見出し画像

一日一つ機械の小ネタ 七粒目「ネジ」

機械の小ネタ七粒目です。
今日は「ネジ」について。
サムネイル画像は東洋シャフト株式会社さんより拝借しています。

さて、あなたが家の中にあるネジを片っ端から抜いていけば、様々なものを分解することが出来るでしょう。例えばあなたが今この記事を見ている端末(スマホかもしれないし、PCかもしれない)の裏面をとめているネジを外せば素晴らしく緻密な電子回路とご対面できるでしょう。(画面は2度とつかなくなるかもしれませんが)
それほどまでにネジは色々なところで使われている、偉大な発明です。

ところで、世の中には「ネジ」という呼び方と「ボルト」という呼び方があります。「ネジとボルト何が違うの??」と思われることでしょう。
違いは簡単です。図を見てください。(スクリュはネジのこと)
刺さり方が違いますよね。そんだけです。

画像1

Wikipedia「ねじ」の項目から拝借

JIS(日本工業規格)でもナット(ボルトのネジ部側についてるやつ)と組んで使うものをボルトとしているので、これが正式なようです。
が、どうにも表記ゆれが有ったり、ボルトなのに規格が同じだからスクリュとして使えてしまったりするので、正直どっちもネジと言っても通用すると思います。(というか図面を見ればナットがいるかどうかが分かるので、あまり気にしたことがない)

そもそもネジというのは螺旋状の溝が刻まれた棒状の部品のことです。多くは締結用に使われますが、物を動かす「送りネジ」もネジの重要な用途の一つです。

画像2

画像はバイス(物を挟む機材)ですが、物を挟む機構に送りネジが使われています。ネジが回ることでナットに対してネジ部が移動する原理を利用していて、その発展形としてフライス盤などの精密加工機器の駆動部に組み込まれています。

画像3

卓上CNCフライス盤(旋盤市場より拝借)

ここまで、ネジの分類や使われ方について触れてきましたが、ネジがここまで様々な用途に使われてきたのは先人方の改良と改善の積み重ねのおかげです。そしてその結果として様々な種類、形状、材質のネジが世の中には出回っていて、そのおかげで様々な製品を作ることが出来ます。我々は先人たちへの感謝を忘れずにネジを閉めなければなりません。家にあるネジを見比べてそのネジが何の規格のネジなのかを考えるのも楽しいかもしれませんね。

では今日の一言、聞いてください。
「だがインチネジ、てめーは許さん」

七粒目は「ネジ」についてでした。
非常にざっくりとしたnoteではありますが、機械や製造の分野に興味をもっていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?