裸現金3千円

こんにちは、こんばんは。

最近の楽しみは食べたフルーツの種を発芽させることです。わたしです。

25歳になってからすごく植物に興味が出て、いろいろ育て始めました。種は、りんご、レモン、オレンジ。実を収穫できるのはあと3年はかかるけど、地道に頑張ります。



先日、交番にお世話になりました。

と言ってもわたしが何か悪いことをしたわけではなく、お金を拾ったのです。千円札3枚。

恋人と夜に雨の中、食後のお散歩をしていたら落ちていたのです。千円札3枚。

財布が落ちてるのは見たことありますし、小銭が落ちてるのも見たことありますが、札が落ちてるのを見たのは初めてでした。若干あやしさ?こわさ?を感じ、一度は通り過ぎましたが、やっぱり戻って交番に届けることにしました。

わたしは小銭でも落ちてたら届ける派で、恋人は拾わない派。落とし主が戻ってからもしれないじゃん、という考えらしい。まあ一理あるけどね。

あと小銭ぐらいなら使ってしまえ派もいると思いますが、わたしはそのあとに何かよくないことが起きたら先ほどの小銭を使ってしまったからこんな悪いことが、、、!と先3日くらいは頭を抱えてしまうメンタル弱々タイプなのでできません。

交番までどっち派かを話しながら濡れた千円札3枚を人差し指と親指で摘んで持って行きました。わりと近くに一度立ち寄ったことがある交番があったのでそちらへ。

そこは駅前の交番なので、そんなに不在することもないだろうと、勝手に思っていて、行ってみると不在。パトロール中の看板とともに電話が置いてあり、何かあったら受話器を取ると署に繋がるとのこと。

そうかそうか、じゃあかけてみようと受話器を取ったが、プーーーーーー。ん?これはこの後繋がるのかな?と5秒ほど待ってもつながらず。

一度受話器を置きもう一度。プーーーーーーーーー。あれ、また?もしかして壊れてる?

もう一度受話器を置き、再び耳へ。プーーーーーー。プー。プー。プー。あれ、音が変わった、接続悪いのかな?え?にしてもこれ署に繋がるんじゃないの、、、?

と大混乱。

だって、わたしはいま急用とか、事件とか事故ではないけど、これ、事件とか事故なら繋がらないってまずくない?と思いながら恋人に相談。

まあ、散歩の途中だからまた近く散歩してあとでもう一度寄ろう、とのこと。たしかにそうしようと、近くをお散歩。10分くらいしてまた交番へ。

うん、まだいない。受話器も、、、繋がらない。このまま置いていく、、、?いやでも、不審すぎだよね、濡れた千円札3枚って。ニュースになったりしそうだし監視カメラにわたしたち映ってるしやっぱり不審だよね。

じゃあもう署に直接電話しようか。スマホで番号を調べてかけると普通にでた。

「あの、いま○○交番にいるんですけども、、、」

お金を拾って交番に来たけど誰もいない旨を伝えて、現金をこのまま置いていってもいいか聞いたところ、その置いていった現金を盗まれた事件があるのでやめてほしいと言われた。なるほど。そんな人もいるのか。

実はいま近くの事件で出払っているので、他の交番から人を派遣するから20分ほど待ってほしいと言われた。

タバコの匂いが微かにする、不自然なくらい片付いているデスクが並ぶ、小さな交番に恋人と2人で、待っていた。

20分くらいたったら2人の男性巡査?が来た。多分わたしと同じ歳くらいの若い人。

わかっていたけれど、お金を渡してそれで終わりってわけにはいかず、拾った場所、名前、連絡先なんかを聞かれた。

「こちらの裸現金3千円ですね」

へえ、ピラで落ちてた千円札のことは裸現金って言うんだ、財布は服なのか、、、とか余計なことを考えていたら

「それから、こちらの持ち主が出なかった場合なんですが」

そう聞かれた。知ってる、わたしはその制度を知っている。持ち主が見つからなかったら全額、見つかったら何%かわたしの元にくる制度。わたしがまだ小学生の頃母が財布を拾った時に教えてくれたことがある。

「いらないです」

わたしは拾った時から決めていた。千円札3枚だし、持ち主が見つかる可能性はかなり低いことはわかっていたけれど、わたしはこれをもらうつもりはなかった。ほしいから拾ったわけでもないし。

で、そこで警察の方も「わかりました」と言ってくれればいいものを、なぜか食い下がられた。

「もらえるんですよ?いいんですか?」

いや、いや、いいっていってるじゃん、、、

「見つかった場合でも何%かもらえますが」

「結構です」

そのあとも2回ほど聞かれた、ほしいんでしょう?みたいな雰囲気で。

それがなんだかわたしには不快だった。

真顔で真面目な感じで聞かれるならまだわかる、確認してるのかな?と。でも2人は違ったの、なんかマスクで見えないけれど、ニヤニヤしてる感じで。

世間話のつもりだったのかもしれないけれど、住所を答えたときに「そこらへんに住んでるってことは学生ですか?」と聞かれたのも嫌だった。だって別に職業を書く欄なんてないもの。

違うから、違うと答えたけれども、学生でお金が無さそうだから、あんな風に聞かれたのか、と後で思ったときは、なんか心がザワッとした。


帰り道、恋人に嫌だった気持ちのことを話したら、恋人も不快に感じていたみたいだった。偏見かもしれないけれど、コミュニケーション取るのが得意ではない人だったのだと思う、2人とも。じゃなきゃ故意にしたことになるし、それはもっと不快。

こんな人ばかりの交番だったら、今後お金を拾っても届けたくないなあ、と思うくらいに。まあ、届けるんだけど、きっと。



って言う『不快でした』って話を書きたかっただけなのに、忙しくてかなりの日数に分けて書いてしまったよ。

あの時の不快な気持ちはもう忘れたので、いま落ちているお金を見つけたら、わたしは拾うし、交番に届ける。




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