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7.4 The Healthy Ears, Limited Annoyance (HELA) Initiative
はじめに2024年7月にHELA(Healthy Ears, Limited Annoyance)というイニシアチブが本格的に始動しました。サイトはこちら。
このイニシアチブの主催はイギリスDerby大学のElectro-Acoustics Research Lab (EARLab)とのことです。
AESによって2020年に公表されたイベント騒音と音響暴露についての文献(Technical D
Direct vs. Indirect IR measurement
Smaartでインパルス応答を測定するには,基本的に直接的に測定する方法と間接的に測定する方法の2つがあります。
Smaartで使用している間接的なIR測定法は,
決定論的な測定法(一意にインパルス応答を決定する測定法)
非決定論的な測定法(確率的にインパルス応答を収束させる測定法)
の2つの測定法があるため,3つの方法があると言うこともできます。
まずは最もシンプルで理解しやすい昔ながら
Measuring an Acoustical Impulse Response
この文書はSmaart v.8.5 User Guide Chapter10の一部の和訳を基本としていますが,途中から筆者の思想を書き連ねているだけになりました。ご容赦ください。
はじめにSmaartではボタン1つでインパルス応答測定ができます。その測定で有用な情報が得られるかは,事前に設定したパラメータによって決まります。
インパルス応答を測定するプロセスは、次のようにまとめることができます:
信号の相関と知覚する音像,音色変化
音場再現手法(いわゆるシーンベース)とは別の立体音響手法の分類として,オブジェクトベースとチャンネルベースの手法があります。
これらの手法は一般に多くのスピーカを用いて所望の空間を作り上げることになりますが,この時の音像の幅,深さ,高さの知覚,包まれ感,さらには手法の根幹的なアルゴリズムに至るまで広く関わるのが「信号の相関」です。
この記事では信号の相関と各種パラメータの関係,知覚との対応までをざ
3.2 Subwoofer systems / 3.3 Additional sound sources and other considerations / 3.4 PA shoot-outs
メインシステムに使われるラインアレイスピーカのトランスデューササイズとアレイ長には限界があるため,周波数スペクトルの低域(100Hz以下)を補強/再生するためには,通常,サブウーファーシステムが必要となります。このようなシステムは,一般的にメインシステムに近接して(カップリングできるように)フライングアレイとして設置されるか,あるいはグラウンドスタックシステム(多くの場合水平アレイ)として設置され
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