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ソナチネを貸してくれ

むからわさーん、やめてくださいよー
むらかわさーん、やめてくださいよー

先日のゆ~すほすてるの新譜試聴会の際、北野武の新作『首』の話になった。空気階段のラジオ、オードリーのラジオでそれぞれ『首』の話題で持ち切りだったこともあり、かなり見たくなってきた。ゆ〜すザキもラジオを聞いていて、同じ高まりらしかった。

特に空気階段の「北野映画っぽい話」のコーナーが面白かった。どこかやるせないような、ちょっと辛いような、それでもあたたかい人間味を感じさせるようなエピソード(実話だろうか)がリスナーから送られてくる。その登場人物の人間関係や後読感みたいなものから香る「北野映画っぽさ」に、空気階段の2人が喜ぶわけである。

おもえば北野映画、見てないのもいっぱいある。見たいけど見てなかったのが、代表作と言われる『ソナチネ』。北野映画はNetflixなどのサブスクでは基本見れないということもあり、いまは手が伸びない人も多いのかも。

今回、ゆ~すザキとたけこと共に『首』を見に行く約束をとりつけたうえで、その勉強会として三者による『ソナチネ』上映会を行う運びとなった。

しかし『ソナチネ』がレンタルできない。ツタヤディスカスという、かつてレンタル界の覇権をとったツタヤ様のオンラインレンタルショップで、注文するとDVDやブルーレイが届けられるシステムで返却も郵送。だが『ソナチネ』はレンタル中なのか借りれなかった。

近所にビデオインアメリカがある。レンタルビデオ屋のほとんどが息絶えていったなかで、ほとんど唯一生き残ったこの店に“北野”を探しにやってきた。

かつて訪れた際、1階は中古CDの投げ売りカートが並んでいて、なんだか今日はディグっちゃおう~みたいな塩梅だったが、現在は広いカードゲームのコーナーになっていた。

キラキラのピカチュウなどが大切にしまわれているガラスケースの奥から、目視はできないものの、アツいカードバトルが繰り広げられていることがすぐわかった。「ウオオオオ!!!!!」という成人男性5、6人の雄たけびが聞こえて来たからだ。

結果的に『ソナチネ』はなかった。借りられてしまっていたのだ。久々のレンタル屋で目当てを探すのに骨を折ったが、やっぱりなかった。『首』効果なのか北野映画は結構出払っていて、上映会開催の保険として『BROTHER』と『菊次郎の夏』を借りてみた。

もしかしたらと思い「返却されたばかりの作品」棚なるものを覗いてみたが、そこにあったのは『男はつらいよ』シリーズが10本ほど、『水戸黄門』シリーズが5本ほど、あとは「洋画」「懐かしの名作」「新作」などとラベリングされている知らない映画。この店を利用する人の事情を覗き見るようで趣味の悪いことだが、興味深い棚だ。

今日はここまで。読んだらいいねしてくれや。

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