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みんけんの食事典

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みんなの健康と美の研究所@株式会社ロカロジに所属する栄養士・管理栄養士が、食材や調味料、栄養素など、食についてお伝えしています。
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#野菜

菜花

菜の花も菜花の違い 《菜の花》 菜の花はアブラナ科アブラナ属に属する花のことで、特定の植物を指す名称ではありません。菜種、白菜、小松菜、 キャベツ、かぶ、ブロッコリー、ザーサイなどが当てはまります。 様々な野菜が菜の花に分類されますが、一般的に菜の花として出回っているのは菜種です。2〜3月に旬の時期を迎 え、小さなつぼみがたくさんついた菜種が店頭に並びます。 《菜花》 菜花は菜の花の種類のひとつで、食用に品種改良されたものです。和種と⻄洋種があり、それぞれ食べる部位が異な

人参

【人参について】 人参には江戸時代に伝わった東洋系と明治以降に入ってきた西洋系があり、現 在主に流通しているオレンジ色の人参は、西洋系と言われています。赤く細長 い「金時にんじん」は数少ない東洋系で、今でも正月料理の彩りに欠かせない 食材のひとつです。他にも紫や白、黄色や10cmほどの小型種など、さまざまな品種があります。 【人参の栄養】 β-カロテンの多さは緑黄色野菜の中でもトップクラスと言われています。皮の近くに多く含まれているので、皮ごと洗って食べるか、薄く

アボカド

【アボカドとは?】 中南米が原産の中南米が原産とされています。ごつごつとした見た目から「鰐 梨」と名前がついていますが、果肉はとてもクリーミーで女性から大人気の食材 です。 果肉の20%が脂肪分ということで、「森のバター」とも呼ばれています。アボカドに含まれている脂質の大半は「不飽和脂肪酸」という、皮下脂肪になりにくく血液をサラサラにしてくれる効果が期待できるものと言われています。 また、アボカドは非常に栄養価の高い果物です。がんや動脈硬化の予防、老化抑 制などに効

かぼちゃ

ホルモンを調整し、冷えから体を守るまわりが窪んで 「冬至に食べると病気にならない」と古くからいわれてきたように、とても栄養価の高い野菜です。 カロテン、カリウム、ビタミンC、B1、B2、E、カルシウム鉄などが含まれ、なかでも豊富なのが肌や粘膜、目を丈夫にし、免疫力を高めるカロテン。 ビタミンEはホルモン調整機能があり、更年期障害の症状を改善するほか、血行を促進し体を温めるので、冷え性緩和に効果があります。 【食材DATA】 旬:5〜9月 選び方:ヘタは枯れて乾き、まわりが

やまのいも

消化のよいスタミナ食 胃などの粘膜を保護し、たんぱく質の消化吸収を助けるぬめり成分のムチン、ビタミンB群、C、カリウムなどのミネラル、食物繊維などをバランスよく含んでいる健康食材です。 主成分のでんぷんは、加熱が必要ですが、でんぷん分解酵素のジアスターゼが豊富に含まれており消化を助けるため、生でも食べられます。 【食材DATA】 旬:10〜3月 選び方:切り口が変色しておらず、白くみずみずしいものが新鮮。 主な栄養素:カリウム、食物繊維、でんぷん、ビタミンB群、C、ムチン

ピーマン

熱に強いビタミンCが豊富 ピーマンは栄養価が抜群で、ビタミンCの含有量はトマトの約4倍。カロテン、ビタミンE、カリウムなども多く含まれています。 ピーマンの匂いの成分であるピラジン。血をサラサラにして、血栓や血液凝固を防ぐため、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも効果があると言われています。 独特の苦味や匂いが苦手な人は加熱することで軽減できます。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:切り口が新鮮で変色していないものが良い。     フカフカせず、つややかで締まっているもの。