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推しの活動休止に救われた話

はじめに推しの紹介を少しだけ。

JO1の金城碧海はとにかくかっこよくて凛々しい顔なのに可愛らしくてスタイルがよくてミラクルボイスで歌が上手で努力家で運動神経抜群で色気があってクソガキでさみしがり屋でキツネでありオオカミでありウサギでもあって…

彼の魅力は無限大ですがひとまずこのくらいにしておきましょう。


さて、本題。私の話をします。

“今はゆっくり休んで、美味しいもの食べて、好きなことをして、自分を甘やかしてあげてくださいね。”

私が推しに対して思っていたことを、そっくりそのまま医者から言われる日がやってくるなんて思いもよりませんでした。

私は何年も社会人をしているので社会で上手く生きる知識があるし、ストレス発散方法もたくさん知っています。忍耐力はある方だし、同僚や上司との関係はかなり良好。友達はたくさん。

まあ順風満帆な人生なのでしょう。

今年度から部署異動で人に気を遣うことが増え、今までより責任やプレッシャーも大きい立場になりました。


心身に異常が出始めたのは夏頃。繁忙期を迎え忙しくなる時期です。

仕事中、急に胸が苦しい!

恋煩いではないですよ。推しがかっこよすぎて苦しいことは多々ありますが今回は違います。心臓が痛いような息苦しいような。しかし早退する訳にはいきません。仕事が終わらないからです。帰ったら明日の私が苦しむだけなので。少し休んでから仕事に戻りました。

たぶん、この時点で私は限界でした。でも仕事を休むという選択肢はありません。私の中では「病気」ではないし「元気」で「健康」だったので。ましてや私は心身ともに強いと自負していたので。スポ根で生きてきたので。

JO1と碧海に生きる気力をもらって毎日気合で乗り切っていました。

そんな中、私にとってかなり重要な発表がありました。


“金城碧海が適応障害との診断を受けたため、一時的に活動を休止することになりました”

推しが一時活動休止するという内容です。

当時の私は適応障害について無知でしたが、少しでも辛さを分かってあげたい一心で適応障害についての解説記事や、心療内科の記事を読み漁りました。

そこで気付きます。「あれ、今の私も同じ状態だ」と。自分に異常があるのではないか、と疑うきっかけとなりました。

その後もしばらくは気合で乗り切る日々を過ごしていましたが…

今までのようにストレス発散が上手くできなくなりました。人と会うのが億劫になり、休みの日は何もできずベッドの上で過ごすことが増えました。

そしてある日突然、出勤できなくなります。

いつものように駅に着いて多くの人が改札に向かう姿を見ていると動悸がして、涙が溢れてきました。一度休憩してまた歩き出しても涙が止まりません。

初めて、仕事を休んで心療内科を受診しました。

結果、「うつ状態。適応障害より深刻なのですぐに仕事を休んだ方がいい。」との診断でした。


今は休職していて、症状は少しずつ改善しています。JO1に毎日元気をもらって穏やかに過ごしています。

もっと早く気付けていたらな…と思うのと同時に、もしこのまま気付けていなかったら…と思うと恐ろしいです。

推しの一件がなければ精神科・心療内科の存在すら頭になかった私です。あの日休んでもいいという選択、病院に行くという選択をくれたのは紛れもなく推しなんです。


推しの活動休止が発表されてから一ヶ月が経とうとしています。

当時はショックで悲しくて辛くて心臓が引き裂かれたような気分でした。けれど本人の辛さは計り知れません。


とにかくゆっくり休んで、我々ファンのことを忘れて、自分のことだけ考えて、自分の好きなように過ごしてほしい。自分の人生を大切にしてほしい。

私は毎日碧海のことを考えて、心配して、健康と笑顔を祈るけれどそれに応えなくていい。

今もずっとそう思っています。


碧海、救ってくれてありがとう。



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