プログラミングスクールを卒業したゴミを面接した結果

stand.fmで出している音声の文字起こしバージョンです。口語になっていて読みづらい点はご了承ください。

はじめまして、有山と申します。

ツイッターでプログラミングスクールについて言及した件についてお話ししようと思います。


そもそも経緯としてはプログラマー、エンジニアを採用したいわけではなく、運営しているエロサイトのアシスタントが欲しいと思って、この一週間で20人くらいオンラインで面接をしました。


募集したのはあくまでサイト運営のアシスタントなんですが、プログラムかじっててコーディングとかできる人にはお願いできる仕事の幅が広がるのでそういう人は歓迎です、という感じで募集をしていました。


するといわゆるプログラミングスクールを卒業してフリーランスしてます、っていう人から3人くらい応募がきました。


そこで経歴、職歴、あとはポートフォリオあれば送ってください、と言ったところ、3人ともポートフォリオを送ってきました。


ただ、そのポートフォリオっていうものを見た時に、愕然としたと。


3人とも例えばワードプレスの入れたそのまま(色、テキストちょっと変えただけ)とか、おそらくスクールの課題みたいなものをそのまま送りつけてきたんです。


見た瞬間にわかるじゃないですか(笑)。なので面談の時にポートフォリオって意味わかりますか?って聞きました。ポートフォリオというのは私はこのクオリティで作業ができます、というのを伝えるためにありますよね。


ポートフォリオが必ずなければならないわけでもないんですよね。僕は新卒でSIerに入りました。そういう会社に入るとポートフォリオを自分で作れるわけではないのですが、例えば「〇月の金融機関向けの~システムのプロジェクトの中で末端のシステムエンジニアとして~の作業やってました」とか言えば「うちに来ても~の仕事はできるね」みたいになると思うんですよね。なので具体的な経歴、職歴、ポートフォリオは必要ですよね、という話をしました。


話を戻すとエンジニアだったら例えば~言語で環境構築して設計書いて、それをコーディングしてテストしてリリースするところまでできます、とか。デザイナーだったらphotoshop、illustrator、Adobe XDとかでデザインを作ってコーディングしますよ、とか。


もうちょっと初歩的なのではwordpressのphpとか中身の~をいじって~できますよ、とかなんですけれども、こういうところを掘り下げて聞いてみても、面談した3人ともなんというかポカーンとして返事が返ってきませんでした。


20分くらい話したのですが結局その人のスキルが全く分かりませんでした。


だから少しきつい言い方をすると趣味で英会話教室や料理教室に通ったくらいのレベル感だったのでお断りをしました。


ただ、激詰めしたりとかしたいわけではなかったのでこういうこともお伝えしました。


1. 人間性を否定しているわけではないですよ。努力はしていると思うしそもそも向上心がなければ高いお金を払ってスクールにすら行っていないでしょう。
2. お金を実際に払って仕事を依頼する立場に立って言うと実務が伴わなければ技術に価値はありません。正直現実はものすごく厳しいです。
3. ポートフォリオとしてコピペとか課題を出すのはさすがにまずいです。
4. 具体的にフリーランスだったらこれくらいは自分でできないといけないです。
5. 制作会社は未経験でも雇うところはあるけれども自分で調べて解決する力が必要です。
6. スクールを卒業してもその程度のレベル感であればあえてプログラマーを目指すよりはもっと自分にとって適性のある仕事を探したほうが幸せになれる可能性が高いです。


正直クソみたいなプログラミングスクールは多いですよね。「プロが教えてます!」「みんな一流企業に入社しています!」みたいな誇大広告のテックキャンプとか侍エンジニア塾とかは講師のレベルが低すぎると思います。


スクール卒業生がそのまま講師やっていたりとか聞きます。高い金払ってるんだからやっぱりちゃんとプログラミングを生業にしている人に教わりたいですよね。質問しても「教材に書いてあるんで読んでください」「自分はわからないんで」みたいな講師が正直多いと思います。


そういうところって広告、アフィリエイトにお金バンバン出してるからそっちにお金が飛んでることが多いです。


ただいいスクールもたくさんあるんですよ。ツイートしたんですがこうやんさん(@kou_yan)、ひさじゅ(@hisaju01)さん、ふじふじパイセン(@ibiken)は僕の昔からの知り合いで、世の中をよくしたいって本気で思ってる経営者の方々です。


プログラミングスクールなんて正直そんなに儲からないですが、一人前のエンジニアを増やしていけば必ず世の中が良くなるという意志を持ってやっててすごいと思います。


あとは最近タイムラインに出てきてフォローさせていただいた野呂さん(@norotime)のところはガチですね。ちょっとガチすぎて初心者の人は入りづらい感じはしますが、法人向けの研修もしていらっしゃったのですごいと思います。


いいスクールの特徴は、エンジニアが自走するのが大事ですよとちゃんと教えているスクールです。代表や講師の方が第一線でプログラマーをやっていて具体的なスキルの基準を示し、現実も見せ、誇大広告も出していないところです。


もしこれからスクールに通うのであれば実際に通った人に納得のいくまで話を聞いて、総合的に決めるといいと思います。


もう少し話すと悪いスクールで騙すほうも悪いんですが、騙される生徒も悪いです。いわゆる養分ですね。スクール通えばエンジニアになれるっしょ、どっか就職できるっしょ、って思ってる人は、死にます。


学校通っただけで勉強できるようになりましたか?部活で野球やってるだけでプロ野球選手になれましたか?


楽して稼ぎたいプログラマーは月100万円くらい稼げるとか思ってる人はそんな甘くないです。あとそもそもプログラミングとかデザインとか好きじゃないのに今の仕事がきついからやってみようという人もすぐプログラミングやめたほうがいいです。好きじゃないと絶対続かないです。


またテックキャンプとか侍エンジニア塾とかの広告見て入っちゃったヤバい典型の人は受け身でやってもおそらく結果は出ないので独学で頑張るか、自分にとって目標像をしっかり定められる手段をテックキャンプ以外に作ってください。テックキャンプにいるだけでは100%伸びません。


そういうスクールを卒業した人は、「自分のスキルのレベルを説明できますか?」「実務にどれくらい貢献できますか?」と聞かれて自分のできる/できないことをはっきり答えられる人はおそらく通用すると思います。


きつめなことも言ったんですが。。心当たりのある人は心を入れ替えて頑張ってほしいなと思うものの、プログラミング好きじゃない人は違う人生もあります。なのであんまりこだわらず、どういう仕事が自分に向いているのか、今の仕事がきついから逃げようと思ったけどそうじゃないな、というのを探してほしいです。


あとはプログラミングは勉強したけどそこに加えて現職の経験を活かすことも考えます。例えば現場系の仕事であればそこのIT化(会社のホームページ作る等)とかに需要はあるし、業界知識を生かして制作会社に入るとかもできます。制作会社にいたら例えば不動産とかのシステム作るってなった時にみんなわからないから調べながらやりますが、詳しい人がいれば力になれるとか、あります。あとはプログラミング自体無理だなと思ったらプログラミングをちょっとかじってる営業(制作会社とか)をやるとかがあります。


なのでぜひ、考えてほしいなーと思います。
伸びる人の特徴をおさらいすると、


1. 自走している
2. プログラミングとかデザインが大好き
3. なりたいエンジニア像がある(努力すべき方向がわかる)


自分がもし今未経験からエンジニアを目指すとしたら、最初はお金がもったいないからスクールにはいかないと思います。Progateとか独学でできるものがあるので最初はprogateで基礎的なことをやりつつ自分の作りたいアプリケーションがあるので、それをどうやったら作れるのかをprogateとか初心者用の本を2~3冊買ったりして作ります。


自分で作っていると「これどうやるんだろう」「データベースどうやって接続するんだろう」みたいな感じで試行錯誤してようやくうまくいった、という経験をできるので、少しずつうまくなっていくと思います。


どれだけスキルが伸びても開発環境はどんどん変わっていくので新しい知識や技術にはキャッチアップしていかなければいけないです。新しいことやるときってチュートリアルどおりにやってもうまくいかなくて試行錯誤します。これはいつになっても必要なプロセスなので初心者はつまずきながらもやらなければならないと思います。


プログラミングスクールがどうとか自分にはそんなに関係はないので、こんなことしゃべってもなあと思ったんですけども、スクール行ってもなにもならない人が想像以上にたくさんいたので、まとめてみました。
では失礼しますー。

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