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円安相場と顧客満足度について

私は欧州系メーカーの日本法人に勤務しており、本社や各国拠点でつくられ仕入れたモノを日本市場の顧客にセールスをしています。日本にある多くの外資系に勤めている人は似た状況かと思いますが、現在の為替相場に対して結構恐怖感を持っています(笑)。どんどんと進む円安市場は、仕入れ価格を押し上げ、輸入航空運賃も待ったなしで上がってきますので、販売先との間にある私達の様な代理店的会社は、自然と利益が圧迫されてきます。

もちろん、その状況を打開していかなくてはならず、本社側に仕入れ価格を下げてもらうか、販売価格を上げるか、といったアクションを取らなくてはいけません。では本社側に対する交渉ですが、結構難易度が高いです(泣)。というのも、前提として仕入(購入)量に関してそれなりのスケールが要求され、停滞気味の日本市場相手ではクリアーするのは難しいというのがあります。一方で、顧客に対して販売価格を上げられるかというと、それも相応に難しく、BtoBビジネスにありがちな競合価格が非常に競争力を持っている為、おいそれと値上げの提示も出来ません。

結局、現行の販売価格を維持しながら、少しでも販売量を上げていく事で、製品当りで下がる分のマージンを埋めていく考えのもと動いています。その為には顧客満足度を上げる事が重要で、輸入デリバリーを滞らせず、品質面でもなるべく不満を貯めさせない様、問題があった際は迅速に対応していきます。やはりモノを扱う企業においては、顧客満足に対してQCDが根底となるケースは多いかなと感じます。

これらの事は業務内容やイシューの一旦になりますが、セールス担当者としてはあまり重たくならずに一つ一つの問題を解消すべく努めています。顧客に協力や妥協をしてもらう羽目になったとしても、最終的にはモノやサービスを納めて、顧客の仕事やプロジェクトが完遂されたのであれば、それで全てを良し!とする大らかな考え方や気持ちが持続的に働く為には大切だと思います。


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