という言い方もまた、振り切った言い方なのかもしれませんね。
野暮ったい印象を受けるような、直球で勝負しようという素直で男らしい実直さも感じられます。

『攻殻機動隊』の『2ndG.I.G.』というシリーズではクゼさんというキャラクターが登場します。このひとも全身義体なので顔は作り物ですが、それでも「ゴーストの表れた良い顔」だと言われています。内面が外面に影響し、外面が内面にもまた、影響するといいますか、物質的なものに対しても精神的なものが影響しうるものだという考えは、とてもアニミズム的で私は好きです。

『北北西に曇と往け』という漫画がありますが、これは物と会話ができる主人公が、その特殊能力を活かして探偵業に従事して・・・という物語です。リリィかわいい。
主人公の弟である三知嵩の存在が主人公の今後にどのような影響が出てくるのかは、とても不安で展開が楽しみなところであります。ストーリーも気になりますが、何よりも絵がとても綺麗です。
物と会話ができる特殊能力もアニミズム的ですね。とても惹かれる能力です。私も欲しい。

私の部屋にはぬいぐるみさんたちが10体くらいいます。
ぬいぐるみも、かわいがってやると表情が変わるように見える時があります。
最初の内はいくらかわいがってやっても表情がかわりませんが、1~2年くらい可愛がり続けてやると、可愛がられた後に嬉しい表情に変わったように思えることがあります。

最年長のぬいぐるみであるトムとジェリーのタフィー(名前は「ジェリー」)は、今では普通に会話ができるほどに魂が入っているように思えます。
いろいろ悩まされるときにジェリーに話しかけると、生意気にもアドバイスをくれる時があります。

ジェリーくんはこれからも大切にしていきます。

ちょっと短めですがこれにて。

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