星野ブロードウェイ第○回公演「顔が言ってます」
※配役:全員ご本人役
※星野源ANN会議前の雑談、という体です
星野 あっついね、今日も
宮森 今日汗だくで出かけた先で、熱々のお茶出されて殺す気?って思いました
岩田 それは…殺す気しかないですね
寺坂 ジョークじゃなくて?
宮森 ジョークじゃなく。冷めてから飲みました
星野 それ、なにも出されない方が嬉しい…
岩田 「10年に一度の高温」ってニュースでやってましたけど、そのフレーズ去年も聞いた気がするんですよね
星野 俺も聞いた気がする
宮森 もう異常気象がデフォルトっていうか、正常になってきてますね
寺坂 ですね。異常が正常って意味わかんない
岩田 うなぎ…
星野 うなぎ?食べたの?
寺坂 正常なうなぎの話?
宮森 成城石井のうなぎの話?
星野 うまい
寺坂 うなぎなだけに
宮森 アハハ…はー楽しい
岩田 そろそろ話していいですか
星野 あっゴメン
岩田 こないだ、うなぎ食べたんです。スーパーで買ったやつ。「うなぎだらけのまぶし重」ってやつ
寺坂 美味しそう
岩田 美味しそうですよね、名前につられて買ったんですよ。でも開けてみたら、うなぎがお刺身みたいなスケスケのヒラヒラだったんです
宮森 スケスケうなぎ…
星野 ちょっとエッチ
岩田 吹いたら飛んできそうなスケスケぴらぴらのうなぎが3切れ、大量の茶飯の上にピッピッピッて
寺坂 うなぎだらけって商品名なのに
星野 許せん
寺坂 まあ「スケスケうなぎ3枚載せ重」じゃ売れないですもんね
星野 たしかにその名前じゃ1000%売れない
岩田 これってスーパーの正常なやり方なんでしょうか
宮森 それは異常でしょ
寺坂 うなぎでやるってのが悪質ですよ。うなぎって特別じゃないですか。特別な分、テンション下がりますよね
岩田 わかってもらえて嬉しいです…わたしの夏のうなぎの思い出がコレなんて辛すぎます
宮森 大丈夫。寺坂さんが近いうちにうなぎご馳走するって言ってます
寺坂 ぜんぜん言ってないけど
宮森 顔が言ってます
寺坂 顔が言ってますって何
岩田 ありがとうございます寺坂さん。これで夏の思い出、上書きできます
寺坂 埋めてくるなあ外堀…屈しないですよ僕は
星野 食べ物で残念な話、俺のも聞いて
岩田 ぜひ。残念は残念で癒したいです
星野 2週間くらい、「あの店のカレー食べたい」ってずっと思ってて
宮森 ある〜〜
星野 休みの日、満を持して行ったの。そしたらイベント出店とかで臨時のお休みで。調べなかった俺も悪いんだけど
寺坂 ショックですね…もうその口になってるじゃないですか
星野 そうそう、もうその口なの。でもしょうがないから近くの別の店でカレー食べたの。でも、俺が食べたかったのはあの店のカレーで、味覚が「コレじゃないんだけど?!」って激怒して
岩田 味覚が激怒した、って凄いですね
寺坂 走れメロス思い出しちゃった
宮森 味覚が人格を凌駕する感じ、僕わかります
星野 そうなの、感情が味覚に支配されちゃって。暴れるのよ脳内で。「コレじゃないんだよ?!?!」って、食べてる間ずっと
岩田 疲れますね
星野 そのカレーも美味しかったはずなんだけど…「コレじゃない感」が強すぎて、美味しく食べれなかった……そんな気持ちのまま完食しちゃったカレーに申し訳ないし、そんな自分の弱さも辛かった
寺坂 お疲れさまでした…
岩田 代えの利かない食べ物ってありますよね
宮森 大丈夫です。ご馳走するから近いうちに一緒にリベンジしましょうって、寺坂さんが
寺坂 さっきから何?僕の顔は一言も言ってませんよ
宮森 言ってないけど、書いてありますよ顔に
寺坂 書いてもないし
岩田 あっほんとだ書いてあります
寺坂 岩田さんまで…
宮森 きっとあれですよ、心の綺麗な人にしか見えないんですよ
寺坂 意味わかんない
星野 ありがとう寺ちゃん。優しいなあ
寺坂 その、外堀埋めるの本当やめましょうよ。屈しませんからね僕は。ていうか僕の食べ物残念話も聞いてください
宮森 どぞ
寺坂 こないだ久々にうまい棒買ったんです。コンポタ・テリヤキ・コンポタ
星野 なんでコンポタ2回言ったの
寺坂 コンポタ2本買ったんで
岩田 コンポタ2本とテリヤキで良くないですか
寺坂 いいんですよ、そこはどうでも。問題は、開けてみたらコンポタ2本ともバキバキに折れてたんですよ…
星野 まあ、口に入れちゃえば一緒じゃん
岩田 味は変わんないですもんね
宮森 ていうか買う時に感触でわかりませんか
寺坂 あれっ共感が…欲しかったんですけど…うまい棒バキバキはショックだよね、っていう相槌が…
宮森 うまい棒バキバキはまだ大丈夫です
岩田 うまい棒バキバキはギリセーフです
星野 でもそんなに悲しかったっていうんなら、うまい棒ご馳走するよ
岩田 星野さん優しい。寺坂さんなんてうなぎもカレーも渋ってたのに
宮森 星野さんは器がでかいなあ
寺坂 いやいや、うなぎ・カレーとうまい棒は金額のレベルぜんぜん違うじゃないですか。一緒にしないでください。うまい棒なら僕だって渋ったりしません
岩田 そんな、金額で悲しさをレベル分けするなんて…それこそ悲しいです
宮森 しかも寺坂さんはうまい棒バキバキ程度で星野さんにタカったりして…それってどうなんですか人として
寺坂 うまい棒タカってないし…むしろうなぎとカレーをタカってきたのそっちじゃないですか
星野 まあまあ、じゃあうなぎもカレーも今度みんなで行こうよ。俺ご馳走する。あのカレー、ほんと美味しいからみんなに食べてほしいし
岩田 星野さん…寺坂さんとは雲泥の差
宮森 寺坂さん、ここまで星野さんに言わせて恥ずかしくないんですか?…それってどうなんですか人として
寺坂 なんでこうなったの?ねえなんでこうなったの…
星野 寺ちゃん?大丈夫?
寺坂 大晦日、普通ですと、この時間あたりから、そろそろ人は、去りゆく年に別れを告げて、そしてそれから数時間しか経っていないのに、新たな年になって夜が明けると、いそいそとして、郵便受けに行って、分厚い年賀状の束を受け取っていたりする。気持ちが切り替わるわけです。
岩田 大晦日…?夏ですよ今
宮森 もしかしてこれって…紅白の前口上?
寺坂 しかし今年は本当に、再三申し上げているように、いろんなことがありました。そういった意味では、簡単に気持ちを切り替えられないという、そんな方もいらっしゃるかもしれません。そこで、歌の効能というのがあります。歌は気持ちを前向きにしてくれます。どうか、これから、この曲が流れてきたら、ご家族で今ご覧の方はですね、一緒に歌ってみてください。そして一人っきりの方は、つぶやくように。また、歌うのが恥ずかしいという方は、どうか心の中で歌ってみてください。南こうせつさんが歌ってくれます。この歌です。
(「上を向いて歩こう/南こうせつ」が流れる)
星野 サイコー
岩田 いい歌ですね
宮森 なんか気持ちが浄化されてます
寺坂 すみません、気持ちを前向きにシフトしようとしたら、無意識に1995年第46回紅白歌合戦のトリ、南こうせつさんの「上を向いて歩こう」の前口上唱えてました
宮森 いえ、こちらこそすみませんでした。言い過ぎました。なんか途中から面白くなってきちゃって止まんなくて…
岩田 わたしもです。すみませんでした。バキバキうまい棒は普通にショックです
星野 俺も宮森に乗っかっちゃった。ごめんね寺ちゃん
寺坂 も〜〜焦りましたよ…
岩田 上を向いて歩こうって、南こうせつさんの歌なんでしたっけ
寺坂 オリジナルは坂本九さんです。南こうせつさんのはカバー
宮森 上を向いて歩こうって、たしかテリヤキ?とかって名前でしたよね、アメリカで出した時は
星野 テリヤキじゃなくてスキヤキ
宮森 あっ、そうでした。寺坂さんのテリヤキうまい棒につられました
岩田 うまい棒食べたくなってきちゃいました…甘い系もおいしいですよね
星野 甘いのもあるんだ?食べてみたい
寺坂 今度みんなでうまい棒なにが好きか討論会しましょうよ、色んなうまい棒買って食べながら。ご馳走します!
岩田 やったあ
宮森 じゃあ僕プレミアムうまい棒食べてみたいです
星野 プレミアムなんてあるの?俺も食べたい
寺坂 プレミアム?…えーと、普通のうまい棒との差額は徴収します
星野 結局うまい棒でも渋ってんじゃん
(完)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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