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ヴィーガンという生き方

大阪戎橋の上に人だかりが出来ていた。

人だかりの真ん中で、お面をつけた人が2台のテレビモニターを持って立っている。大道芸人?それにしては何も動かない。

上のモニターではニワトリが屠殺、下のモニターでは羊が拳骨で殴られていた。映像は次々と変わり、絞められたニワトリはベルトコンベアーに落とされ、毛を刈られた羊は蹴飛ばされる。本来は綺麗好きな動物、ブタが一箇所に集められ、糞尿を垂れ流し、そこでみんなで寝起きする。ニワトリもブタも、最後は首や脚を落とされ、血が噴き出す。


脚を止める人たちも、少しすると、やだ、私無理〜とか、えぐっとか言いながら歩き去っていく。

なんの看板もなく流される映像はあまりにも衝撃的で、時間のあったぼくはつい、見入ってしまった。すると、しばらくすると若い男性が話しかけてきた。

彼は8年前から、動物由来のものを食べ物だけではなく、衣類からも排除するという生き方、『ヴィーガン』をしているそうだ。温暖化防止の観点からも、数年前から外国で増えているライフスタイルだ。

僕たちの暮らしの裏側に存在する、動物虐待と紙一重の飼育の現状や、それに携わらざるを得ない人たちの生活、携わることでなるPTSD。『ヴィーガニズム』という同じ考え方の人たちで集まって、こういった啓蒙活動をしているとのこと。

肉うどんを食べたばかりだった僕は何も返せる言葉がなかった。いきなりは無理だけど、少しずつ、生活を見直そうかなと思う。

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