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USMLE Step1,2CK/OET合格してからECFMG取得までの段取り


2020年から、USMLE STEP1, STEP2 CKに合格し、かつOETに合格すると、ECFMGのcertificationが取れます。これはStep2 CSが中止されて、次の試験が設定されるまでの暫定的なpathwayです。その手続きの実際を記録しておきます。

まず、USMLE Step1, Step2 CKに合格イコール医師免許取得と思われている方がたくさん終われますが、違います。USMLE Step1, Step2 CKに合格するということは、日本の自動車運転免許でいうところの学科試験合格と同じです。学科試験に受かっても実技試験をクリアしなければ免許はもらえませんよね。USMLEに受かっても、そこからレジデンシーをして、step3に合格しなければ免許はもらえません。さらにアメリカ・カナダの医学部を卒業してない場合は、ECFMGという組織のお墨付きがないとレジデンシーができません。なので、日本で医師免許を取得して、米国のレジデンシープログラムに入りたい場合はECFMGのcertificateを取得する必要があります。fellowshipはそれぞれのプログラムによって多少異なると思いますが、基本はレジデンシーと同じだと思います。

2023年の時点では、Step2 CSの復活は特には公表されていませんが、誰もがStep2 CS ver 2が復活するであろう事を予想していると思います。というのも、現在のOETに合格することが、米国での臨床医療英語の能力を持ち合わせていることの証明になるとはとても思えないからです。
また今、OETの受験者が急増していると思われますが、NBMEがいつまでも他国の組織に売上を奪われていることを許すはずがありません。そもそもOETとCSではコンセプトが違いすぎます。

しかし、現時点ではOETを経由したpathwayしかありません。これはある意味チャンスです。なぜならOETの方がCSよりも安く、何度でも受けられるからです。USMLEの挑戦回数はどんどん厳しくされており、今の時点で、各ステップ人生で最大4回しか受けられません。四回落ちると生まれ変わらないとUSMLEは受けられなくなります。しかしOETに関しては受かるまで受けられます。(今のところ)なので、ECFMG certificateを取得するチャンスかもしれません。

私が散々OETで苦労した話は、別のnoteに記載していますのでそちらを読んでください。で、晴れて合格(4つのセクションで全て350点以上をマーク)すると、数日後にペラペラの紙が送られてきます。

OETに受かると、今度はその成績をECFMGを共有する必要があります。

ECFMGと成績を共有するには、OET-HUBでMy Resultsにアクセスし、Manage Verifier Accessをクリックし、ECFMG - EDUCATIONAL COMMISSION FOR FOREIGN MEDICAL GRADUATESを選択します。これだけです。簡単です。

以上でOETとはお別れできます。この時は本当に嬉しかったです。

続いて、ECFMGのPathwayの手続きです。ECFMGのPathwayは常に変化していますが、ここしばらく変わっていません。Step2 CSの後釜ができるまではこのままなのかもしれませんね。

続く


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