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一日一つ機械の小ネタ 一粒目「3Dスキャナ」

機械の小ネタ一粒目です。

近年3Dなんちゃらってのがトレンドですよね。3DCADとか3Dプリンタとか。今日の小ネタは非接触3D計測についてです。

そもそも3D計測とはなにか?
文字通り3次元的に物体の形状を読み取ることです。SFアニメでよくある物体の「スキャン」みたいな技術です。
3D計測は接触式と非接触式で大別されています。接触式はすんごく大雑把にいうとメジャーで測ってデータにしているような感じです。まぁ読んで字のごとくですよね。

では非接触式はどうか?
非接触式はレーザーを出して物体に当て、その跳ね返りを読み取って原点(レーザーを出すとこ)からの距離を計測しています。ヘッダーの画像がその非接触式3Dスキャナと計測した3Dデータ(点群データと呼ばれる)になります。ちなみに画像はクモノスコーポレーションからお借りしました。

非接触式3D計測の良いところは非常に大きな物体、例えば建築物や船舶なども計測することが出来るところです。(手じゃ船を測るのは難しいですよね。アルキメデスの大戦ではメジャーで測ってましたけど)
もう一つ良いところは現場の状態をデータとして残しておけるところです。データを見れば現場に行かなくても現場の状態が再現できるなんて素晴らしいことです。そしてこの長所が3Dスキャナが文化財の保存に利用される理由にもなっています。

では悪いところも見ていきましょう。非接触式3D計測の悪いところは計測データが非常に重く(データ容量が大きくなる)ところです。数GB~数十GBのデータになることはざらにあります。当然読み込むPCもそれなりのスペックを要求します。そして極めつけは機材がバカ高価なことです。画像の機材はFARO社の3Dスキャナですが、だいたいメルセデスベンツくらいの値段がします。

一粒目は3Dスキャナについてでした。
非常にざっくりとしたnoteになりましたが、機械や製造の分野に興味をもっていただければ幸いです。

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