輸液ポンプ

輸液回路の材質:ポリ塩化ビニル
※ポリ塩化ビニルは「ニトログリセリン」や「インスリン」を吸着するので注意が必要。

ポンプの種類

ポンプの種類は大きく「機械注入方式」「自然滴下方式」「予圧注入方式」の3つにわけられる。さらに機械注入方式は「ペリスタルティック方式」と「ピストンシリンダ方式」にわけられる。

ペリスタルティック方式(誤差:±10%)
・フィンガポンプ
・ローラポンプ

ピストンシリンダ方式
・反復ピストンポンプ
・シリンジ方式(誤差:±3%)

自然滴下方式
・輸液コントローラ

予圧注入方式
・バネ式インフィザー
・バルーン式インフィザー

制御方式の種類

制御方式は「滴数制御型」と「流量制御型」にわけられる。

滴数制御型
赤外光
の滴下センサを用いて滴数を制御して量を調整する。
20滴/mL(20滴で1mL)と60滴/mL(60滴で1mL)の2種類の方法がある。
薬剤の「粘度」「密度」「表面張力」などによって誤差が生じるので調整が必要。
敵数で制御するので専用の輸液セットは不要

流量制御型
専用のチューブを使うことで内径が一定になり流量が等しくなる。
内径が変わるといけないので専用の輸液セットが必要
例)ローラポンプで流量を制御する。
 専用のチューブを用いると内径が常に等しくなるので、薬剤の粘度や密度、表面張力に関係なくローラ1回転の流量は等しくなる。

代表的なトラブル

フリーフロー
フィンがポンプで起こるトラブル
通常はフィンガポンプが回路をかんでいるので落差による薬剤の投与はない。
何らかの原因で回路の遮断がなくなり落差によって薬剤が自由に(フリー)流れる(フロー)トラブルをフリーフローという。

サイフォニング
シリンジポンプで起こるトラブル。
シリンジを固定できていない場合にシリンジが引き込まれて薬剤を大量投与してしまう。
※シリンジポンプで投与する薬剤は精度を重視するものが多いため大量投与されると大変危険である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?