ピクスクのイベントって結局どの発送方法が一番ええの?

ありがたいことに、自分が活動しているジャンルでも、ピクスクのオンライン即売会が開かれることになりました!
よっしゃあ参加しよ!!オンライン即売会ってどんな感じなんやろ~~~って、たくさんTwitterとかで検索してまして。
参加のための方法(出店の仕方とかアバター設定の仕方とか)や、イベント準備・当日のレポたくさん出て来るのに、発送などの『その後』の話が全然出てこなくて。(探し方が悪い??)
多分こういう裏側のことを表に出すべきでないって感じなのかしら……?でもだって分かんないんやもん!分かんないままとか不安やし……
あるところで『リアルイベントの初動と変わらない位手に取ってもらえました~』っていうレポを見て、えっ、リアルイベントの時と同じ数だけ発送するってどうやってんの…?って思って、実際にピクスペに店舗を作って、細かいところまで調べまくりました。
私は普段はboothを使っていて、自家通販・匿名配送です。同じジャンルに似たような人も多いので、そんな人たちの力になれたらいいな~と思ってnoteに書いてみることにしました!

boothがいいのかピクスペがいいのか、そしてピクスペならどんな発送方法があるのか……などをまとめていきます。

ってか、まず確認なのですが
ピクスク(スクエアの方)=オンラインイベントの場所
ピクスペ(スペースの方)=実際に頒布品を置く店舗
ピクシブ(支部のやつ)=神絵・神作品がいっぱいあるところ
ピクスタ(PIXTA)=めっちゃ良い写真がいっぱい置いてあるところ

まずここをごっちゃにしないようにしないとね……よく言い間違える。

booth?それともPictSPACE?

(※ピクスペのサイトでは、『頒布者』『注文者』って書かれているのですが、分かりやすくするために頒布者を『サークル主』とさせてもらいます)

ピクスクのイベントは、外部通販サイトも利用が可能なので、普段使いのboothでも全然いいのですが、提携している分、ピクスペだといいことも多くて。特に、一般参加者さんはピクスペ連携のお店の方がお買い物が色々と楽なんだろうなぁって印象を受けました。

◆ピクスペについて

【ピクスペのいいところ】
・イベント中、別窓へ飛ばずにすぐにお買い物ができる。(外部サイトだと一旦『以下のリンクに移動しますか?』っていう画面が出る)
・ピクスペで頒布されたものは、同じくピクスペで頒布されているものでまとめて最後に決済ができる。(boothの場合は店舗ごとの決済になる。)
・誰かが店舗に入ると、サークル主にはピコンと通知が来る…らしい(そういうのをレポで見たので実際に確かめたわけではありませんが…!)
※9/26追記 通知が来るのは、ピクスペでも外部サイトでも共通だそうです!情報ありがとうございます!

・匿名配送を利用する場合、『まとめて配送』ができる(詳しくは後述のピクスペの発送方法に書きます)

外部連携サイトで、毎回毎回別窓に飛ばされて、カード情報打ち込んで……ってするより、ピクスペでささっと買い物かごに入れて、最後にまとめて決算できる方が楽なんだろうな~って一番思いました。言い換えると、お金を使ってる感覚がなくなるってことですがそれはリアルイベントでも一緒ですしね(なんか500って書いてあるコインを渡したら神のような本を貰える場所、それが即売会)

注文が多くなると、ありがたいけど手間が大変だろうな~って思っていたら、まとめて配送というサービスを使えば、やるのは主に梱包だけなのでそうでもなかった(boothの自家通販&匿名配送を想像していたので地獄だと思ってた)詳しくは、この記事の後半にピクスペの発送方法について書きます。

あと、売上金が銀行振り込み以外にアマギフでも受け取れるらしい。

※12/12追記
アマギフでの受け取りが停止しているのに気付きました!失礼しました。いまは銀行振り込みのみだそうです。

【ピクスペの微妙なところ】
『全年齢』『成人向け』の指定しか店舗単位でしかできない。
・送料の設定がめっちゃ難しい(後述)

頒布品ごとに指定ができないようです。私のところは、成人指定の本・全年齢本・グッズと全部あるので、こういうのめっちゃ困るんですよね……!
(幸い自ジャンルは成人している方が圧倒的に多いけど、そうじゃないジャンルも多いでしょうに……!)
公式に問い合わせたところ、店舗を分けるなどの対策をしてくれと言われました。イベント中、店舗にリンクが貼れるのは1つだけなので、店舗の説明ページなどにHTML等でリンクを貼る必要あります。

送料の設定はね……これピクスペ使ってる皆さん本当どうやってんの!?ややこしすぎてややこ(稚児)になるレベル。めっちゃ長くなったので、後半にまとめてます。

◆boothについて

先に言ってしまいますが、サークル主さんの手間を減らすという観点では、boothの倉庫サービスが最強です。私は普段は自家通販なので倉庫サービスを使っていないかったのですが、ちょっと心が揺れ動きました。

【boothのいいところ】
・事前に倉庫サービスを設定しておき、頒布品を送っておけば、自分がすることは何一つない。梱包すらしない。注文が多くても大丈夫。全部boothさんがやってくれる。
・頒布品ごとに成人向け・全年齢を指定できる

ピクスペの超ややこしい送料設定を見た後だったのでに、booth倉庫サービスの『注文時に宅配便(730円)・ゆうパケット(400円)のどちらかに自動的に振り分けられます』の表記を見て「神か!?」って思った。
boothはヤマトさんと連携してるのもあって、例えば「ネコポス使うから370円」のように、一律で分かりやすいんですよね。ピクスペとちがって!
【追記】
いざイベント当日に使った人に話を聞いてみましたが、なかなか一筋縄では行かないようで…。詳しくは次の記事のイベント当日レポ に掲載していますのでよかったら併せてご覧ください。


boothとピクスペで迷う人ってきっと私みたいにbooth自家通販組だと思うのですが、オンラインイベントのような注文数が多くなりそうなときは自家通販の匿名配送はやめといた方が絶対に良いですよね……!ファミポートから大量のレシートをもってファミマのレジを長時間占領するとか、考えただけでも恐怖でしかない。(送り状も一つずつしか出てこないしね…)

※9/26追記
boothの匿名サービスならPUDOが便利だよ〜!と教えてもらいました!
発送伝票とかなく、QRコードをピッと読み込ませてロッカーに入れれだけでおしまいなんだそうです!(簡単すぎて笑ってしまった!)
行動圏にPUDOがある人はそちらの方が良さそうですね!私みたいに深夜のファミマの兄ちゃんに舌打ちされちゃう前にね…!

【boothの微妙なところ】
・倉庫サービスの場合は、注文者さんの手元に届くまで時間がかかってしまう。
(商品が倉庫に到着後、土日祝を除いた6~17日で入荷作業が完了して、2~3営業日で発送されるとのこと。長いと3週間くらい?事前にopp袋で梱包しておけば早くなるらしい)
・稼働数が少ないとboothの倉庫の保管料がかかる
・サンクスカード的なものを入れることができない。

すんごく個人的な話なのですが、サンクスカードを入れられるところって自家通販のメリットのうちの一つだと思うんですよね…!
2回目以降の注文の方にはなるべく被らないように違う柄のものを入れたり(被ってた人がいたらごめんなさい)、boostしてくださった方にはメッセージを添えてみたり、誰の注文か分かる時は推しキャラでカードを作ったりとか。そういうのが好きな人、少なくないと思います。
倉庫サービスは楽だけど、こういうちょっとしたことができないのは寂しいなぁと私は純粋に思いました。ピクスぺなら自分で梱包するので可能です。言うなら、手間を省くか、更に手間をかけるかですね。

というわけで、ピクスぺとboothの比較でした。


★PictSPACEを使う場合、2種類の頒布方法

ということで、私は現時点(イベント開催2か月前)では若干ピクスペの方に心が動いているのですが、具体的にピクスペを使うときの配送方法についてまとめてみます。

①直接配送
クリップポストやレターパックなどのサービスを使い、サークル主から注文者の住所へ直接送ります(相手の住所・氏名などを取り扱います)

【メリット】
・すぐに注文者の元に送ることができる。

【デメリット】
・自分の住所情報も注文者に開示することになる。
・一件ずつの発送作業が必要(数が多いと大変!)

②匿名配送
サークル主から一旦ピクスペの会社に頒布品をまとめて送り、それをピクスペから注文者へ送ってもらえるサービスです。匿名配送システムの利用料として350円がかかります。

また、匿名配送の場合は「まとめて配送」が可能です。
それぞれ注文ごとに頒布品を無地の封筒等にまとめておき、封筒に注文IDを記載して、レターパックや段ボールでまとめてピクスペの会社に送ります。すると、なんとピクスペの中の人が一通ずつ注文者へ送ってくれます。まさかの手作業仲介!物理的匿名配送!公式Twitterによると、こういうの得意なんだそうですよ。
詳しくは公式サイトのこちらのページに画像つきで説明が載っています


【メリット】
・個人情報を取り扱わなくて済む
・封詰めしてIDを書くだけでOK。サンクスカードなども封入可能。
【デメリット】
・システム使用料がかかる(送料とは別の概念です
・一旦ピクスペを介するので、注文者の手元に行くまで多少時間がかかる
(大体サークル主がピクスペに送ってから10日前後だそうです)

そして、この直接配送と匿名配送のどちらにするかは、サークル主側が選べます。

・直接配送のみOK
・匿名配送のみOK
・直接配送・匿名配送両方OK(注文者がどっちを希望するかを選択する)

って感じです。
そして、重ねて書きますが、匿名配送を希望する場合は、送料とは別に350円のシステム利用料がかかります。このシステム利用料は、サークル主が負担するか、注文者が負担するかを選択することができます。
送料と匿名配送システム利用料の兼ね合いについては、次の送料の項目で書きます。

◆送料について

正直この送料のことを調べたときに、『………んふ、慣れてるしもうboothでいっかな……』って思いました。一度心折れました。
多分、多種多様なサークル主さん、界隈、様々な状況でも対応できるように自由度が高く、すごくすごく細かく設定が可能になってるんやと思います。自由度が高く細かいが故に……分かりにくい………(ピクスペの中の人ごめんなさい)
boothが問答無用で送料は注文者負担やったから考えたことなかったんやけど、もしかして送料を注文者に負担させると干される界隈とかあるんか……?

というわけで、送料の設定方法を見ていきましょう。なんと全部で6種類の設定方法があります!!

①送料を上乗せした価格を頒布価格にする代わりに、送料を設定しない。

あれですね、最近のAmazonの送料無料の商品みたいな感じですかね?(ヤフーショッピングでは500円+送料700円のモノがAmazonだと1200円送料無料になってる的な)
それぞれに送料が上乗せされているので、複数購入された場合はその個数分だけ送料がかかります。それを防ぐには②を選んでください。

②頒布物ごとに送料を設定して、複数購入された場合は一番高い送料を設定する。

例えば、グッズなどの小さいものは定形外の120円でいいけど、同人誌ならスマートレターの180円で……のように、個々に設定ができます。
グッズと同人誌を両方注文した場合は、この場合は高い方の180円が適応されます(300円にはならない)


③いくつか送料の候補を設定し、注文者に選んでもらう

【例】※イメージしやすいようにレターパックシリーズで説明します。冊数やグッズの数は全部仮の数字です。参考にはしないでね

A. スマートレター
180円(同人誌2冊までならこちら)

B.レターパックライト
370円(同人誌2冊~5冊+アクキー0~2個までならこちら)

C.レターパックプラス
520円(同人誌6冊以上+アクキー3つ以上ならこちら)

ってな感じで、サークル主側で自由に価格を設定し、分かりやすい説明もつけて、注文者に選んでもらう形です。

気を付けなきゃいけないのは、例えば注文者が間違った送料を選んだとしても、すでに決済後なので変更が効かないことです。
『Aの180円で十分大丈夫なサイズなのに、Cの520円を選ばれちゃった!』とか、逆に『Bの370円じゃないと入らないサイズなのに、Aの180円を選ばれちゃった!』ってこともあるかもしれません…。
それを防ぐために、④・⑤・⑥の設定があります。

④頒布物の個数ごとに送料を設定して合計で送料を決める

店舗の送料設定のタブで、事前に何個でいくら、と設定しておきます。
【例】
合計3つまで  180円
合計5つまで  370円

ちなみに、設定よりも多くの数を注文されてしまった場合、送料の設定ができないので注文ができないようです。

⑤頒布物ごとに重さを設定し、合計の重さで送料を決める
⑥頒布物ごとに厚みを設定し、合計の厚みで送料を決める

(似てるのでまとめましたが、店舗で設定するときは重さか厚みかどちらかです)
色んな大きさがあるから個数だけなら分かんないよ!って人のために、厚みや重さで決める方法もあります。
事前に頒布物ごとに重さや厚みを設定しておき、その合計を計算して送料を設定します。

【例】
<厚さの場合>
厚さ2cmまで 180円
厚さ3cmまで 370円

<重さの場合>
重さ1kgまで 180円
重さ2kgまで 370円

……ってのを、全部自分で調べて価格を決定します。あれですね、厚みで計算する場合、梱包材の厚みとかもあるので気を付けなきゃいけないですね(ネコポスで何度かやらかしたことがある……)

今、例で扱ったのは全国一律の価格のモノばかりでしたが、ゆうパックのように、発送する地域によって価格が変わるものもあるので、地域ごとに価格を上乗せすることもできます。

◆匿名配送の場合

上記の話は、主に直接配送でかかわりが深いものでして、匿名配送の場合は少し違う観点が必要だと思いました。

おさらいですが、匿名配送は、
【サークル主】
 ↓(A)
【ピクスペ】
 ↓(B)
【注文者】

のように、一旦ピクスペを介して頒布物を注文者に届けるサービスです。
匿名配送のシステム利用料350円がありましたね。
あれは、おそらくピクスペから注文者への送料にあたる金額(Bの部分)という認識でいいと思います。
じゃあ、匿名配送を使うときは、その利用料が送料に当たるから、送料については考えなくていい?
答えはNOです。サークル主からピクスペへ送る時の送料(Aの部分)を考えなければいけません。
まとめて配送する回数が少なければ少ないほど、そして一度にたくさん送れば送るほど、Aの部分の負担は小さいです。しかし、注文がまばらに来てしまった場合や、嵩張るものだとそうもいきません。ちりも積もれば山となります。
システム利用料を送料代わりに捉えてたり、週1回まとめて配送するから送料を低く設定したり、まとめて配送はしない分通常発送と同様の送料を設定することも可能だと思います。その辺をよく考えて、送料や頒布価格を決定する必要がありそうです。めちゃくちゃ悩みます。私も多分イベント直前までどうするか悩んでいる気がします。

そうそう、ピクスペは、ピクスペを利用するのに手数料が頒布価格の10%がかかるので、あれもこれもサークル主負担にして、赤字にならないようにだけ気をつけてくださいね…!!

(ありえないですが、ピクスぺまでの送料・匿名配送システム利用料すべてをサークル主負担にすると、500円の本を発送するのに、

①サークル主からピクスぺまでの送料(スマートレター) -180円
②匿名配送 システム利用料 -350円
③ピクスぺ利用手数料 -50円(頒布価格の10%)

で、580円かかってますからね??発送するだけで赤字ですから!気をつけて!!)

というわけで、長々と書きましたが、以上が現時点で分かっているピクスペとboothの違い、およびピクスペの各発送方法の特徴や送料についてでしたっ!もし間違ってるよ~って箇所や、ここ変わったよ~~ってのがあったらこっそり教えてください!お願いします!
初めてオンライン即売会に参加する人のお力になれますようにっ!

9/29 追記
沢山の方にご覧いただいているみたいで本当にありがとうございます!せっかくなので、以前にTwitterで紹介して反響が大きかった、同人イベントに最適なトランスポートバッグのツイートを宣伝がてら添えておくことにします。
早くこれが活用できるリアルイベントがたくさん開催されますように!


【12/9 更新】
実際にオンラインイベントを終えて、ピクスペの匿名配送を実際に使ったのでまとめました!よろしければ一緒にどうぞ!
ピクスペの匿名配送を実際に使ってみた!【boothとの比較あり】

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