当たるか?勝負の天皇賞・春
先週土曜日、競馬が好きな常連おじいちゃんMさんが来た。
ウィンズに行くのが楽しみなのに、コロナのせいでつまらんと嘆くMさん。
ここでコッソリ遊ぶだけじゃ足りないの?と僕は苦笑いで渋茶を渡す。
携帯は持っているがオレみたいなジジイにはネット購入なんてできないと言うので、「僕ネット口座ありますけど代理で買いますか?」と言ったら満面の笑顔を向けてきた。
ネット購入の手続きは簡単だった、若い人の多くは自粛前からきっとネット購入してるんじゃなかろうか。
翌日曜日、春の長距離G1天皇賞。
19,500円分買うからアツも500円分好きなの買えよ、と言って3連複の買い目のメモを渡してきた。
「このレースは外より内の枠の馬が来るんだよ、コレは当たるよ〜」
軸の本命馬は大外の14番だけどイイの?笑
対抗に5番と7番、そしてヒモ馬は内枠の5頭をピックアップしていた。
5ー7ー14だけは厚く買っての計11通り、間違わないように僕はそれぞれの金額を入力し画面を見せる。
ウンウンと自信の表情のMさん。
いざ勝負の時、Mさんはユウに代走させて待ち席のテレビにかじりつく。内枠の穴馬が本当に来て、直線で本命馬との壮絶なマッチレース!
3着は5番だ、結局どっちが勝ったかわかんないけどどっちでも馬券は当たりだ、やったやった!!!
あれ?浮かない顔のMさん。
「6番だけは勝ってないんだよ…」
ちーん(;ω;)
顔を覆うMさんにトドメを刺すユウの声が響く。
「Mさんすんませーん、満貫放銃しちゃいましたー!」
それでも懲りずに今週もMさんは3連複のメモを手渡して来た。
「今日は当たるよ〜」と先週と同じ自信の表情で。
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