SUPERTUNAとケーキのクリーム

BTSミリしらなオタク仲間(私がナムペンなためにナムさんの画像ばかり見せられている)に、「SUPERTUNA」教えたら困惑と同時にキム・ソクジンが気になってしまったみたいで、「Abyss」を紹介したら「スーパーツナでは気がつかなかったけど歌が上手い・・・!」と言っていました。
彼女はミュージカル畑のオタクなので、そういう歌の専門家を推してる子に「歌が上手い」と言われるとまるで自分のことのように嬉しいんですよね。

ネット記事ではたまに、ジンニムがミュージカルに出演したらいいのにな、みたいなこと書かれてますが、私もそう思います。
ボーカルラインではおそらく一番ミュージカルに向いてる歌声だろうなと。
(いやマンネラインが向いてないわけではないんですけどね)

もともと俳優志望だっただけに、アイドルやアーティストの歌い方というよりは、パフォーマンスはアイドルという自分を演じている演劇に近いような気がするんです。
アナ雪のハンス王子が似合うんじゃないかというコメントにはめちゃくちゃ笑いつつ確かにと思ってしまいました。
生粋の王子様って感じなんですよねえ。いつだかミッチー(及川光博さん)に近いというツイートがまわってきてそれも本当にその通りだなと思います。
 
そして謎に調子にのって「Awake」「Epiphany」「Moon」「Yours」や、「Cristal snow」「死んでも君だよ」らへんも紹介しちゃいました。
ていうかそのへんを含むリンゴのプレイリスト(1時間超え)作ってリンクを送ってしまいました。オタク、こういうとき見境がなくなってしまう。

改めて聞くとやっぱりジンニムの声は安定感があって「いつでもここにいるよ」って感じがして好きです。
たまに「ジンのパートが少なすぎて不遇」とおっしゃっている人もいて、気持ちも分かるのですが、個人的には、曲の盛り上がりの部分や難易度の高いパートを任されることが多いように感じます。
ジンニムの安定感とぐっとくる表現力が必要なところというか。

私のなかでボーカルラインは、センターで王道・戦隊モノでいうならレッドのボイスのジョングク、低音は個性的で高音は切なげな、多彩な魅力で誘惑してくるテテ、葛藤や溢れる想いをダンスとともに全身で表現する少年性を永遠に失わないジミン、という個性的なマンネラインに、いつも曲や6人に寄り添うように歌うジンニム、というイメージです。
ジンニムは、優しくてあたたかい。
一瞬一瞬にすべてをかけて光り輝くジョングクや、今日のライブが終わったら自分の故郷の星へ帰ってしまうんじゃないかと思うくらい(いい意味で)人外ぽさのあるテテ、毎秒こちらの感情を揺さぶるジミン、この3人の個性はあまりに強く、そしてその強い個性が防弾少年団らしさ、BTSらしさを作ってきたと思います。
ラップラインの3人が作ったヒップホップのしっかりとした土台に、自分らしさを出してのびのびと表現する3人はすごく素敵です。
じゃあジンニムやラップラインがのびのびしてないかというとそんなことはないのがまたこのグループの良さだと思うんですけども(ラップラインの尊さはまた別で書きたいです)
 
ジンニムの歌声は、いい意味で曲によって様子が変わります。
なんなら、その前に誰が歌っているのかによっても変えていると思ってます。
ジョングクと一緒なら、そののびやかさに合わせて、
テテと一緒なら、あの誘惑するセクシーさに合わせて、
ジミンと一緒なら、「この想い届け」と聞こえてくるような切実な願いに合わせて。
意図しているものなのか、それとも無意識なのかは分かりません。

私はアミになりたての頃は正直ジンのパートだけ迷子になってました。
そのくらい、ジンニムは3人それぞれに寄り添っているように聞こえるんですよね。
パートが少ない、という意見の理由にはそういう印象もあるんじゃないかなと思います。
むしろMVなどではジンニムがたくさん映っているように感じているのですが(これもたぶん私の印象ですが)、どうなんでしょうね。
気になって秒数とか調べる方の気持ちも同じオタクとしてすごい分かりますし、一方で数字でなくて印象のほうが大切なんだよなという気持ちも同居してます。
 
ジンニムはみんなに寄り添っている、とすると個性がないかのように思ってしまいますが、ぜんっっぜんそんなことはありませんよね。
ソロ曲でもそうですし、どちらかというと飾り気がないというか、必死ではないというか、シンプルというか、ベールに包まれているというか。
半透明なイメージがあります。
MVでは、桜に攫われる系ナンバーワンなんですけど、でもライブ映像を見るとむしろずっとそこにいてくれそうな安心感というか。
いい意味で、7人の中で一番地に足がついていて、いい意味でアミに現実を見せてくれるというような気がします。
うまく言えないんですが。
リーダーであるナムさん・みんなのオンマホビとはまた違った視点でみんなを見ているというか。
助けてくれたり話を聞いてくれたり手伝ってくれる、というよりは、それこそふわふわのぬいぐるみのようにいつでもそこにいてくれて、寄り添ってくれて、ヤーヤー言ってくれるというか。
ジンニムのメッセージはいつもすごくシンプルで、「ボクはここにいるよ」というものだけなように思うんです。
そしてだからこそ安心する、同時に切なくなる。
 
今書きながら思ったんですけど、たとえばBTSというグループをホールケーキだとします。
ホールのケーキを選ぶときってやっぱり一番最初に目がいくのって上にのってる具材ですよね。
いちごとかチョコとかマジパンとかアラザンとか。
これがジミン・テテ・グクのマンネラインです。
イチゴがグク、ビターチョコがテテ、ジミンちゃんはオレンジピールかなぁ…。
で、中に挟まってるほうのいろんな種類のフルーツがホビ、スポンジがシュガさんとナムさん。
ラップラインのおいしさは、切ったあとや舌の上で分かるんですよ。
BigHit・HYBEっていうお皿にのせられた、豪華なケーキ。
ジンニムは、絶対忘れちゃいけない生クリームです。
みんなに寄り添って、つなぎ合わせて、調和させる。
生クリームってすんごい大切じゃないですか。
ケーキを選ぶときってやっぱり「上に何がのってるか」「中に何が入ってるか」だと思うんです最初は。
でも、ケーキを食べ続けるかの決め手って生クリームとスポンジじゃないですか?
そんで絶対に、どれも欠けちゃいけないんだよなって今改めて思ってます。
キム・ソクジンという人が防弾少年団というグループの最年長メンバーで本当によかったなと思います。
ジンニム、センイルチュッカヘ!

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