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男性ブランコのコントライブ『やってみたいことがあるのだけれど』に参戦した話

男性ブランコのコントライブ『やってみたいことがあるのだけれど』京都公演に参戦してきました!
5月のお話なので、今から2ヶ月以上前ですね…汗
いつ書いてるんだという話なのですが、本当に最高だったので記録に残さないのはあまりにももったいないと思い、ここに記させてもらいます。

M-1グランプリ2022直後、男性ブランコのコントライブ公式Twitterから単独開催が発表された。

私は九州に住んでいるのだが、「どこで開催されたとしても1公演だけは絶対に行こう」と決めた。

そして、京都と横浜で開催されることが発表され、私は京都公演に無事当選し、5月25日の昼公演と夜公演、そして26日の大千穐楽に行くことが出来た。
(ちなみに、横浜は全外れです。人気がえぎぃ…!)
今までなら九州で開催されないとなると諦めるしかなかったのだが、自由に行動出来る大学生の特権をフル活用である。

単独当日。
私は始発で九州を出発し、片道5時間ほどかけて京都に到着した。「もうすぐ男性ブランコに会えるんだ」というワクワクが止まらなかった。

会場に到着するとあらゆるところにおばけがいて、細部までこだわりを感じた。
写真もバシャバシャと撮り、思い出を記録として残せることに喜びを感じた。

おばけちゃん👻
これが本当に可愛いんです…

会場に入るとサンパチマイクが置いてあり、「これはどういうことだ…??」と疑問に思った。
『ミキの深夜でんぱ』にて、「漫才もやるの??」というミキの質問に「それは来てからのお楽しみで…!」と言っていたことを思い出した。

そして開演。
トニーさんの素敵な音楽とともに素敵なスーツに身を包んだ男性ブランコが登場。
最初は漫才で始まった。

浦「僕が浦井と言いまして、こっちが平井と申します。浦井と平井でね、もうどっちでもいいです。」
平「諦め!諦めムードでございます。」
浦「今日ここに来てくださってる皆さんは、諦めなかった皆さんということでね。」

この言葉で、心を鷲掴みにされた。

「ちょっとやってみたいことがあるのだけれど」という言葉を皮切りに、2人が下手と上手に分かれセットを動かすと6つの衣装が現れた。

全てのコントにおいて、「やってみたいことがあるのだけれど」という言葉で次のコントへと移り変わる。これが今回の単独のテーマと繋がっているのか、という感嘆の声があちこちから聞こえてきた。

どのコントも本当に最高で、思い出すだけで笑ってしまうのだが、特に好きなネタとして『おっちゃん』を挙げさせて欲しい。

このネタは浦井さん演じるせいちゃんと平井さん演じるかっちゃんという2人のおっちゃんが登場人物である。
言葉にして上手く言い表せないのが何とももどかしいのだが、2人が衣装を裏返して着ると、そのおっちゃんたちが子どもだった頃の回想が演じられる。
いわゆる舞台転換や場面転換を、男性ブランコは衣装を裏返して着ることで表現したのだ。声色も変えていて、本当に圧巻の演技だった。

かっちゃんの好きな人への告白を応援するせいちゃんだが、実はせいちゃんは亡くなっていて、その姿はかっちゃんにしか見えていなかった。

「もうお迎えが来たみたいやわ。また、うんと先の未来で会おうや。」という会場大号泣の台詞。

一方で、かっちゃんは「これどういうこと??」というポンコツな言葉を言い放ち、会場大爆笑。

そこから子どもの頃の回想シーンへと移り変わり、また次のコントへの移り変わった。

私はこの『おっちゃん』のネタを観た時に、現在は非公開となっている『マチコちゃんと花』を思い出した。
これこそが浦井さんが言う「まちゃ(平井さん)の書く本は笑い以外の感情もお客さんに届ける力がある」ということなのだと強く感じた。

物語は次から次へと進んでいき、最後はコントで終わるのかと思いきや、男性ブランコとしての漫才で物語は終わった。

今回の単独の構成がいつ完成したのかは分からないが、キングオブコント準優勝、翌年の準々決勝敗退、そしてその年にM-1グランプリでの再起などといった男性ブランコの喜びと苦悩があったからこそ、今回の単独が完成したのではないか、と勝手に思っている。

京都の大千穐楽では、最後に男性ブランコとトニーさんが舞台上に登場し、「おっしゃれに着こなす~🎶」とギターの伴奏付きで歌っていたり、平井さんとトニーさんの誰にも見せる訳でもない廊下でのおふざけなどを見ることも出来た。

トニーさんへの気遣いを忘れない男性ブランコと、あくまでも今回の主役は男性ブランコだというトニーさんの気遣いが本当に素晴らしかった。

最後に声を合わせて男性ブランコが「ありがとうございました!」と言った時には、「この楽しい空間が終わってしまうんだ」という寂しさと「やっぱり男性ブランコのことが大好きだな」という感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、思わず泣いてしまいそうになった。
九州から無理をしてでも行って本当によかったと思うし、初遠征が男性ブランコの単独で本当に幸せだと感じた。

男性ブランコのコントが大好きで、漫才が大好きだ。今回の単独を観て、もっともっと多くの人に男性ブランコの魅力を知って欲しいと思った。

最後に、どうか男性ブランコが報われる世界線でありますように、という私の個人的な願いをここにひっそりと記しておく。

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