【Julia】Julia言語を始めてみた

Pythonよりも高速な実行が可能と言われるJuliaをとりあえず触っていこうと思う。今回の目標としては、Juliaをインストールして、VS Codeで実行環境を整えるところまでとする。

実行環境

今回は以下の実行環境とした。

  • 使用マシーン: MacBook Pro 16-inch, 2019

    • Intel Core i9

  • OS: macOS Ventura version 13.0.1

  • Shell: iTerm2

    • zshで実行

Juliaのインストール

homebrewのインストール

こちらのHomebrewの記事を参考に、以下のようにしてインストールする。

% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

インストールしたHomebrewのバージョンを以下のように確認する。

% brew --version
Homebrew 3.6.10
Homebrew/homebrew-core (git revision 87877f1a581; last commit 2022-11-14)

上記のようにバージョンが確認されていれば問題なし。

Juliaのインストール

インストールしたbrewを用いて以下のようにJuliaをインストールする。

% brew install --cask julia

上記のようにすれば他に操作は必要ないと思われるが、xcodebuildのライセンスを変更が必要な場合がある。以下のようにライセンスを変更することで、問題が解決できるかもしれない。

% sudo xcodebuild -license accept

この辺の問題は環境ごとに異なると思われるので、適宜、対応されたい。

Juliaの起動

Juliaのインストール(インストールには数分要する可能性あり)が終わったら、以下のようにしてJuliaが起動可能かを確認する。

% julia
               _
   _       _ _(_)_     |  Documentation: https://docs.julialang.org
  (_)     | (_) (_)    |
   _ _   _| |_  __ _   |  Type "?" for help, "]?" for Pkg help.
  | | | | | | |/ _` |  |
  | | |_| | | | (_| |  |  Version 1.8.2 (2022-09-29)
 _/ |\__'_|_|_|\__'_|  |  Official https://julialang.org/ release
|__/                   |

julia>

問題がなければ、上記のようにJuliaが使用可能である。Pythonと同様に、インタラクティブに計算が可能である。

julia> 1+1
2

VS CodeでのJuliaの起動

VS Codeのインストール

Visual Studio Codeのダウンロードページに移動し、今すぐダウンロードを選択する。下図のようなページに遷移するので、Mac版のインストーラをダウンロードする。

VS Codeインストーラダウンロードページ(2022年11月15日に参照)

インストーラを実行してVS Codeをインストールする。インストール後、Visual Studio Code.appを起動できるか確認する。

VS Codeの設定

VS Codeを開いたら、適当なフォルダを開く。

FileからOpen Folder…を選択

次に、画面左側でNew Fileを選択して、Julia用のファイルを作成する。

New Fileでtest.jlを作成後の画面

以上のようにすると、Juliaスクリプトを書くところまでは完了である。

次に、VS Codeの画面左のメニューバーの上から6番目を選択し、検索バーにてjuliaを検索する。

julia検索後の画面

上図の一番上にある拡張機能をインストールする。このようにすることで、VS Code上で、Juliaでデバッガなどが使用可能になる。

上記が完了したら、画面左下のVS Codeの設定を選択する。

画面左下にあるSettingsを選択

検索バーでjuliaと検索し、

juliaを検索

検索結果内のJulia: Executable Pathを探す。本Pathに、以下のようにJuliaの実行ファイルまでのパスを記述する。

Julia: Executable PathにJuliaの実行ファイルまでのパスを設定

なお、実行ファイルまでのパスが分からない場合は、Applicationsフォルダの中にあるJuliaアプリのShow Package Contentsを開いて、地道に探してみるとよいかもしれない。もちろんターミナルで検索することも可能である。

以上で、VS Code自体のJulia用の設定は終了である。

Juliaを用いたプログラミング

Hello Worldがターミナル上で出力可能かを確認する。以下のようにtest.jl上に記述して、右上の実行ボタンを押して動作確認する。

tmp = "Hello World";
print(tmp)
実行が成功してる場合の画面

これで実行は可能である。

次にデバッグモードで起動するために、左のメニューバーから虫のついたボタンをクリックする。そして、下図で見られるcreate a launch.json fileを選択する。

create a launch.json fileの選択

そうすると、以下のようにデバッグモードの画面に遷移する。

デバッグモードの画面

実際にデバッグモードを実行するには、スクリプト上の行数の左をクリックして赤ポチをつけて、デバッグ再生ボタンを押す。

デバッグで止める部分の目印を付けて、デバッグモード開始

デバッグを実行できると、以下のようにDEBUG CONSOLEが使えるようになり、使用している変数名を入力することで、現在の変数の状況が確認できる。

デバッグモードでのDEBUG CONSOLEの出力結果

これで、PythonでのVS Codeの使用方法と同じ環境が整えられた。



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